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施主の想いを優先! 素材使いの達人

建築家・奥島憲晶/あ~すくらふつ(札幌市)

北海道住宅新聞社編集部栗原 | 住宅会社別 | 2010.04.14

チラシや雑誌広告には住宅会社が売り込みたいことしか書かれていません。この「社長インタビューシリーズ」は「住宅会社の実態に迫る」ために、経営者がどのような姿勢で住宅づくりをしているのか、どんな会社なのか各社社長に直接、あえてくわしく話を聞いていきます。

一級建築士事務所「あ~すくらふつ 住・空間研究室」の奥島憲晶さんは、オーナーの想いを100%引き出し実現する達人。ある時は「アンティーク家具が主役のさりげない家」、またある時は「椅子を使わない座の暮らし、花見酒を楽しむ家」など、施主の想いをかたちにし、心と身体にやさしいムク(無垢)の素材を重視した家を建てる人です。
今回ご紹介するのは、「住宅ローンの返済7万円以下。狭小住宅だけど、随所に住まいの喜びを感じさせるこだわりの家」です。

一階の玄関、リビングを見渡せるオーダーのキッチン
一階の玄関、リビングを見渡せるオーダーのキッチン
明るい一階の吹き抜け空間兼2階廊下。29.5坪とは思えない開放感だ
明るい一階の吹き抜け空間兼2階廊下。29.5坪とは思えない開放感だ
木質感の高いリビング
木質感の高いリビング
「リビングの床は足触りが柔らかい幅広のパイン材、キッチンの床は水ぬれ に強いニレを・・・」とこだわりの数々を教えてくれた設計担当の奥島憲晶さん
「リビングの床は足触りが柔らかい幅広のパイン材、キッチンの床は水ぬれ に強いニレを・・・」とこだわりの数々を教えてくれた設計担当の奥島憲晶さん
ニッチスペースを楽しく演出
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お子さんのためにも室内空気環境にはこだわったとHさん
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予算をちょっとプラスしてオーダーメイドのお風呂を実現
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早速独自の方法で我が家と親しんでいます
早速独自の方法で我が家と親しんでいます
キッチンのタイル、アイアンハンガーなどにもこだわりが
キッチンのタイル、アイアンハンガーなどにもこだわりが

しっかり者の若いご夫婦が考えた理想の家とは

 完成現場見学会&気密測定の日に新居にお邪魔したところ、かなり若いご夫婦。夢いっぱいの衝動買いかと思いきや、

「住宅ローンは月7万円以下。支払いを甘く見てはいけない」
「お金をかけなくてもこだわりの家を持ちたい、その為には設計段階からしっかりと納得したい」
「お互いの実家に近く子育てが安心で、閑静な住宅地に土地を探し求めた。」
「川沿いの流雪溝へ雪を捨てられる利便性、狭小な土地ではあったがここで予算を抑える」
「子どもを健康に育てたい、だからいい加減なシックハウス対策では納得しない」
「新築しても焦って安普請な家具は揃えない。最初は座の暮らしが続いてもかまわない」
「予算を抑えても、リビングの雰囲気、キッチンやお風呂のデザインにはこだわる」

 Hさんファミリーの満足そうな表情を見ていると、これからの新居での暮らしをじっくりと組立て、信頼のおける設計者や施工者と共に、時間をかけて練り上げた「納得ずくの家づくり」と拝見しました。

 

相談しやすいおじさん?

 今回の設計者、奥島憲晶さんは、東京で建築を学び1992年札幌で設計事務所を開設した建築家。本人は「建築家」と呼ばれるのはあまり好まないようで、間取りを丁寧に検討し、そこに住まう主の顔が見えるような住まいをつくる設計屋さんです。まずはじっくりと、オーナーの暮らし趣味やライフスタイルを聞き取り、その想いを「ふつう」にさりげなくかたちづくることを第一に考えています。
 仕事もですが、どうやら遊びも全力で取り組む人らしい。自転車やマラソン、川下りや焚き火、そしてテレマークスキーも楽しむアウトドア大好き人間。第一印象からも相談しやすそうな、言いたいことを言い合えるようなおじさんなのです。

 Hさんとの出会いも、奥さまお気に入りのショップでつながった共通の友人の縁で、設計後2年を経過した「お客様の住まい」を見学させてくれた時からだそうです。見学した住まいのむきだしの木の素材と塗り壁の存在感に感動し、ここで伸びやかに育つ子ども達の笑顔と、飾らない人柄の奥さまから奥島さんの設計した家での暮らしぶりを聞くことができ、この人なら本当に良い家をつくってくれそうだと思ったそうです。
 

とても狭小住宅とは思えない空間設計!

