北海道・札幌

2017年11月19日(15:08)

冬タイヤとエアコン暖房に見る技術による変革

土曜から日曜にかけて、札幌はこの冬最初の積雪状態になりました。気温は0℃前後。冬の初めのベチャベチャした状態です。

この時期に新兵器を2つ投入して、その効果を確かめています。

ひとつはオールシーズンタイヤ
81JX2GlCLsL._SL1500_.jpg
雪がないときに普通に走れて、雪が積もっても凍結路面になっても大丈夫という売り文句の、新開発のタイヤなのです。
オールシーズンタイヤは昔からあって、スウェーデンなどではかなりの車両がオールシーズンを使っています。凍結時は融雪剤がまかれることもあり、かなり使えるそうですが、日本はそれほど甘くありません。特に北海道は普通のアイスバーンよりたちの悪いミラーバーン、ブラックアイスバーンという状態があります。

白井がこの春から装着しているのは、ベクターフォーシーズンズというグッドイヤーのタイヤです(GOODYEAR VECTOR 4 SEASONS)。装着しているのは日産・エクストレイル4WD。
夏場は非常に乗り心地のいいタイヤで、ほとんど不満も不安もありません。あまりに優等生なので弱点をあげつらうと、舗装の段差や細いミゾのような部分で、ちょっとだけハンドルが取られる感じがします。ただし多くの人は気がつかないと思います。夏タイヤとしては完璧。
2017_1119tire2.jpg
問題は冬。そしてある意味念願の雪が降りました。シャーベット路面で走ったところ、この条件ではスタッドレスを上回るのではないかと感じました。北海道など厳寒地向けのスタッドレスは、細い細い切れ目がきざまれた、とても平らな滑走面で氷を捉えるつくりであるため、シャーベット状態やドロ状態はあまり得意でない印象があります。横滑りしやすいし、ブレーキで雪の上をズレてしまいます。
これに対して接地面に切れ目だけでなく比較的太いミゾもあるニュータイヤは、シャーベット状態に強いのだろうと思います。

問題は圧雪や積雪状態ですが、白井の使い方としては今回のように急な雪でも安心して走ることができることを重視していて、12月になればスタッドレスに履き替えます。つまり、初雪にも安心の夏タイヤ、という使い方なので、これは合格点を出していいと思いました。

ただし、お値段は普通の夏タイヤに比べそれなりにお高めです。でも、ボクのように冬のタイヤ交換が遅れ気味の人なんかはいい夏タイヤだと思います。ちなみに燃費は少し悪いかもしれません。


もうひとつはエアコンです。
本州ではエアコン暖房の話題が、というよりルームエアコンが暖房の大本命で、それをどう使うかという議論がにぎやかです。
一方の北海道はいまでも温水セントラルヒーティングが主流です。寒冷地用エアコンも発売されていますが、まだまだ住宅暖房の主役になっておりません。ただ、北海道でもエアコン暖房ができることは、すでに一部の住宅会社によって証明されています。

2017_1119aircon1.jpg
ボクは、エアコン暖房の気流感がどのくらいか、0℃付近の暖房が実用的か、暖房費はどうか、を実感したいと思いました。
1週間前の11月12日(日)に取付が終わり、さっそく運転開始。

第一印象は「暖房してる!」
当たり前ですが、風も思ったほど強くないし、温風温度は設定温度を19℃にしておけば、いい感じです。
ところが、すこし時間がたつと、女房から「足元に風が来て暑い」という声が。ボクは風の当たるところにすわっていて何となくドライアイになりそうです。
風の方向を変えてみると、不満の声はなくなりました。どうやら設置場所がとても重要になるようです。

2017_1119aircon2.jpg
夜の間ずっとエアコンだけを運転して、朝に室温を見てみました。雪が降っているので外気温がずっと0℃程度で安定していて、能力を見る上でいい条件でした。

写真のようにエアコン設定温度と温度計の温度はかなり近い値です。セントラルヒーティングを入れながらエアコンを運転すると室温が上がってしまうことがわかってきたのですが、エアコン単独なら大丈夫のようです。

改めて感じたのは、セントラルヒーティングはやはり理想的で、それに対してエアコンがどれだけ健闘するかを体感したいということです。
電気料金も含め、こちらはもう少し併用しながら確かめてみるつもりです。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年08月14日(18:23)

ロコソラーレ北見優勝 どうぎんカーリングクラシック2017 代表戦へ弾み

2017_0814stadium.JPG
半年ぶりにカーリングについて書いてみます。
※カーリングとは、氷の上で行う「おはじき」です。1チーム4人が20kgの石を滑らせて、40m先の縁の真ん中に近い石を持っているチームが得点を挙げるというとてもシンプルなルール。

今年の2月に、アジア大会に行こう的なブログを書きました。こちら。
https://www.iesu.co.jp/column/2017/02/10090057.html

ところが、もたもたしているうちにチケットが売り切れ、偉そうなことを書いたくせに観戦できませんでした。
日本代表のロコソラーレ北見(LS北見)は全力でがんばりましたが、シーズンを象徴するようないまいちの成績で、中国・韓国に次ぐ3位。

苦しい16-17シーズンの最後に再リセット

とにかく苦しいシーズンが終わりました。
そして、シーズン最後ではありますが、最後の海外遠征は新布陣で臨んだようです。
そう、世界選手権で銀メダルを取った布陣に戻したのです。
マリリン(本橋麻里選手)は再び控えに戻り、鈴木夕湖選手が戻ってセカンドに。吉田知那美選手はサード・ヴァイススキップ(副司令塔)に就きました。

2月のブログの通り、ボクはこの布陣を待っていました。
マリリンは本当にスゴイ決断をした。
マリリンが結果を出せなかったわけでは必ずしもないのです。ただ、やっぱり世界戦の布陣がベストなのです。
本橋麻里さんを尊敬します。


