2015年4月

2015年04月25日(15:32)

いまこそ記者が必要とされている、と思う。

「情報発信をうまくやりたい」
「PRで優位に立ちたい」といったご相談が最近増えています。

新聞や雑誌といった"メディア"に"広告"を掲載すれば、お客さまがかなりの確率でご覧になり、そのうちの一定数の方から問い合わせをいただく。
こうした従来型のPR方法が効かなくなってきたいることが大きな背景にあると思いますが、
facebookの活用がうまくできないといったご相談もあります。

いままで通り宣伝は必要なのですが、それに加え情報を発信することが必要です。
ボクたちは、新聞社という情報を発信する企業として、そのお手伝いをする仕事が徐々に増えています。

新聞や雑誌、テレビが「古いメディア」という言い方でくくられ、営業不振からか突っ込んだ取材が減り、その結果さらにメディアがダメになっていく、という負のスパイラルが進んでいるようにボクには見えます。

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しかし、宣伝が効かなくなり「情報発信」が重要になって来た現代で必要とされるのは、情報を集めて加工してきたメディアに勤務する記者たち。
情報の必要性はますます高まっています。いまこそ記者たちがそのスキルを再度磨き直し、世の中のお力になるときではないか、などと思う今日このごろ。

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2015年04月19日(09:58)

ホビークッキングフェア@東京ビッグサイト

わたくしごとで恐縮です。
4月25日(土)東京ビッグサイトで、うちの奥さんがクッキング講師を務めます。
「ホビークッキングフェア」という料理の好きな人たちが集まるイベントの1枠だそうです。

【講座名】 北海道産越冬ジャガイモで、いも餅を作ろう♪
http://www.hobbycook.jp/fair/2015-4-25

hobby-cooking.png
〈該当ページを少し加工しました〉

イモの主産地、十勝で生まれ育った戦中派の親父によると、戦争中(太平洋戦争のことですよ.70年前、日本はアメリカと戦っていました)は米が食えなくて、イモが主食だったそう。イモで餅を作るのは、もち米の代わりに身近にあったジャガイモを使ったのが始まりではないかと思います。
その「いも餅」ですが、ジャガの香りを残しながら、モチモチ感もあって、なかなかうまいのです。素材のおかげですね。

当日は、「キタアカリ」という品種を使うそうです。
うちの奥さんが好きなイモでございます。
4月25日(土)、東京ビッグサイトです。
お近くの方、ぜひお寄りくださいませ。

http://www.hobbycook.jp/fair/2015-4-25

うちの奥さんはもともと料理好きです。
子育てがひと段落し、会社の事業がきっかけでクッキング講師の「みーやん」こと木村光江さんのサポートをするうちに、料理教室のお手伝いをするようになったようです。(最近まで知らなかった!)
みーやんの人柄がよく、いっしょにやると楽しいのでしょう。
料理の勉強をして、最近はみーやんのサポートをしたり、4月11日の土曜は一人で講師を務めたようです。


ありがたいことです。

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2015年04月18日(09:15)

安藤忠雄の講演会が札幌で開かれた

昨年計画されて流れた建築家・安藤忠雄の講演会が4月17日(金)、札幌市民ホールで1500人満員の聴衆を集めて開かれた。主催は大光電機。
自分も興味があったので聴きに行きました。
 
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「地方都市の生き残りをかけて」
このテーマに興味があったのです。
 
東京・国立競技場の建て替えが大問題になりましたが、その渦中にいる人。
とうてい省エネ基準を順守しそうにない建築家の筆頭にあげられ、うわさによると「これからは断熱」と語り宗旨替えしたとうわさの人。
とにかく、一挙手一投足が注目です。
 
自分は、"このおっさんに地方都市の将来に対して何が語れるのか"という興味がありました。
 
で、話の内容は、思いのほか良かったです。
地方都市の生き残りとは、すなわちそこにいる人がどう生きるかにかかっている。
優秀な人材は皆、地方を捨てて出て行った。今いる人間は、いまできることを全力でやれ。
そういうメッセージかなと思いましたね。
 
以下、講演の備忘録を兼ねて。---
丹下健三氏が東京オリンピックの施設として設計した東京・代々木体育館は、世界中を驚かせた。これを設計し工事した人は、誰も不安を抱えていた。その中で「責任感ある個人」が仕事を成し遂げた。
バブルの時代になって、「この国にいれば安心だ」という気持ちがまん延してきた。そして勉強しなくなる。
中国の建築会社は、技術力ではまだ日本に劣る。しかし、プロジェクトに参加するひとりひとりには「先は見えないがやってやる」という魂がある。日本からこの気持ちがなくなってきた。
 
いま、北海道の札幌・真駒内、苫小牧、札幌中心部で仕事をしている。北海道の景色はキレイだ。耕地面積が広大で、冬の寒さは厳しい。
地方都市にガッツのある人はいない。そういう人は皆都会に出て行った。感性から判断力が磨かれる。
 
