ニットーボー東岩(株)では施工性と止水性を高めたスノーダクトのトイ「トイエースつばさ」を開発、来年二月から新発売する。
施工性もアップ
昨年から通称・品確法が施行され、防水性能に対して十年間の瑕疵保証が義務化されたが、これに伴い道内でいまだに多いスガモリ被害も瑕疵保証の対象になるとされている。無落雪屋根のスガモリはスノーダクトと板金のつかみの部分から起きる場合が多く、ダクトとその施工方法の改良が課題とされている。
トイエースつばさは表面材のガルバリウム鋼板とガラス繊維強化プラスチック(GFRP)が一体となった成型トイ構造で、錆に強く防水性・強度に優れているという現行品・トイエースの特徴をそのままに、トイと板金のつかみ部分にツバを付け、施工性の改良と止水性アップを図った。
ツバは内ツバと外ツバが付いており、現場では母屋上のたる木に外ツバをのせて釘打ちするだけ。受け材や押さえ材は不要だ。板金との納まりは、板金と防水テープで内ツバを掴んで巻き込み押さえるだけという簡単施工で、これまで以上に信頼性の高い性能を発揮できる。この工法は特許出願済み。
ツバは特殊な接着剤で本体と接合してあり、強度は1メートルあたり600キロ以上と十分な余裕があるほか、ダクト内は200分の1の水勾配が付いており、トイの水たまりを防止する。現場に合わせた長さで製作する受注生産なので、ぴったり現場に納まる。
設計価格は㍍あたり2万3000円。価格は他社製品より割高となるが、同社では品確法時代に対応した機能性建材として、防水に対する信頼性の高さをPRすることで、販売に弾みをつけたいとしている。なお現行品のトイエースも並行販売する。
問い合わせは同社営業本部(札幌市白石区本通七丁目北1-33、tel.011-861-2101)。 |
キレイな“つかみ”の納まり |