(株)アシスト企画(札幌市、岡本勝社長)では、新築引き渡し時に、室内の快適性向上や居住者健康維持に有効と言われるマイナスイオン測定を全棟実施。気密測定や換気風量測定、ホルムアルデヒド濃度測定と合わせて住宅の性能や品質を目に見える形でユーザーに保証し、より高い安心感を提供する考えだ。
最近よく聞くマイナスイオンとは、マイナスの電気を帯びた粒子のことで、逆に電子を失ってプラスの電気を帯びた粒子をプラスイオンと言う。空気中には酸素や窒素、二酸化炭素、水の分子(水蒸気)などの多くの粒子が存在し、それぞれプラスかマイナスに荷電しているが、プラスイオンの比率が高いと、酸化作用によって空気中の酸素が健康に有害な活性酸素化するのに対し、マイナスイオンの比率が高いと、還元作用によって活性酸素を無害化、体質改善効果や精神安定効果のある健康的な空気環境になる。
同社では現在、動植物プランクトンと海洋成分ミネラルの天然素材を使用したRD遠赤抗酸化液を内装材や家具・カーテン等に吹付・塗布するSOD工法(RD遠赤抗酸化工法)を全棟標準化。この工法では、RD遠赤抗酸化液から放射される遠赤外線の効果によって有害化学物質を分解・無害化するとともに、空気中の水分と結合してH3O2というマイナスイオンを生成することが判明している。そこで実際に室内空気のマイナスイオン比率が高いことを確認し、引き渡し時にはユーザーに健康的な室内環境であることを理解してもらうために、全棟測定・保証することにしたという。
測定は竣工から引き渡しまでの間にホルムアルデヒド濃度測定と同時に実施。信頼性を期すため第三者機関(室蘭ビル管理㈱)が測定し、結果は報告書に室内空気環境の状態に関するコメント付きでユーザーに渡している。空気中のプラスイオンとマイナスイオンの量の比率(イオンバランス)は1.0対1.2以上としているが、この比率は自然界本来のイオンバランスで、現在の地球上は環境汚染などによってこの比率は逆転しているという。
「呼吸しやすい」と好評 ホルムが大幅低減
SOD工法に使う「RD遠赤抗酸化液」は、同社のグループ会社である㈱アシスト理研が販売。現在、全国に代理店網を構築中で、様々なケースで効果を検証し、成果を収めている。
特にシックハウス症候群のユーザーから反応が良く、喉の痛みや目がチカチカするといったことが全くなく、呼吸しやすいと評価してもらい、受注に結びついた例もあるという。また、SOD工法施工前は0.14ppmだった室内のホルムアルデヒド濃度が、同工法施工後約1週間で0.044ppmになった測定結果もあり、現在、この工法を採用した住宅で厚生労働省のホルムアルデヒド濃度の指針値を超えたことはないとのこと。
なお、アシスト理研では現在、同液の施工代理店を募集中。問い合わせは同社(tel.011-764-5508)へ。 |
箱の上に置かれているのがイオン測定機。居間で測定を行っているところ |