2014年09月17日(09:25)
日本と変わらないアメリカの住宅事情?
9月16日(火)、札幌で「アメリカ住宅建材セミナー」が開かれました。
アメリカまたは州政府が主催するこの手のセミナーが札幌で開催されるのは久しぶりだと思います。テーマがリモデル(リフォーム)だったこともあって、久しぶりに参加してみました。
アメリカの工務店社長が基調講演を行い、建材を扱う参加企業・団体がプレゼンおよび展示を行うという形式はこれまでと同じ。自分が見た違いは、古材加工を施したフローリングを持ち込んだ会社が2社あったこと、もうひとつは日本語より中国語のプリント類のほうが目についたことです。
そうですよね、中国はアメリカ建材にとってもっとも有望な市場でしょう。日本市場は、木材はカナダとヨーロッパが主力で、建材は特定の分野以外はいまいち売れない-と想像されます。中国は旺盛な建設需要の富裕層の増加で、アメリカ建材は活躍の場がたくさんあると思います。
さて、工務店社長の話です。トム・ケリーさんはネイル・ケリー社の2代目社長で、年商26億円、全米4位の規模だそう。このあたり、もう少し聞いてみたかった気もしますが、スルーしてしまいました。
このスライドをみてください。
*家族構成と優先順位の変化*
・世帯の都市集中化
・多くのものを維持することより家族との時間を重視
・ベビーブーム世代のリタイア
・祖父・祖母との同居増
・成人した子供との同居増
・住宅家電等のスマート化
・流行を追うより伝統を取る
・静かで落ち着く家族重視のライフスタイル
・その土地ならではの暮らしを楽しむ
これって日本と同じじゃね!?
この分析を誰が行ったか。ケリーさんではないと思います。アメリカの住宅産業界のアナリストでしょうか?
日米の違いは、少子化しているか否かだけかもしれません。日本の出生率は1.3人以下、一方アメリカは2人前後だそう。ただ、これは移民効果だという指摘もある。いずれにしても、家はまだ必要な国と、数的にはもう必要ない国・ニッポン。
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