そして、マリリンの子どもたち(アイスに乗る4人)はシーズン最後にもう一度リセットして、新シーズンを迎えることになったのです。

アドヴィックスカップは準優勝

2017_0814advicsS.jpg
シーズン最初のアドヴィックスカップは7月に北見市常呂町のアドヴィックスカーリングホールで開かれ、ロコは準優勝しました。
このカップ戦は男子も女子も関係なく試合をして優勝者を決めます。今回は4REALという男子チームが優勝、ロコは決勝で負けましたが、なかなか良い試合だったようだし、何より女性チームには無敗で勝ち上がりました。
北海道新聞によると目の肥えた地元の皆さんが「強く明るいロコが戻って来た」と評したようです。
見に行きたかったけどちょっとね。いちおう仕事あるし(笑)。
ちなみに、過去に男子チームを破って北海道銀行フォルティウスが優勝したことがあります。他の競技ほど男女差がないから、こういったカップ戦を実現するのでしょう。


カーリング初観戦!@道銀カーリングスタジアム

そして8月4日(金)。ついに(ようやく)カーリングの観戦に行ってきました。
9月に開かれるオリンピック日本代表決定戦の前哨戦と騒がれている
ロコソラーレ北見(LS北見) vs 中部電力

2017_0814IMG_1967kai.jpg
どういうことかというと、2016年の世界選手権準優勝で、日本のオリンピック枠は確定しました。あとは来年の平昌オリンピックにどのチームが出るかを決める試合を9月に行うことになったのです。
対戦するのは、2016年の女王・ロコソラーレ北見と、2017年の女王・中部電力です。
ロコの司令塔・スキップ藤澤五月選手にとっては、古巣との対戦となります。
前日、藤澤選手は前哨戦について聞かれ「いやぁ、仕組まれましたね」と笑っていました。
このメンタルが藤澤選手。優等生のコメントなんてしなくていいから、自分らしく、ノビノビとカーリングしてください。
※運営側が話題づくりを仕組んだのは間違いありません。金曜夜の試合に持って来てyoutubeのlive放送も入れたのですから。そりゃみんな楽しみだし、観客集まるし!

さて、話を戻しましょう。
試合開始は19時30分。会場へは少し早く19時過ぎに到着。
500円の入場券を買おうと並んでいたら、2階から降りてきた中部電力のメンバーがいきなり目の前を通過。選手と観客の距離の近さに驚きました。

チケットを購入して上履きを忘れたことに気がつきました。今さらどうしようもないけど、リンク内はきっと寒いだろう。リンクに入ることはできるのだろうか不安・・。

2階に上がると、まだリラックスしたムード。ときどき選手が通ります。これから試合がある女子選手はみんな厳しい表情をしています。
ロコのメンバーでは鈴木夕湖選手が2階のホールに現れました。本当に小さい。鍛えた体はウエアの上からもわかりますが、身長はお子ちゃま並み。145cmというから、一般人に交じっても小さい。北海道銀行フォルティウスの船山選手も小さかった。

試合開始が遅れるとの放送。
2階ホールには女子選手以外にもいろんな人が現れます。日本代表コーチのカナダ人・JDリンドは、風体がそこらのあんちゃん。試合が終わったSC軽井沢の選手や4REALの選手もいます。まりりんも登場。テレビ画面よりもキレイな人でした。

そんなで19時50分から試合が始まります。5シートのうち1シートはテレビカメラが入り、その隣のシートがyoutubeで放送されるロコと中部電力の試合です。それ以外の3シートも試合が始まりました。

ボクはけっきょくガラスを隔てたホールから観戦を開始することにしました。ダウンジャケットの用意もないので、リンク内に長くいられないだろうと思ったから。

LS北見、ピンチのあとのビッグエンドで中部電力を下す


LS北見の後攻で始まった第一エンドは、いきなりピンチとなります。最も円の中心に近い石(ナンバーワン)は赤のロコが持っているようですが、そのまわりを黄色の中部電力が取り囲みつつあり、ちょっとマズイ感じ。
誰のときだったか、吉田知那美選手かな、藤澤五月選手と知那美選手が話をしてまとまらず、吉田夕梨花選手と鈴木選手のフロント2人を呼んで合議。そして守備的戦術にいきました。中部電力の石を好きに置かせないようにガードをおいたのです。

結果的にこの判断は正解でした。そしてガードストーンも正確に配置できました。
これによって、中部電力も攻め手が少なくなり、ロコにとっては1点取らさせる形ですが不安定だった1エンドをスチールされることなくしのぐことができました。

ここまでは「最初から緊張するタフな展開になりそう」と思いました。
ところが第2エンドに大きく動きます。
ロコは円の中・ハウス内に石をどんどん放り込みます。中部電力は途中まで自チームの戦略で試合を進めましたが配置が悪くなり、ロコの石を出しにきました。ところがうまく出ない。一方のロコはどんどんおいてくる。結果、ハウス内に赤の石だけ5コという事態。
中部電力の最後のドローショット。置き場所は難しかったが、攻めてナンバーワンを取りにいった松村千秋選手の石はスルー。結果5点のスチールとなりました。

カーリングの恐ろしさをまざまざと見せつけられました。
ちょっとした歯車の違いから、とてつもない危機が訪れ、そのプレッシャーに負けると5点を失う。5点失った段階でゲームオーバーですよね。

ところが、3エンドも2エンドの再現となったのです。ロコの石はたまり、中部電力は石を出すことができない。結果、4点スチール。
3エンドで10-0
試合としてはここで終わりました。


エグい藤沢五月に戻った

2017_0814IMG_1984kai.jpg
ロコソラーレ北見のメンバーは、なんと表現したらいいのかわかんないけど、"試合に飢えている、カーリングに飢えている"ような感じでした。今季はカーリングが最高に楽しいのではないかな。
そして、しのぎきった1エンド、攻め達磨の2,3エンド、スキップの藤澤選手はエグかったです。アイスの状態がお互い把握できない中で、いやロコは中部電力より2エンドほど早くアイスをつかんだと思いますが、早い段階から攻め続け、3エンドの最後は中部電力が崩壊した感じでした。
これこそ、世界選手権でスコットランドとカナダを連続コンシードに追い込んだロコソラーレ北見の力だと思いました。
ドSな感じの試合展開と明るい笑顔が藤澤ロコソラーレの特徴。


ただし、中部電力は4エンドに何とか立て直しました。折れずにがんばる姿に「さすがだな」と思ったし、そもそも実力差は点数ほど開いているわけではないでしょう。
2月の日本選手権でもよかった中部電力リードの石郷岡選手はこの日もよかったし、4エンド以降はスキップの松村選手もいいショットが出ました。