生き残ることとは、
自分の仕事を信用にしていなかければならない。
自然環境も人手も総動員すること。すべてを味方につけることだ。
大自然と耕地と雪と寒さ。ここで美意識をつくりあげる。(急げ、美意識が)完成したころには日本は崩壊している。
 
1903年、神戸の六甲山ははげ山だった。それを植林して緑を回復させた。いま、企業は売上と利益しかなくなった。
偏差値教育で東京の子ほど成績が良い。
自由だけが想像力を生む。それが判断力をはぐくむ。
 
九州から東北まで、今やほぼ同じ風景だ。ここ(北海道)しかないものを総動員せよ。やろうとしたことをあきらめてはいかん。たとえそのときできなくても、あきらめずにチャンスを待て。それは売上と利益だけ出ない世界だ。
(やろうとしたことを止められても)押し込んでいく気迫が地方都市の生き残りだ。
もう、地方の時代とは言わせない。
地方にも時代があるんだ。
 
アジアから観光に来る。何を出せるのか。彼らは感動して帰っていく。その感動を与えられるものをつくった人の心を知らねばならない。
(北海道には雪とラベンダーがある!)
 
スゴいね、このおっさん。

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2015年04月17日(09:44)

コンクリート造マンションの40年後

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当社は分譲マンションの1室に入っています。
札幌オリンピックの直後に建った、その当時、ボクの家から半径2km圏内で、初めてエレベータが装備された建物でした。
1973年、今から42年前の建物です。

家1戸が60m2程度で小さいのですが、建物規模が大きいこともあって、330戸もある大きなコミュニティです。
これまではほぼ順調に、大規模修繕や配管更新なども進めてきたのですが、ここに来てちょっとたいへんらしいのです。


・ベランダを囲っているコンクリート塀の笠木部分・陸屋根のパラペットのコンクリートが崩壊を開始。落下するとたいへんな事故になりかねない。
・外部鋼製部材の腐食。例えば鉄の骨組みでつくった小屋根などが崩壊寸前になり撤去する。そうすると屋上から冬は薄氷が落下したり、これからはコンクリートの落下の危険も。
・建物周囲土壌の地盤沈下。札幌は広い面積の多くが泥炭地域で、大型の建物を建てると建物自体は沈下しないけど、地盤は沈下を続けており、長い年月の中で液状化現象に似た作用で外周基礎のまわりの地盤にぽっかり穴が開く。

いずれも修繕の必要があり、それが設備更新の数倍の費用がかかるようなのです。
330戸入っている当マンションでも、修繕費用が足りない事態になってきました。

大規模修繕のころまでは、「修繕計画に乗ってやっていけばマンションの維持はわりとしっかりできる」と安心していましたが、40年を超すとどうやらそんな甘いものではないようです。

 
札幌はいま、分譲マンションの販売数が少ない数で安定しており、もうあまり増えそうにありません。が、賃貸のコンクリート造マンションはどんどん増えています。

最初の計画がいちばん大切です。
しかし、いい計画を立てても、金額が高くなるのでやれないという現実もあります。
マンションオーナーさん、そしてマンションの購入を検討する皆さん、ここは考えどころです。
〈写真は不動産情報からいただいちゃいました〉

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2015年04月01日(17:04)

「主婦3名雑談:オール電化について、石油ストーブについて」

今日から北海道内では電気料金が3回目の値上げになりました。正式には、劇変緩和策が終了となった。

以下、かなりリアルなお話です。

専業主婦3人.小学生の子どもが1~2名.名前は仮名です。
一戸建てオール電化を数年内に建てた.

明美「月の請求が7万円近いんでビックリ!」
優子「だいたい5万以上はみんなかかるよね」
涼子「うちは蓄熱暖房器を切って灯油ストーブにした。ストーブは本当に暖かくてビックリ!」
明美「すぐ暖まるしね、周りは」
涼子「シチュー煮込んだりできるし」
優子「結露はどうなの?」
涼子「結露はないよ」
明美「暖房止めちゃだめって言うけど、大丈夫なんじゃないの!?」
優子「石油のにおいが気にならない?」
涼子「全然ないよ」
明美「電気代がいちばん高いのは1,2月だよね」


みたいな会話は、いま全道各地で展開されています。
こういう話はこれからの家づくりにジワリ効いてきますね。

2015_0401.jpg
ボクは、北海道電力がどうだとか言いたいわけではありません。まず、エネルギー消費が少ない家を建てるべきだという、そういう話をしておきたいのです。
今回は電気の値上げでしたが、その前は灯油値上げでした。ガスだって今後値上がりするかもしれないんです。

じゃすでに建った家はどうするの??
このブログで1年以上ずっと人気記事を独走している「オール電化住宅で灯油ストーブ」という記事がありますが、それもひとつの方法ですね。もちろん注意してほしいことはいろいろありますが、熱源分散は正しいアプローチだと思います。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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