2014年09月17日(19:56)
続・日本と変わらないアメリカの住宅事情?
前回のトム・ケリーさんの講演スライドですが、アメリカのトレンドを日本のトレンドと対比してみると...
*家族構成と優先順位の変化*
世帯の都市集中化
⇒人口減少・過疎化
多くのものを維持することより家族との時間を重視
⇒自家用車を欲しがらない世代
ベビーブーム世代のリタイア
⇒まったく同じ・団塊世代
祖父・祖母との同居増
⇒首都圏の郊外で爆発的に増加しているそう
成人した子供との同居増
⇒独立できない若者世代
住宅家電等のスマート化
⇒こちらは日本発のトレンド?
流行を追うより伝統を取る
⇒古着世代・アンティーク家具を好む
静かで落ち着く家族重視のライフスタイル
⇒宅飲み・うち食・イクメン
その土地ならではの暮らしを楽しむ
⇒ショッピングモール好き
アメリカのトレンドを日本の言葉に置き換えてみました。これが、日本もアメリカも変わらないのではないかと考えた内情です。
自分はこういった社会学的アプローチが好きなもんで、このことによって何か新しい発見があるわけでもないのに、ついつい真剣になってしまいます。
ただ、「祖父・祖母との同居増」については、「首都圏」と書いたように土地が高額であることが条件になっている気がします。北海道を含む地方ではこのトレンドと真逆の傾向もだいぶ前から見られます。典型は、農家が二世帯住宅ではなく 親世帯、子世帯がそれぞれ戸建てを建てるケースが増えていることです。
また、「その土地ならではの暮らしを楽しむ」は、日米で背景が異なるのかもしれません。日本の場合は東京(都会)にでて刺激的な生活を送るより、マイルドな故郷(地方都市)で家族・友人と楽しく暮らす。その象徴がイオンに代表されるショッピングモールだといわれています。「マイルドヤンキー」という言葉もあるそう。しかし、アメリカが同様だとはあまり思えません(確証なし)。
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