セカンド鈴木夕湖、サード・バイススキップ吉田知那美の良さ

ラジオ解説が褒めていたのはセカンドの鈴木夕湖選手。投げ手が石を離した次の瞬間にその石がどこに止まるかを判断して(ウエイト判断といいます)スキップ・藤澤選手に伝える。その情報を元にスキップの指示で氷をはく。彼女の正確なウエイトジャッジとスイープで、石が予定通りのところに配置できる。それは日本選手権でセカンドを務めた知那美選手よりかなり優れているように自分にも見えました。

2017_0814futari.jpg
知那美選手の良さは、奇跡の組み合わせであるスキップ藤澤選手の良さを引き出し試合を安定させること。この日も二人が寄り添って話し、ふざける姿が見られました。20年がかりで最高のパートナーと巡り会ったのだから、これからも、お互いにお互いを大切にしてほしいと思います。
 
ボクはカーリング競技をやったことはありませんが、ロコのみんなは心の内が行動になって現れるので、そのときそのときの気持ちがけっこうわかってしまいます。
典型が、今年2月の日本選手権決勝。難しい場面で当時サード・バイススキップのマリリンと合議し、そのあと藤澤選手はなぜか知那美選手を呼びました。それは、まるで知那美選手に承認を得るかのような行動でした。藤澤選手の横には知那美選手がいる必要があるのだ。そう確信させた場面でした。


吉田夕梨花選手は、昨シーズン序盤の不安定さが全くなく、思うように石を動かし配置していました。ちょっとミスがあっても2回続けない。みんな引きずらずに試合に臨んでいました。

藤澤選手にとってはキツイ場面が少ない試合でした。そのなかでドローはまあまあ決まっていた。スチールされた5エンド最終投の場面でも、石の位置はちょっとの差だったし、何より作戦面はうまくはまっていました。

まりりんは、選手としてこのチームに入るすき間はもうないと思う。あなたが再度リザーブへ下がったことを、4人は強く心に刻んでいるはず。このスゴイチームの創業オーナーで経営者だから、トレーニングを続けながら彼女たちと常呂町の栄冠を目指してマネジメントにほぼ全力を投じてほしいと思います。

栄光を目指し、すべてのチームががんばっています。そのなかで突出するには、チームCONCEPTが重要だと思います。CONCEPTが栄冠に最も近いチームが勝つ。まりりんのチームは最も近いところにいる1つだと思います。


ロコソラーレ北見、優勝の瞬間を現地で! 大会最終日
  

 
8月6日(日)カーリング場へ行ってしまいました。仕事で最初から見ることはできず、2エンド途中から観戦。
相手は、去年のカナダツアー決勝で負けた韓国のジュニアチーム。

どちらのチームもミスがあり、思ったように石を配置できない中、常に先手をとり続けたLS北見。
印象的だったのは、攻めるときに攻め、受けに回ったときにはリスクを早めに処理してダメージを減らす成熟した戦いぶりでした。
アイスが読めないのでミスショットが出る。そのなかで主導権を手放すことなく、寄り切った感じの勝利でした。

決勝シートの両隣はあいており、残り2レーンで3位決定戦と5位決定戦が開かれていましたが、どちらもコンシードで試合が終わったため、終盤はロコの試合だけが行われる状態。
そんななか、7エンド8エンドにヤマ場がきて、ヤングKimチームはロコの寄りとプレッシャーに負けた感じだった。

2017_0814champ.jpg
この日のMVPは、ボク的には吉田知那美バイススキップ・サードかなと思いました。
受けに回った場面で守備的戦術を進言しているのは、どうやら知那美選手らしい。バランスをとるのが上手なのかな。やはり同学年元ライバルの気安さなのでしょう。遠慮がないのです。
「たられば」はないけれど、もしリスクが生まれた場面でハイリスクなショットを選んでいたら優勝はなかったかもしれない。
また、10エンドだったかタイムアウトを取った場面で(動画の2時間13分53秒あたりから)、チームが選んだダブルテイクアウト(相手の石を2つ出すショット)を決めたショットが、ヤングKimを追い込みました。

この笑顔が、この日の知那美選手の働きぶりを表している。本人も満足だったと思います。
左からスキップ藤澤、吉田知那美、鈴木、吉田夕梨花、本橋麻里の各選手
2017_0814egao.jpg

藤澤五月選手は、囲み取材で厳しいコメントをしたようです。ミスが多かったことを反省したのですが、この日の試合運びは堂々たるものでした。いい日ばかりではないから、こういう勝ちが大切だと思います。

それにしても今シーズンは無敵かよ。
昨シーズンあれだけ迷走して、ファンをハラハラさせた彼女たちはもういません。

サードの再交代と鈴木夕湖選手のセカンド復帰など、メンバー構成は確かに昨シーズン中盤以降とは異なるけど、去年のどうぎんカーリングクラシックはいまのメンバーで戦い、モヤッとした結果しか出せなかったのです。
やはり全員が、去年と今年では違うのだと思います。
カーリングを本気で楽しむ姿勢が戻ってきました。

試合が終わり、表彰式を見ずに帰ろうと階段に向かうと、目の前に中部電力のメンバーがいました。気の抜けた感じが気になりました。


さあ、日本代表決定戦まで3週間とちょっと。ロコとしては最高のかたちで決定戦を迎えられることでしょう。応援に行くことはできませんので、テレビで応援します。
2017_0814calbee.jpg
副賞のカルビースナックを前におどける同学年の3人。まったく君たちは・・(笑)
左から鈴木、吉田知那美、藤澤の各選手
https://www.facebook.com/LSkitami/
 
荒れた画像はボクのコンパクトデジカメによる撮影。一眼レフ持ち込もうかと思ったけど追っかけに見られたら恥ずかしいので辞めた。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年06月05日(19:14)

ロゴマークをつくってみました

当社、じつは創業から数えて33年間、ロゴマークというシンボルがありませんでした。
ちょっと恥ずかしい話なのですが、あまり有用性が感じられなかったことと、5年前にいちどはロゴ制定をスタートしたものの、どうしても決めきれなかったのです。

