2015年03月31日(18:36)

北海道でも太陽熱利用を推進したい

世の中の多く、そして当社も今日は年度末。
そして、高校野球では東海第四高が決勝進出です。
おめでとうございます。
じつは、知人の息子さんが2人もこの春から同校野球部に進みます。
がんばれー。
 
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そんな3月31日(火)、太陽熱で温水をつくり、その熱で暖房と給湯をまかなおうという実証住宅を見せてもらってきました。
 
北海道のよく似た気象条件の北欧・スウェーデンなどではずいぶん昔から太陽熱温水システムが使われているのに、北海道は今のところ技術の蓄積がまったくありません。30年ほど前にはやったそうですが、その後廃れてしまいました。技術の継承もありません。
 
廃れた理由は技術面ではないと思います。30年前にはやった理由はオイルショックで灯油が値上がりしたことです。灯油を節約するシステムとして注目されるも、その後灯油はリッター30円台の時代へ。そして熱源交代により電気温水器の時代へ。
 
要するに、太陽熱温水器はときのエネルギーコストに翻弄(ほんろう)され、技術の集積が進まないまま、今を迎えているのです。
 
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太陽熱利用は太陽光発電の2倍以上の効率と言われます。寒い北海道の冬でも温水(ぬるま湯)をつくることができるので、じゅうぶんに働きます。
 
実験を行っている大洋建設の鏡原社長は、「技術的には8割がたクリアしている。あとはコストダウン」と話しています。
取り組みをはじめて3年。苦節3年です!
「北海道の住宅は高断熱と太陽熱温水で、ほんのわずかのエネルギーで暖かく冬を過ごすことができる。もちろん夏は涼しく。そんな家づくりをまず北海道の業界を挙げてすすめていきたい」そう話す情熱が印象的でした。

カテゴリ:ie家 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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