北海道住宅新聞社『健康住宅づくりIesu』vol.47より転載

シンハマホーム 東光工務店 小山内建設

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高機能な木製窓でより省エネに

 新濱建設は、北欧水準の快適性・省エネ性を持った住まいを目指して200㎜断熱に取り組んでいる地場ビルダー。この冬に完成させたS邸も200㎜断熱はもちろん、高齢者の方の一人暮らしにも配慮した“人と環境にやさしい住まい”です。
 高齢者にとって暖房費がどれだけかかるかは、生活するうえでとても重要な問題。それだけにS邸のオーナーも、これまで同社が200㎜断熱で建てた住宅の省エネ性の高さが決め手となり、同じ断熱仕様での新築を要望したそうです。特にS邸では窓に断熱ブラインド内蔵の木製窓を採用しているのが大きなポイント。昼は日射を効果的に取得、逆に夜は室内の熱が逃げるのを防ぐことができるので、より省エネ性を高めることが可能です。屋外側はアルミで覆われているので、メンテナンスも不要です。

高齢者1人でも暮らしやすく

 室内は将来的に車イスでも生活しやすいよう回遊式のプランとし、各部屋やトイレはすべて引き戸を採用。床・壁・天井は赤松や桐、常呂産のほたてパウダー配合の天然塗り壁など、暖かい温もりを感じる自然素材で仕上げ、水回りの床は汚れても手入れをしやすいタイル貼りに。玄関前には木製カーポートを造り、除雪負担を軽減すると同時に、介護用の自動車などが玄関のすぐそばまで乗り入れできるようにしました。
 同社は、このS邸をカーポートを除いて坪60万円以内で建設。総2階なら同じ200㎜断熱で坪50万円程度から建てられるとのこと。これからもさらにローコストな200㎜断熱住宅を建てようと意欲的です。