この間に、ホームページリニューアルにあわせてビルダーさまのロゴ一新をご提案し、そのお手伝いをしてきました。
いい出来のロゴを見るたびに、「うちは相変わらずないのか」とちょっと肩身の狭い思いをしていました。

今現在、ロゴについては2つのアプローチがあります。1つは今回当社がつくったように、ロゴマークをつくった上でロゴタイプを制定する方法。もう1つはロゴマークをやめてロゴタイプのみとする方法。

Za4K6SdNg.png
john.jpg
最近はロゴマークなしのロゴタイプのみも増えています。
例えば、ニトリ。あの何とも言えない緑色に白抜き文字ですね。
住宅業界では、ジョンソンホームズが展開するインゾーネとナチュリエも、タッチの異なるロゴタイプのみです。

1men.jpg
logo.gif
当社の場合は、「北海道住宅新聞」という新聞に題字と呼ばれるロゴタイプがあります。札幌良い住宅jpという住宅ポータルは、ロゴタイプのひとつでしょう。
当社の場合、商品にはロゴタイプがあるのです。
ではロゴはいつ使うのか。会社としてのアイデンティティ?
大きな会社だとそういう答えになるかもしれませんが、当社の目的は違います。名刺に刷り込んで、初対面の方に対し当社社員の印象を強化する。この1点です。

prof1.jpg
デザインモチーフはウサギちゃんの耳。
新聞は「新しく聞く」と書きます。
情報発信、広報など、当社の機能を象徴するものと言えば、大きな耳かなと。大きな耳ならウサギさん。
ボクがうさぎ年生まれだから、ちょうどいいかなとも思いました。

そのウサギの耳をnとpでつくってくれたのはデザイナーです。
npはニュースペーパー。

カラーについてもかなり考えましたが、かっこよく落ちつくデザインを捨てて、にぎやかなオレンジを選びました。


2017_06rogo.jpg
しかし、ここまで考え、デザイナーもいいデザインを1月には出してくれたのですが、それからまたまた悩みました。
自分の会社のこととなると、とたんに決断力が低下します(笑)。本当にこれでいいのか? わが社を象徴する、あるいはわが社の象徴としてふさわしいか?
そんなこんなで数ヵ月悩み、ようやく5月末に決めました。

fb_hjs.png
一番最初に公開したのはFacebookページのマークです。
その後、白井の名刺に刷り込みました。

今後、徐々にこのマークを使っていきます。
ただ、新聞と札幌良い住宅はロゴタイプがあるので、そこで競合させるような露出のしかたはやりません。

名刺専用のロゴマークかも(笑)。

以後、お見知りおきいただけるとありがたいです。
rogo.jpg

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年05月16日(17:03)

悲しい事故.札幌から函館に向かった陸上自衛隊機、北斗市の山中で発見

昨日、悪天候の中、緊急搬送の依頼を受けて札幌・丘珠空港から函館空港に向かっていた陸上自衛隊のプロペラ機が遭難し、一夜明けて今日、機体の一部の発見に続き、乗員4名の遺体も発見されたそうです。
救急患者を札幌の病院に搬送するために飛んだとのこと。

2017_0516-01.png

2017_0516.png

昨日はガスと強風。報道によると高度900mを飛行していたはずですが、墜落地点は標高300数十メートルのエリアのようです。
国土地理院の地図を頼りに墜落地点を探してみました。
地図のように、これだけの広範囲を捜索し、最後は徒歩で捜索に入っていた北海道警察の職員が機体の一部を見つけたそうです。

テレビニュースを見ると、袴越山(616m)から続く尾根の下に激突したように見えます。
お悔やみ申し上げます。

北海道知事からもお悔やみの言葉があると、亡くなった自衛隊員さんの家族や、搬送される予定だった患者さんとその家族も少し救われるのではないかなと思います。

すごく悲しい事故で、書かずにおられませんでした。

-----
地図の位置が違うようです。
山頂から川をはさんだ対岸の模様。
 
2017_0516-02.png
 
ここか、送電線が走っている映像があるので、下の地図のエリアかも。
 
2017_0516-03.png
 
このように、山の中では正確な位置を特定することも難しい作業です。
住所がないからです。
現代は、GPSのおかげで緯度・経度情報を共有することもできますが、通信エリア外という場合もあり、慣れた人がいないととてもたいへんな捜索になると思います。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年02月19日(17:02)

川崎市(神奈川県)を横断してきました

2月17日(金)・18日(土)と川崎に出張していました。

2017_0218_01.JPG

川崎がどこにあるか、北海道・東北の皆さんはご存じですか?
多摩川をはさんで東京都の南に広がり、すぐ南には横浜市が広がる。つまり、東京と横浜にはさまれた東西に長く南北にとても短いところにある100万都市です。川崎病とは関係ありません。

ボクは6年ほど川崎に住んでいました。公害・京浜工業地帯というイメージがあるかもしれませんが、当時は政令指定都市で最も公園の多い(広い?)町でした。実際、小型の公園がとても多く、西部に行けば緑豊かなのです。

2017_0218_02.JPG
その川崎を、東は川崎大師(お大師さんとよびます)から西は向ヶ丘遊園の生田緑地まで、JR南武線と京急大師線に乗って移動しました。

2017_0218_03.JPG

川崎大師はいちど行ってみたかったのです。厄除けのお寺ということで、この日も護摩行が行われていました。

2017_0218_04.JPG

川崎駅のそばで用事を済ませ、次の目的地に向かったのですが、到着して驚きました。目的のお店が解体中だったのです。
目的のお店とは、ボクが2年ほど勤めたお店です。30年近く前のことですから、社員さんには知人はほとんどおりません。ただ、いるかもしれない人とこの30年の商売について話がしたかった(聞きたかった)のですが、残念です。管理ビルはシャッターが閉まっていて足がかりなしでした。
その後調べて、店が移転していたことがわかりました。調べてから行かないとダメですね。

2017_0218_05.JPG

気を取り直して向かったのは、川崎市立の日本民家園です。
http://www.nihonminkaen.jp/

10年以上前にこの民家園のことを知り、川崎に行く機会があればぜひ寄ってみたいと思っていました。ところがここでもサプライズが。まず、ボクは自分が昔住んでいた地域の近くにあると思い込んでいましたが、ちょっと違った。そして一番の驚きは、開園が50年前(1967年)と聞いて。
自分が住んでいたころからあったんじゃないですか。ぜんぜん知らなかった。

