我が家に薪ストーブを導入した住宅14事例!

| オーナー体験談 | 家づくりの基本 | 趣味・こだわり系 | 2016.02.21

●パチパチと音をたてて燃えさかる炎。身体の芯まで温かくなる-

マンションやアパート、賃貸住宅、公営住宅ではなかなか実現できないのが「薪ストーブのある暮らし」です。
憧れの薪ストーブを実現させたくて新築住宅を建てる方もいるほどです。
100304maki.jpg

●北海道民のDNAにインプットされている薪ストーブの魅力

先日、足寄町の開拓農家さんのお宅にお邪魔した時、 老人ホームに入ることを決めたお父さんが、奥様のために置いていったのが、 1年経っても使い切れないほどのD型ハウスに入った薪でした。 おばあちゃんはその薪で暖房、炊事を賄います。 それだけではありませんでした。この写真を見てください。 603756_862336337162000_3415151445324240291_n.jpg薪でお風呂のお湯を焚いているのです。 薪ストーブと薪のボイラー。 そしておじいちゃんが揃えてくれた薪。 それさえあれば何でもできるのです。 足寄町では暴風雪などの災害時に停電が起きることがあります。 そんなとき、冬なら電気が止まって、暖房も照明も給湯も使えなくなる家が出てきます。ですがこのお宅では、暖房も料理もお風呂に入ることすら支障ないので、停電が長引けば近所の人を泊めることすらあるそうです。そもそも北海道に入植した当時の先輩達は、電気もガスもなく、森を切り開き、家を自力で建て、冬の寒さをしのぐために薪を割り、薪で暖房をとって生き延びたはずです。 そう。。。薪ストーブは北海道民にとっては災害時のサバイバルにも役立つのです。

さらに言えば、北海道の森林は、外国産材との価格競争で疲弊し、林業は衰退し、山は荒廃しています。間伐材や端材などを活用することは、林業者の収入にもつながり、地域経済をも強くしますし、北海道のエネルギー自給率向上にもつながります。

・・・余談が長くなってしまいました。ではいよいよ本題です。



●薪ストーブを我が家に導入した事例を紹介します


 そんな北海道民のDNAに染みこんでいる薪ストーブを、我が家に導入された方々の事例が札幌良い住宅JPにたくさんありました。そこで、ペレットストーブも含め、そうした薪ストーブを我が家の暖房に採用したオーナーの施工事例を14軒、ご紹介します。


室内は山小屋風コテージの自由空間。暖房は薪ストーブ1台でほっこりと過ごす家 シノザキ建築事務所


141013shinozaki_1010870.jpg様々な種類の木が使われたリビングには、お二人の念願だった薪ストーブが存在感を放っています。「キャンプが好きで、火をくべていると落ち着くんですよね」とKさん。そこで、シノザキさんはリビングのどこからでも見える場所に薪ストーブを配置したそうです。
 
しかも、冬でも薪ストーブたった1台で家全体を暖める設計。断熱の良い暖かい空気が逃げにくい家だから可能なんです。薪ストーブから2階に上ってきた暖気は、床の適所に配された空気口から1階の床下へ行き、建物全体を巡るようになっています。
室内は山小屋風コテージの自由空間。暖房は薪ストーブ1台でほっこりと過ごす家 シノザキ建築事務所


●祖父の記憶と手づくりの温もりを採り入れた、ちょっと懐かしい家


yoshiken_n_0295.jpg意外なことに、床暖房以外に火の見える暖房を、と据え付けた薪ストーブが活躍しているのだとか。取材した2月でも「朝に1回、大きい薪を1本炊いておけば夕方まで家が暖かいんですよ」と奥さん。床暖房の温度設定も低くて済むそうです。
「私はね、最近、ハイスペック+ローテクということを考えているんですよ」と言うヨシケンさん。断熱性の高い家に住み、薪ストーブといった自然の燃料を使えば、非常時に電気やガス、灯油が使えなくなっても寒さぐらいはしのいでいける。東日本大震災の後、そういった思いが強くなったそうです。
「主人は最初から薪ストーブを欲しがっていましたが、正直なところ私自身はそうでもなくて・・・でも、あの震災で停電などのニュースを見てから、やはり"いざ"というときのためにも薪ストーブは必要だと感じました」と奥さん。
祖父の記憶と手づくりの温もりを採り入れた、ちょっと懐かしい家

