2015年01月22日(10:21)

残念ながら、日本の住宅は不動産価値がない現実

9日の編集長コラムに「なぜスウェーデンは高価な建材を使って家を建てられるのか」という疑問に対する答えは、じつは2008年に新聞で連載したスウェーデン在住の中越さんという方のコラムに書かれている、と書きました。
その後、中越さんにメールを送ったら、最近の様子を知らせてくださいました。

以下にそのまま引用してみます。

「なぜスウェーデンは高価な建材を使って家を建てられるのか」

さらに端的に申しますと、建材の価格は品質・性能に裏付けられていて、それによって住宅そのものの性能はもとより資産価値も高くなり、イニシャルコストは割高でも、それは将来への投資だという安心感があります。

利息の支払い能力さえあれば、多少住宅ローンを増やしてでも、住宅の品質・性能を確保するのが普通です。
万が一返済に無理が生ずれば、いつでも元値以上で売却でき、それを資本に手頃な住宅を購入できる訳ですから不安はありません。
中古住宅の流通についてはコラムでも触れました。 

もっとも、新築住宅に関して言えば、価格が高かろうが安かろうが、全て(の新築住宅が)現行の省エネ基準(Max. 55kW/m2/年)を満たしてるので、基本的な性能についての心配はないわけですが。

--引用ここまで--

2015_0122swe.jpg

断熱性能が高い低いは寒さの度合いにもよりますが、資産価値がある住宅か否かは、寒さとは関係なく、住宅に不動産価値があるかどうかという根本的な話になります。
日本は残念ながら住宅に不動産価値がないが、スウェーデンはある。
その違いが購入時のお金のかけ方の違いとなって現れると言ってもいいでしょう。
https://www.iesu.co.jp/column/2015/01/09153620.html
この記事も読んでみてください。

カテゴリ:ie家 |

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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