民家園には本州と沖縄の古民家23棟が移築保存されています。そしてボクにとってのハイライトは、神奈川の民家がしっかり保存されていることでした。ここの民家は古民家再生という現代的意味の中での古建築ではなく、建てられた17世紀の生活と様式が保存されていることです。

2017_0218_06.JPG

一番驚いたのは、スノコ敷き(竹)の床です。スノコの上にむしろを敷いて暮らしていた。板敷きもありますが、生活スペースはスノコだったらしいのです。
間取りはとても合理的で、ザクッとい紹介すると、横に長い建物の1/3が土間、残り2/3のうちの1/3はいろりがある生活スペース、土間の反対側に位置する1/3は板の間(客間)という間取りなのです。

2017_0218_07.JPG

東北や長野、北陸の古民家を見る機会が多いので、神奈川や九十九里(千葉)の古民家は新鮮でした。寒さに対する備えはほとんどなく、かつ間取りもとてもわかりやすいのです。
2017_0218_08.JPG

これが東北や北陸の合掌造りになると少し複雑になります。断熱性や気密性を実現する手法はないので、開口部が減って壁が増える、家が大きくなって大黒柱が必要になるといった違いがありました。
風が抜ける家か、風が家の真ん中に入らない家か、の違いともいえるでしょう。結果、寒い地域の家は光が奥まで入らないので暗くなるのです。

2017_0218_09.JPG
最後のほうは少しかけ足になりましたが、1.5時間以上をかけて23棟全部を見ることができました。大満足です。

日本民家園は、新宿から出ている小田急線向ヶ丘遊園が最寄り駅です。新宿から21分! ちなみにボクはJR南武線・登戸駅から歩きましたが、そんなに遠くはありません。

ちなみにこの南武線、ボクがいた30年前は本当にいなか路線で、JR川崎駅の端っこに付け足しのようにホームがありましたが、沿線人口の増加でいまや立派な都市交通網のひとつです。快速もあって、川崎駅から登戸まで30分かかりません。

帰りは川崎駅からバスで羽田空港に向かうつもりでしたが、よく考えれば京急線が直通で走るようになり、バスは廃止(らしい)。30年の歳月を感じました。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年02月15日(15:59)

3社の相見積もりでも電気パネルヒーターしか選べない

バレンタインデーのお昼に、東北海道にお住まいのこれから家を新築するかたからお電話がまいりました。

1.高性能グラスウール105mm+ウレタンボード20mm
2.フェノールフォーム50mm外張り
3.ウレタンパネル

これらの中でどの工法(業者)に任せるか、これらの断熱水準でいいのかを迷っているとのことでした。もし断熱強化するとしたら、窓か断熱か。


お住まいの地域は、冬は晴天が多く、強風が吹きつけるものの気温は道東としては温暖な地域。そこで白井は、窓をトリプルにするよりも、以下の断熱強化をおすすめしました。
高性能グラスウール105mm+ウレタンボードまたはフェノールフォーム50mm
こうすれば、6月に暖房を使う日が少なくなると考えたのです。

この話はもうちょっと続くのですが、そこははしょって暖房設備の話。
3社が3社とも電気パネルヒーターなのだそうです。1社がリビングにはエアコンをつけるそう。
これには正直ショックでしたね。
お客さまには事実上選択肢がないわけです。

1や2の断熱仕様は省エネ基準ギリギリです。電気パネルヒーターだけで暖房したら、一体いくらかかるのでしょうか。提案している会社は真剣に光熱費を吟味・試算したことがあるのでしょうか。

2017_0215tyusya.jpg

〈痛ーいお注射が必要な気がします〉


しかも電気パネルヒーターに適したホットタイム22ロングの新規加入はこの3月末で終わります。
どうするの?

ボクは、エアコンをつけたほうが良いです、とお答えしましたが、この地域で新築する多くのかたは、いまでも電気パネルヒーターを選んでいる(選ばざるを得ない)のでしょうか。

2017_0215.jpg
これから家を建てる北海道の皆さん、断熱も重要ですが、暖房もよく検討してくださいね。
 

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年02月11日(10:33)

熱環境を優先するか、暖房費節約を優先するか

札幌では徐々にトリプルガラスを装備した新築の戸建住宅が増えています。取材にうかがうと、ついついガラスを触ってしまうんですね。

わが家もトリプルガラスです。トリプルガラスは本当に暖かいですね。冷輻射を感じることはまったくありません。ただ、それは窓下に放熱器を配置しているから、かもしれないのです。

窓下に放熱器がなければ

2017_0211t.JPG

もし放熱器がなければ、冷気流が起きるのではないか。そう予測しています。というのも入居すぐのころ、居間階段の2階から冷気が降りてきて、ひどく寒い思いをしたことがあり、上の階の放熱器を適正な温度に設定し直したら、冷気が止まりました。
室温ではなく、気流が寒く感じさせるのです。

肌寒いとまでは感じなくても、床面を冷気流が走る可能性はある。

ところで、最近のトリプルガラスはわが家のものより高性能です。少しだけ室内の温度を上げてやれば、窓下に放熱器がなくても寒くないかも。とも思うのです。


もちろんベストは窓下に放熱器を設置することですが、断熱性能を高めて暖房費を節約し、断熱強化にかかった費用は安上がりにした暖房設備費で相殺する、という考え方もけっこう現実的かなと。
ただし、その場合は熱交換換気が必要になる気がします。給気レジスタから直接冷気が入る第3種換気では、冷気流を発生させてしまうでしょう。

2017_0211g.JPG

そんなことを思い巡らせながらうかがったのがこちらのお宅。ガンダム&トトロが美しく飾られておりました。

2017_0211k.JPG
 
冷気流の処理はかなり寒冷地に限定した話
 
自分、樹脂サッシが出る直前の時代の戸建て借家に5年ほど住んでいたことがあり、12月、1月と寒さが厳しくなるにつれて低気密住宅がどう寒くなるかを体感したんです。
あの当時の建物でも、外気が0度付近だとそんなに寒く感じないんです。ところがマイナス5度、マイナス10度、マイナス15度となると、家のなかに屋外があるように寒さが侵入してくるんですね。
その原因は壁内の冷気流なんです。
中間仕切壁についたコンセントボックスを外してみたことがあるんですが、壁の中は突風状態ですよ。
 