●ライフスタイルを設計した千歳の家/中村よしあき建築研究所

2013_08ny_stove.jpg熱源については「薪ストーブの利用に備えて午前中の薪割りが日課になりました」とおっしゃるSさんですが、実は二回目の打ち合わせ行う直前に東日本大震災が起こり、電気を使わない暖房を考えたそうです。そこで、石油や原子力に代わるエネルギー対策を実践している中村さんは、生活スタイルなどを総合的に判断し薪ストーブと温水暖房の併用としました。 ライフスタイルを設計した千歳の家/中村よしあき建築研究所

●理想の家は「小さな家」。重要なのは工務店との意思疎通

hokus2.jpgリビングの薪ストーブはご主人の希望で実現しました。「昔、祖父の家で薪をくべた記憶が残っています。薪ストーブは手間がかかるけれど、だからこそ子どもにも思い出に残ると思います」。薪ストーブの炎は見た目に暖かいうえ、輻射熱により実際の室温より暖かく感じる効果もあります。理想の家は「小さな家」。重要なのは工務店との意思疎通

●「素材を感じる住まい」札幌西区山の手のオープンハウスが大好評

hoku201504304.jpg吹き抜けから明るい日差しが差し込むリビングとキッチンにはオーナーの要望がたくさん盛り込まれています。トライアスロンが趣味のご主人がロードレーサーを置く大きな土間。リビング中央に鎮座する薪ストーブは、背後の壁に江別の米澤煉瓦株式会社がレンガ製造窯を解体した際に保存したレンガを採用し質感を高めました。「素材を感じる住まい」札幌西区山の手のオープンハウスが大好評

古さと新しさが同居する、温もりの家/札幌市・工藤さん

ny04_01.jpg玄関を入ってまず目につくのが、土間に置かれたペレットストーブです。これ一台で家の暖房をまかなっていて、ときおり「カチャン」と、ペレットを自動的に燃焼部分へ送り込む音が聞こえます。しかしストーブへのペレットの補充は人の手で行わなければなりません。玄関からつながるご主人の工作場兼物置き場には、ペレット10キログラム入りの袋がうず高く積まれています。冬だと1日に1袋半から2袋くらい使い、正直、石油と比べて割高なのだそう。しかし石油や電気はあまり使いたくないという考えから、工藤さんご一家はペレットを選択しました。  工藤邸を新築したのは、石油が高騰した時期でした。設計を担当した中村欣嗣(よしあき)さんから「ピークオイル(注)」という考え方を紹介され、薪ストーブへの憧れと同時にエネルギーの将来について考えるようになったと言います。ただ夫婦共働きで家を空けることも多く、薪の調達や保管場所などを考えたときに現実的ではないと判断し、ペレットに落ち着きました。古さと新しさが同居する、温もりの家/札幌市・工藤さん

壁一面がすべて窓!開放的な大空間と暖かさを両立/札幌市・Nさん

yoshiken_ntei3940.jpg玄関を入ると右横に薪ストーブがあり、暖かい雰囲気に。そして、開放的な大空間が印象的 壁一面がすべて窓!開放的な大空間と暖かさを両立/札幌市・Nさん



薪ストーブを楽しむ。煙突掃除も?/札幌市・Oさん


NY03_04.jpgご主人のお気に入りはストーブの前でくつろぐこと。薪をくべたり、薪割りをするひとときをときには息子さんと分かち合っているそうです。
ブラシの先に少しずつ棒を足していき、こすりおとす。「落ちたかー?」とOさんが声をかけると、煙突の中から「いっぱい落ちてきた!」という奥様の声が。煙突掃除の記事です。薪ストーブを楽しむ。煙突掃除も?/札幌市・Oさん

