2017年02月11日(10:33)
熱環境を優先するか、暖房費節約を優先するか
札幌では徐々にトリプルガラスを装備した新築の戸建住宅が増えています。取材にうかがうと、ついついガラスを触ってしまうんですね。
わが家もトリプルガラスです。トリプルガラスは本当に暖かいですね。冷輻射を感じることはまったくありません。ただ、それは窓下に放熱器を配置しているから、かもしれないのです。
窓下に放熱器がなければ
もし放熱器がなければ、冷気流が起きるのではないか。そう予測しています。というのも入居すぐのころ、居間階段の2階から冷気が降りてきて、ひどく寒い思いをしたことがあり、上の階の放熱器を適正な温度に設定し直したら、冷気が止まりました。
室温ではなく、気流が寒く感じさせるのです。
肌寒いとまでは感じなくても、床面を冷気流が走る可能性はある。
ところで、最近のトリプルガラスはわが家のものより高性能です。少しだけ室内の温度を上げてやれば、窓下に放熱器がなくても寒くないかも。とも思うのです。
もちろんベストは窓下に放熱器を設置することですが、断熱性能を高めて暖房費を節約し、断熱強化にかかった費用は安上がりにした暖房設備費で相殺する、という考え方もけっこう現実的かなと。
ただし、その場合は熱交換換気が必要になる気がします。給気レジスタから直接冷気が入る第3種換気では、冷気流を発生させてしまうでしょう。
そんなことを思い巡らせながらうかがったのがこちらのお宅。ガンダム&トトロが美しく飾られておりました。
冷気流の処理はかなり寒冷地に限定した話
自分、樹脂サッシが出る直前の時代の戸建て借家に5年ほど住んでいたことがあり、12月、1月と寒さが厳しくなるにつれて低気密住宅がどう寒くなるかを体感したんです。
あの当時の建物でも、外気が0度付近だとそんなに寒く感じないんです。ところがマイナス5度、マイナス10度、マイナス15度となると、家のなかに屋外があるように寒さが侵入してくるんですね。
その原因は壁内の冷気流なんです。
中間仕切壁についたコンセントボックスを外してみたことがあるんですが、壁の中は突風状態ですよ。
体感寒さはマイナス5℃以下にならないと本当のところはわからない。
逆に言いますと、本州のほとんどの地域では現行の開口部を採用すればダウンドラフト対策に神経質になる必要がないと思います。
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