体感寒さはマイナス5℃以下にならないと本当のところはわからない。
逆に言いますと、本州のほとんどの地域では現行の開口部を採用すればダウンドラフト対策に神経質になる必要がないと思います。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年02月10日(09:00)

女子カーリング、日本選手権からアジア大会へ

雪道のランニングはスパイクシューズで

2017_0210-01.JPG

このシーズンはゲレンデスキーもバックカントリースキーもクロカンも、すべてのスキーを封印しており、運動不足なのでヘタをすると朝2時に目が覚めます。
そんなわけで運動不足解消に冬も走っています。室内がほとんどですが、今週の日曜は太陽に誘われて雪道を10km, 70分ほど走りました。運良く、おおむね除雪した雪道でしたが、3kmほどは細い踏み跡を走ります。バランスを取るのがなかなか難しくて、すれ違いはどちらかが雪に埋まるしかないとか、足首がカクッとならないか気を使うとか、冬ならではの苦労もあります。
ボクは冬道ランニング用にスパイクシューズを使っています。氷の上でもカリッカリッと氷に食い込み、滑りません。雪山登山にも使えますが、タイルや木の床は苦手です(笑)。

注目の女子カーリング日本選手権

2017_0210-02.JPG

ランニングしても時間が余るので、先週からこの前の日曜にかけてはふんだんにカーリングの女子日本選手権をテレビ&インターネット観戦しました。
去年のこのブログで紹介したように、2016年3月の世界選手権でロコソラーレ(LS北見)のマリリン(本橋麻里さん)ってすげーなと思って以来、
https://www.iesu.co.jp/column/2016/04/03145455.html

ボクはロコソラーレ(ロコ)のファンになりました。
世界2位になり、今年の日本選手権を取ればオリンピックの代表権が確定。もしとれなければ、9月に代表決定戦が開かれます。なお、日本女子カーリングがオリンピックに出られるかは未定ですが、かなり確実な実績を持っています。

のしかかった銀メダルの重圧

2017_0210-03.jpg

ということは、ロコは五輪出場に一番近いチームなのですが、この1年は成績が出ない日々が続きました。

銀メダル、そしてその後の注目度アップはやはり重圧になったのでしょう。
戦略を組み立てるスキップの藤澤五月選手は、中部電力時代に日本選手権を4連覇していますから、この手の重圧の経験はある。チームキャプテンのまりりん(本橋麻里選手)はオリンピアンですから、やはり重圧を経験している、藤澤選手を支えてきた吉田知那美選手もオリンピアンですから、やはり重圧を経験した。
ところが、1投の吉田夕梨花選手、2投の鈴木夕湖選手は苦労はしてきたけれど、注目されるなかでの重圧の経験がない。
また、吉田知那美選手はそのフレンドリーな性格がすこーしあだとなって、悩みを抱えた時期があったと思います。
それがショットに微妙な影響を及ぼし、石の配置を悪くしているように見えました。

アジア選手権の準決勝で中国に負け、次の試合からまりりんが現場に復帰しました。復帰はいい作戦だったと思います。
以降、メンバーをいろいろ試して、日本選手権は1投吉田夕梨花、2投吉田知那美、3投まりりん、4投藤澤五月、リザーブ鈴木で臨みました。

予選の注目は北海道銀行チーム

2017_0210-04.JPG

先週月曜からカーリングの日本選手権が軽井沢で開かれ、
予選1位ロコソラーレ(LS北見)
予選2位中部電力
ロコは全勝、中部電力はロコに負けただけ。
3位決定戦に回った北海道銀行はロコと中部電力に敗戦。
3位決定戦の富士急は上位3チームに敗戦。
なんと、下克上のないまま、予選を終えました。


北海道銀行は、若手のパワーを捨ててもスキップ小笠原選手のプレイ精度を上げるために幼なじみの船山選手を復帰させました。
メリットもデメリットもある船山選手の復帰とわかった上での手だと思います。

中部電力とのゲームでは、小笠原選手のミスにつけ込まれましたね。中部電力はそれ以外の場面で本当によくがまんしました。長野人ですね。長野人らしいチームです。これはこれで素晴らしい戦いだと感じました。

小笠原さんがマネジメントする道銀チームを見てみたい

どうして北海道銀行の話を書いたかというと、たぶん、これで小笠原選手と船山選手は引退だからです。さすがにパワーがない。
この日本選手権ですべての力を発揮できたかは疑問です。いや、できなかったでしょう。昨年から続いている負のオーラが、今回も完全にはぬぐい去れなかったように思います。不運を引き込むような負のオーラを背負っているのです。
原因の一端は、北海道銀行チームのメンバーだった吉田知那美選手の解雇でしょう。知那美選手もおおきな荷物を背負いましたが、解雇した側もおおきな荷物を背負ってしまった。その荷物が、最初は知那美選手の後釜として加盟した吉村選手の肩に乗った。結果、崩壊。
今年はその荷物を小笠原さんが船山選手といっしょに背負ったかたちでしょうね。吉村選手をセカンドに起用し、サードに盟友・船山さんをおいて、デメリットを自分のプレイで挽回する覚悟を決めたのでしょう。

富士急との3位決定戦は日曜午前。ネット中継を見ていました。道銀も気持ちを立て直して表彰台を取りに来ていましたが、このチームは昨年の日本選手権と同様に、選手権の終盤に日を追うごとに調子が下がるようです。逆に富士急は調子を上げました。

試合後、小笠原選手はトップ選手としての引退を表明したようです。小笠原選手は道銀チームのコーチに就くべきでしょう。戦術コーチは外部から招へいしたとしても、このチームの創業者は小笠原さんですから、後輩に道を残し、実質的には北海道銀行の企業チームであるフォルティウスを持続できるかたちにする責任があります。
小笠原・船山で終わり、ではないのですから。