クルミ床とペレットストーブのぬくもり/シノザキ建築事務所の完成見学会

131006_shinozaki_1living.jpgウォルナット(クルミ)の無垢フローリングが広がるリビングルーム。その奥ではペレットストーブの火があかあかと燃えています。「あったかいね~」と見学者の方からも声が。 輻射熱の遠赤外線効果でじんわりと体が温まるペレットストーブは、30代オーナーさんご夫婦の希望によるもの。シノザキ建築事務所の篠崎さんによれば、「1階部分の暖房は、このペレットストーブ1台だけで十分なんですよ。2階には床暖房を使用していますが、暖房費は厳寒期でも月1万円程度で済むはずです」。 これだけの暖房費で済むのは、優れた住宅性能があってこそ。W断熱工法を採用し、柱間には105ミリのグラスウール、外側には「DDSボード」というアルミ蒸着フィルムを張った高性能断熱材を使用しています。篠崎さんによると、道内初採用とか。クルミ床とペレットストーブのぬくもり/シノザキ建築事務所の完成見学会

日本家屋の美しさそのままに 快適なバリアフリーを実現

10_0902_03.jpg薪ストーブのほか、昔から使ってきた農具や時計などを上手に配置し、昔ながらの風情が出るように演出されています。日本家屋の美しさそのままに 快適なバリアフリーを実現

建築家との幸せな出会いで遊びゴコロ満載の快適な家に

shinozaki_4195_pe10.jpg「家づくりにはやはりこちらの希望があるじゃないですか。でも、なかなか受け入れてもらえない。例えばコストダウンをはかるのに「自社にある在庫のキッチンを提供しますよ」と答えてくる。そういうことじゃないんですね。家は妥協の産物なのかと思ったら夢がだんだんしぼんできて・・・」と奥さん。チラシを見て「暇つぶしに(笑) 」とシノザキさんのオープンハウスへ行ってみた旺汰くんママ、帰るなりご両親にも「明日見に行って!」と勧めました。 木の質感やリビングの裏の書庫スペースなど空間の斬新さ、照明や壁紙がおしゃれでワクワクするようなインテリア。ペレットストーブもあったのでOさんが欲しかった薪ストーブも置けると、ご家族すべての望むものがそこにあったといいます。 建築家との幸せな出会いで遊びゴコロ満載の快適な家に

1人で楽しむ上質でコンパクトな暮らし 夕張郡・Tさん

shinozaki_yuni_3799.jpg暖房はイタリア製ペレットストーブ。燃料は、これまで利用が進まず廃材扱いだった道内の間伐材などを原料にした木質ペレットを使います。薪ストーブよりも手軽で温度調節やタイマーも使えるスグレモノです。 断熱は、外壁が高性能グラスウールで160mm相当と国の次世代省エネ基準を上回る性能にしているので、暖房費が安くなりそう。性能を良くしたことで、ペレット燃料も1回補充したら2~3日持つと試算しています。1人で楽しむ上質でコンパクトな暮らし 夕張郡・Tさん

晃和住宅の二世帯住宅、事務所兼住宅の実例まとめ(連載3)

140725kowa_Ntei_9148.jpg広々としたリビングにつながるダイニングルーム。床や天井などに使われているダークブラウンの木材が落ち着きを感じさせます。ご主人こだわりの薪ストーブも活躍。ちなみに壁はW断熱方式を採用しており「自然なぬくもりで、冬に裸足でいても寒くない」(Nさん)そうです。晃和住宅の二世帯住宅、事務所兼住宅の実例まとめ(連載3)


雪景色もイイネ!当別のあったかセカンドハウス/ヨシケン一級建築士事務所


130331yoshiken_5.stove.jpg実は自ら薪ストーブをご愛用の吉田専務、火かき棒や火バサミなどは自宅から持ってきたのだとか。「薪ストーブはいいですよ。ダッチオーブンで鶏を丸ごと焼くとおいしいし、ピザを焼いてもいいしね~」と、楽しそうに火をおこしながら語る専務でした。雪景色もイイネ!当別のあったかセカンドハウス/ヨシケン一級建築士事務所

●まとめ

薪ストーブやペレットストーブを住宅に採用した事例14軒を紹介させていただきました。動機も用途も、配置の仕方も様々です。一通り読んでいただくと分かるかと思いますが、薪ストーブが得意、実績豊富な住宅会社があるのです。その点も含め、薪ストーブのある素敵な暮らし、実現させていただければと思います。ありがとうございました。

おすすめ特集記事

シノザキ建築事務所篠崎廣和代表による連載コラム「注文住宅7つの重要ポイント」

魅力的な住宅のキッチン10事例

札幌の注文住宅~10の体験談まとめ

住宅の高気密・高断熱~総まとめ

自然素材の住宅10事例まとめ

このページの先頭へ