 H邸の設計でも、予算オーバーとならないよう計算しつつも、随所に住まいの喜びを感じさせるこだわりがあります。リビングとキッチンは対面で狭さを感じることのないような一体の空間、玄関からお子さんが帰ってきたらキッチンにいるお母さんと目線が合うようにも配慮されてます。
 家族が一緒に長くくつろぐリビングは、やわらかく足ざわりの良い幅広のパイン材の床、一段低いキッチンの床は、汚れと水濡れに強い材ニレ(楡)の無垢材を採用しています。
 キッチンは、広めのステンレスカウンターに、それぞれ置き場所を考え抜いた木製の収納。壁面や無垢材の扉には、奥さまが捜し求めたお気に入りの「ロートアイアン」のハンガーや取っ手が似合うよう白いタイル壁面と無垢材の棚。 「デザインが際立つような既製品のレンジフードは今回合わない」というこだわりで、普通の天井扇を、最小限のステンレスフードで覆った「さりげないデザインと納まり」に至っては、現場見学会でも感心する人が続出でした。


素材同士がけんかしないように、そして使いやすさと手触り感が大切。

 バスルームと洗面は、ご主人が「既製品のユニットバスではなく、素材や質感、そして開放感を大切にした」と話すように、壁と天井はは青森ヒバの羽目板、腰壁と床が白いタイル。洗面との間にはあえて扉もありません。この開放感は、ゆったりとしたバスタイムが長くなる予感がします。
 一階はリビング、キッチン、ホール、ユーティリティが真ん中の階段を中心にぐるりと一廻りできる間取り。リビング上部は吹抜けで、2階階段ホール子供室ともつながる間仕切りの少ない空間構成ながら、道路側の大きな窓や吹抜上部の窓からの日差しが家の中を明るくしてます。


光熱費削減を高気密・高断熱と一台の暖房機で

 今回は大工さんの施工力に定評がある、丸三ホクシン建設とのコラボで、29坪1650万(設計監理込)という、ローコストな住まいを実現させました。熱性能的には、壁がグラスウール細繊維16kg品100mmにグラスウールボード32kg品25mmを付加断熱、屋根はフェノールポリスチレン150ミリの外断熱とし、この見学会にオーナーさまの前で実施測定した気密性能値は、柱間断熱ながら0.3c㎡/㎡という高水準の値をクリアしています。暖房設備は、蓄熱暖房機1台を階段下の床下に設置し家全体を暖める計画。この住宅の光熱費と暖かさは一年生活されたオーナーに後日聞いてみることにしましょう。

記者の目

 取材時の奥様の言葉が印象的でした。
「最初の企画案で一目惚れ。工事が着工し、息子と毎日現場を見に行き、実際の空間で広さや高さを把握しながら、キッチンや棚の長さ高さ、そして照明やコンセントの位置などを、奥島さんと現場でイメージしながら決めていくことが出来たのもとても良かったです。息子は、ホクシン建設の大工さん達の仕事ぶりを見て、すっかり大工さんのファンに。楽しい家づくりが体験できました」

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作品例

編集部からの一言

・自然素材活用、住宅性能への理解、対応力は十分
・記者は、奥島さん設計の事例取材で何件もオーナー さんにお会いしています。皆さんが、望む暮らし・住まいを体現できていることを強く感じます。

オーナーがこの会社を選んだ理由

社長インタビュー

施主の想いを優先! 素材使いの達人

施主の想いを優先! 素材使いの達人

一級建築士事務所「あ~すくらふつ 住・空間研究室」の奥島憲晶さんは、オーナーの想いを100%引き出し実現する達人。

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会社情報

企業データ

設立:1992年
代表:奥島憲晶
対象エリア: 札幌圏

社名 建築家・奥島憲晶/あ~すくらふつ 住・空間研究室(札幌市)
住所

札幌市中央区宮の森4条10丁目6-3

TEL 011-621-3470
FAX 011-621-3470
HP http://earthcrafts.blog115.fc2.com/
HP http://fotologue.jp/earthcrafts/

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