ボクは小笠原さんが作ったチームを見てみたいし、ロコソラーレ北見とのライバル関係があって、カーリングのレベルが上がっていくのです。本当は道内にもう2チームほしいですね。

富士急、3位おめでとう

2017_0210-05.JPG

富士急は前日の終盤から上げ潮。常呂ゴールデン世代のひとり、リードの石垣さんが素晴らしいと解説者が絶賛していました。彼女もまた、大きな挫折を経験しながらカーリングの夢を捨てず、北海道から山梨に渡ってカーリングを続けたガンバリ屋さんです。

フォース(4投)の西室さんはまだがんばるのでしょうか。このチームのスキップは小穴さんですが彼女は3投。西室さんが抜けるとフォースがいなくなる。小穴さんがスキップ・フォースを務めるのでしょうか。
いずれにしてもがんばりました。3位と4位では大違いです。

ロコと中部電力を加えたこれら4チームは、完全に抜け出した存在ですが、ジュニア世代にいいチームがいるので(残念ながら北海道ではなく青森と長野)、今後は日本選手権のプレイオフ進出が難しくなるかもしれません。それでこそ競技レベルの底上げです。

※常呂ゴールデン世代とは、たくさんの好選手を生み出した常呂町の学年のこと。吉田知那美、鈴木夕湖、(藤澤五月・北見出身)がロコ所属、吉村紗也香、小野寺佳歩が道銀所属、石垣真央が富士急所属。

ロコ、勝てば代表、スッキリ行こう

2017_0210-06.JPG
さて、ようやく愛するロコソラーレの話ですが、
プレイオフ初戦の中部電力戦は本当にハラハラしました。藤沢さんにハラハラさせられました。
しかし、延長エンドまでもつれた最後の1投で、少し吹っ切れたのではないかな。

藤澤五月選手にとって、中部電力ははじめて勤めた会社であり、シニア戦デビューのチームです。そして、かつていっしょに戦った仲間がすべているチームと2度戦いました。決勝が3度目です。
彼女はこの日本選手権で、中部電力時代の栄光と挫折のチームから卒業しなければならない。以前の所属先を下して、6度目の日本一に輝いてください。


中部電力はとてもいいチームです。好きになりました。本当に強力なロコのライバルになると思います。道銀がどうなるかわからないいま、ライバル関係はこの2チームになるかもしれませんね。
藤澤五月選手の卒業式、吉田姉妹にとっては義理の姉との対決。マリリンにとっては自分自身の夢達成。今回リザーブの鈴木夕湖選手にとってはかなりくやしいスタンド観戦でしょう。

負けちった

とロコ優勢を予想し、
ランニングを終えてシャワーを浴び、万全の体制でテレビ観戦を迎えた日曜日夜の試合・決勝で負けちゃいました。
くやしいので内容解説はしません。
ただ、優勝した中部電力もいいチームだったし、彼女たちに栄冠が渡ったのはしょうがないかなと。もう終わったことだし。
あの日の中部電力に勝つのはけっこうたいへんそうだった。
中部電力は藤澤五月対策を練り、徹底したんじゃないかな。
それが、うまくはまった。

負けたけど、
藤澤五月さま(さっちゃん)はスーパーミラクルショットを見せました。
そのショットがこれ(2時間2分3秒から)。相手の3つの石を打ち出すとてつもないショットです。石は1コ20kgだそうですよ。



さっちゃんにしか見えない成功の軌跡が見えるのだろうか。
ときどきああいうミラクルショットやっちゃうし。

藤澤選手のバイススキップは誰がいいのか

まあいいです。
9月の決定戦まで緊張感を持ってボクたちも応援できるし。
ただ、マリリンはリザーブに下がったほうが良いかもね。
マリリンのパフォーマンス云々ではなく、チームとしてそのほうが真剣になるし一体感が生まれる気がする。

2017_0210-07.jpg

2017_0210-08.jpg
この写真はここから借りました。
http://capgee-minpo.blog.jp/
写真って、けっこういろいろ伝えてしまうんだよね。
さっちゃんを補佐するバイススキップは、まりりんと知那美選手のどちらがいいか。
やっぱり知那美選手だよ。
知那美選手はさっちゃんに寄り添い、同じ方向を見ている。
どの写真を見てもこのふたりのツーショットはそうなんだ。

藤澤五月選手のバイスは知那美選手しかいない。
その上で、

さっちゃん、あんたが大黒柱なんだよ!!
そして、ほかの4人が四隅で荷重を50%ずつ分担するんだ。
さっちゃんは残り50%×4人分=200%負担。
それ以上は負担しなくていいし、誰かに甘えてもいけない。
「私が大黒柱になります。バイスは知那にお願いしたい」
そう宣言してほしい。

何となくの予想だけと、マリリンもそれがわかっているのではないかな。
まりりんの3投復帰は、鈴木夕湖さんの自信回復と、五月*知那美コンビ復活への渇きを待つ作戦だったとしたら、ボクは本橋麻里選手を尊敬します。

再来週から札幌で始まるアジア大会では、昨年の世界戦と同じメンバーに戻す気がする。
1投吉田夕、2投鈴木夕湖、3投吉田知那美、4投藤澤五月、リザーブまりりん。
これで勝ちきればそのあとは乗ると思う。
というか、メンバーを戻せば勝ちきると思うし、その後は迷いを脱出するでしょう。

マリリンがチームのCEOであることは今後もまったく変わりない。しかし、現場のディレクターはさっちゃんであり、それをそばで支えるのは同級生でライバルでもあった、抜群のコミュニケーション能力をもつ知那美ちゃん。また、知那美ちゃんはまりりんのバイスでもあるかもね。

アジア大会を見に行こう

2017_0210-09.jpg
さあ、みんなでカーリングを見に行きましょう。
ここまで読んだ人は、見に行きたくなるはずです。
試合は2.5時間ほど。長いけど目が離せない。
この面白さ、ドキドキ感を北見市民だけに独占させておく手はない。札幌市民のボクも応援に行くつもりです。

