2014年07月17日(11:57)
木の繊維の工場に行ってきました。7月14日(月)
北海道のカラマツやトドマツの未利用材をほぐして、木の繊維そのままに断熱材をつくっている会社です。
竣工式に工場設備を見て以来。久しぶりでした。
東北の一行をご案内するかたちで総勢10名以上での訪問。
工藤社長以下、渡部工場長、営業の赤尾課長が出迎えてくれました。
断熱材というのは機能性建材ですので、基本的に機能と価格は比例的関係にあります。
しかし、木の繊維がつくる断熱材「ウッドファイバー」は違った価値観でつくられています。
断熱性能はグラスウールなどの繊維系断熱材と同等。蓄熱性はとても優れています。しかし、いちばんの特徴は、地元の木を余すところなく使いきるというエコと、天然素材につつまれる安心感にあると思います。
じっさいに「ウッドファイバー」を触ってみると、とても素朴です。
そんなことを見学者がみんな感じながら、ひととおり工場を見終わり、飛行機の時間が迫っていたグループが先に空港に向かい、自分を含め10名ほどが残って話を聞きました。
かなり興味を持たれたようです。価格のことも重要ですが(すなわち少々お高いのです)、ウッドファイバーが価値ある建材かどうかが重要であり、また上手な使い方をすると付加価値を上げられる可能性があるのです。
写真はこう配天井に張ったウッドファイバーです。
付加断熱材として断熱強化を実現するとともに、吸音材として大きな空間の反響を減らし、また仕上げを兼ねることで天然素材の良さを利用しています。
場所は千歳空港から南へ10分ちょっとのところにあり、札幌からも空港利用者にも利便性がいい立地です。
〈写真:旭川・芦野組施工物件〉
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