2月20日(月)18時から韓国戦、2月22日(水)18時から準決勝。
韓国は強いよ。中国も強い。日本を含めたこのアジア3国は世界でも上位の力がある。

そして、そのなかでもさっちゃんはきっとすごいよ。相手の石をはじき出す彼女のテイクショットは中村俊輔選手のフリーキックみたいなもんだね。ファンタジスタです。
知那美ちゃんの高笑いはメッチャ楽しそうだよ。チビチビのフロント2人(吉田夕、鈴木)も楽しいし。

アジア大会の公式サイトはこちら。
https://sapporo2017.org/

カテゴリ:北海道・札幌 |

2017年02月08日(11:26)

熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するか

2017_0124temp.jpg

息を吸い込むとむせるほど、かなり冷え込んだ1月24日。わが家の屋外温度計はマイナス17度を指していました。
この日は省エネ住宅を推進する勉強グループ・新住協札幌支部の新年例会。まず、会員の棟晶さんが建築中のモデルハウスを見学。このモデルハウスは秋田の建築家、西方里見さんが基本設計し、棟晶さんのが省エネ性を高める環境性能計画を行っている建物です。
ものモデルハウス、じつは見どころいっぱいなのですが、まだお披露目できないそう! 3月の公開が楽しみですね。超高断熱サッシなどの断熱技術によって、エネルギーの自立を目指すそうです。

2017_0124tosyo.jpg

ブログならではのネタを。
この日説明してくれた棟晶・齊藤常務はお風邪。現場マイナス10度のなか、発熱を押してみんなに説明してくれました。
そして見学会終了後、病院直行!
インフルではなかったようです。
齊藤常務、ホント寒い日にありがとうございます。

2017_0124zeh.jpg

その後、札幌中心部に会場を移して西方里見さんの自宅・ZEH勉強会。
そもそもこの勉強会を開催しようと決めたのが、昨年11月の関西研修のレンタカー車内でした。
「来年(今年・2017年のこと)はZEHを勉強しよう。その上で自社の仕事にも反映させたい」そういう流れでした。

新潟のオーガニックスタジオ新潟さんの物件を見ても思うのですが、開口部からの熱取得を優先し、課題となるダウンドラフトを押さえるために断熱性能を引き上げる、夏場の暑さ対策としてブラインドを最初から設置する、コストアップ対策としてカーテンウオール式ガラス面とする(サッシ枠不要)を行っています。

2017_0124seminar.jpg

北海道では寒さ対策を優先します。これまでは断熱住宅をリードしてきた北海道ですが、本州発の熱取得優先という考え方に挑戦する価値はあると思います。

本州発と書きましたが、本当は室蘭工業大学で教鞭を執っておられたころに鎌田紀彦先生が最初に言い出したはずです。ただ、先生は北海道の事情もわかっておられる。昨年暮れに札幌で行った企業研修で、南面大開口部のシミュレーションを行い、「この方位でこの住宅の場合は熱取得より断熱を優先したほうが良いね」とおっしゃっていました。
そう、北海道の場合は、熱取得を優先するか、寒さ対策を優先するかはケースバイケースなのでしょうね。

なかなかにおもしろい一日でした。
西方さん、そして齊藤さん、ありがとうございました。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2016年12月31日(17:10)

開放型ストーブによる空気汚染の可能性-2016年の最後に

大晦日になりました。
今日は午前中、断熱リフォームしたお宅の取材にでており、それが自分にとっての仕事納めだったのですが、じつはもう一つ、心に引っかかっていることがありまして。
それが「開放型ストーブによる空気汚染」の可能性です。

今年の年間アクセスランキングで第2位となった「オール電化住宅で灯油ストーブ」は、健康の観点から見たらやはり良くないのか?? ということが気になっているのです。
https://www.iesu.co.jp/column/2013/05/19081348.html

2016_1231event.jpg
12月10日に開かれた「健康・省エネ住宅推進トップランナーシンポジウムin札幌」で、旭川医科大学・健康科学講座の西條泰明教授が、講演の終盤に1枚のスライドを示しました。
「開放型石油暖房器具による室内空気汚染」という題でした。

2016_1231dr.jpg
24時間換気を行っている住宅において開放型石油暖房器具を使い、空気汚染を測定したところ、
VOC(揮発性有機化合物)濃度が上昇しているほか、
NO2(二酸化窒素)濃度が暖房機使用50分後に395ppbに達した。これは大気汚染防止法による大気環境基準の6.6倍に相当する。
高濃度のNO2は気管支炎の原因になる。


という研究データでした。

講演後の質問で、この研究について尋ねました。
「シロウトなりに結露計算をすると、24時間換気が行われていれば開放型ストーブで結露を引き起こす心配はなさそうだと判断していたが、空気汚染は深刻なのですか?」と。

西條先生は「健康被害が心配だ」とのお答え。
そこで、スライドにも示されていた研究論文を入手して読んでみました。

2016_1231.jpg
本当におおざっぱに紹介すると、
高気密住宅の1つの個室で暖房能力が3.2 kW・木造9畳用クラスの開放型ストーブを燃焼させて、空気質を測定したそうです。3.2 kWといえば、戸建ての木造1フロア(15坪・30畳)分を暖房する程度の能力を持っています。それを1部屋(広さ不明)で使うのですからすぐにオーバーヒートして、50分後には30℃に達したようです。

そういう条件下での測定データですので、もし、30坪程度の木造住宅に同じストーブを1台置いたときに、NO2濃度がどうなるのかは、正直わかりません。
わかりませんが、NO2が顕著に高濃度に達した事実は重いです。

西條先生は、「子どもがいる家庭は避けるべきだ」とも付け加えました。医学者の視点から、良くないという意味でしょう。

西條先生は結びとして、
循環器疾患、肺炎を防ぐさらなる健康住宅へ必要なこと:
・高断熱・高気密化と換気
・省エネ型暖房器具→開放型暖房器具をできるだけ使用しない
・受動喫煙、三次喫煙の防止

の3つをあげました。

お父さん、お母さんの喫煙を気にすると同時に、開放型暖房器具も避けるべき。

そうですね。やはりおすすめできない、という結論になりますね。


---------
この記事をもって今年を締めくくります。

皆さまにはときに応援していただき、ときにアドバイスをいただき、ときにお叱りも。本当に力になりました。
ありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。

皆さま、よいお年をお迎えください。

カテゴリ:北海道・札幌 |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

月別アーカイブ