2014年6月

2014年06月30日(17:52)

下川町の星空がとてもキレイだった件

2014_0630_shimokawaIMG_8154.jpg

6月26日(木)、ボクは北北海道の下川町に宿泊しました。旭川市から車でさらに2時間弱かかります。そこはなだらかな山に囲まれた小さな町でした。

森とともに地域が生きていくという取り組みを聞き、森林組合の工場なども見せていただきました。
工場を見ることで感じることが、じつはいろいろあります。下川の工場では、"人がつくる"ものづくりのカタチがありました。当たり前に聞こえるかもしれませんが、現代の工場は、どれだけ人を減らして生産コストを落とすかに焦点が行きます。グローバルに戦うためには当然必要ですが、人件費コストが高いと、最初から勝負になりません。下川は、人がつくる設備で木材製品を作っています。
住宅用の柱などから、土木用の土留めなど、農業用の土壌改良材もあって、さらに針葉樹の葉っぱも加工製品にしています。

2014_0630_shimokawaIMG_8202.jpg
〈おがくず状の木をいぶして土壌改良材に〉

「1本の木をとことん利用する」
そして、地域で人が暮らしていくことができる。


そんなことを感じながら仕事を終えて宿に入り、地元の方も交えて懇親会。下川の夜は更け、24時ころに屋外に出ると、満天の星空。
誰かが言いました。
「プラネタリウムよりすごいね」

「そうだね。札幌にはネオンが輝くけど、星は見えないな」

ボクたちは、ないものをねだり、あるものの良さに気がつかない傾向があります。下川の人たちは自分たちの資源を見つけ、それを磨いて届けようと何十年も取り組んできた成果が、いま現れていると感じました。

「いま脚光を浴びているのは、10年前に仕込んだこと。浮かれていたら10年後の未来はないんですよ」
地元のかたの発言に、ハッとしました。

とても勉強になった下川の1日でした。

カテゴリ:北海道・札幌 |

2014年06月23日(17:37)

25年前の6月24日

私事ですが、ボクと女房は明日、2014年6月24日、結婚25年(銀婚式)となります。
戸籍上は3月ですでに25年ですが、式を挙げたのが明日ですので、わが家的には明日ということになっております。

銀婚式なんてけっこう気の遠くなる先かと思いきや、意外や50代と40代で到達しました。もちろん計算すればわかることなんですけど、20代のころ、50代なんて想像がつきませんでしたから。

結婚20年のときに、みんなで食事に行ったことを思い出し、しかしあの日は運動会当日の夕方で、小学生が2人いたなと思い、計算してみたら、間違ってはおりませんでした。いま、高校2年と1年です。この5年はすごいスピードだったわけです。

いつも仲良く25年間連れ添ったかと聞かれれば、少々「?」ですが、まあ、お互いのガマンと忍耐の結果として、明日がおとずれることに感謝します。どっちかだけの満足や忍耐だけでは達成できないですからね。

昨日の日曜日、久しぶりに晴れた空を見ながら、「あぁ、25年前もよく晴れたわりと涼しい日だったな」と思い出しました。祝福されて結婚生活が始まったんだよなあ、なんて最近感じます。そろそろおいっ子や子どもたちの結婚を気にする年齢になっています。


〈仕事柄、25年間の2人の歩みよりも、建物に気持ちが行ってしまうのはご容赦ください。ここ札幌・豊平館で結婚式を挙げました。〉

カテゴリ:日記 |

2014年06月18日(18:39)

それはクレームなのかクレーマーなのか

2014_0618kujo.jpg

住宅にトラブルがあったとき、つくり手・売り手側にミスがあったのか、それともに買い手・使い手側のわがままなのか、わかりにくいことがときどきあります。もちろん、買い手の立場では売り手が悪いことになるし、逆の立場でももちろん同じです。そもそも、何が悪くて、何がいいかというのは、時代によっても変わるし、国によっても違います。
 
例えば、飲酒運転に対する意識。2014年現在、飲んだら車を運転しないのがまっとうな社会人ですが、10数年前までは、ボクも含めて少しくらいならという気持ちがありました・・・。
人を殺すことの善悪はいつの時代も変わりませんが、飲酒運転そのものが罪かどうかは、時代によって変わってきたのです。まさに法律も変わりました。

住宅に限らず、サービスを提供する側と提供を受ける側は、同じ目的を目指しているようでまったく相反する立場でもあります。

例えば、天然木の床材にある「節」は、あってはならないものでしょうか?
最高級の床材を使うことを約束し、その費用を払うことを約束しているなら、日本では節はNGでしょう。
では、普通にボクらが手に入れられる家の価格帯で、床に節が多かったら、それは直すべきでしょうか?
「こんなに節が多いとは思わなかった」購入側がそう思ったとして、その主張はクレームとして受け入れられるのか、それともごねているだけのクレーマーなのか。

難しいですネ。
世の中の多くのいさかいは、けっこう難しいものだと思います。
ボクは裁判官でもなければ調停委員でもありませんが、こんなブログを書きたくなる出来事があった今日でした。

〈最近じゃ食品保冷庫が苦情になることもあるとか。「夏はタダの食器棚じゃないですかっ!!」って、そりゃそうだよ、自然エネルギーを使った仕組みだもん、夏は冷えません、あしからず!!〉

カテゴリ:ひと |

2014年06月16日(17:14)

断熱性能の「見える化」

2014_0615doshin-.jpg
 
6月8日(日)雨の室蘭取材が、1週間後の6月15日(日)、北海道新聞に掲載されました。当社と道新さんがいっしょに取材したのでした。
 
書いたのは、経済担当の記者さんで、「建築はわからない」とのことでしっかり取材し、いい記事になっていたと思います。ボクはいわば同業ですが、わからないから取材して不明点をなくす、という行為が意外と難しいことをよく知っています。優秀な記者ほど、取材がしっかりしています。
 
記者としての仕事については、決して生意気は申しません。ボクは、住宅分野についてはよく知っているので記事が書けるだけで、他の分野ではそう簡単ではないことをよく知っていますから。
 
わからないと、何を聞いていいかもわからないものです。人間の脳は、わからないととりあえず思考停止するようにできているようです。たぶん、そうすることで自分を守る保護システムが組み込まれているのでしょう。
 
何だか話がだいぶ脱線したようです。まあ、もともと本線があって書き出したわけでもないのですが(笑)。
 
光熱費を負担できるほど、当社の暖房費は安いです。
負担するくらいだから、ウソはないだろう。
 
今まで非常に難しかった断熱性能の「見える化」が一気に進みそうな気がします。

カテゴリ:ie家 |

2014年06月12日(16:01)

3度のメシより建築が好き。か。

2014_0612tohoku.jpg

秋田県から工務店の2代目、3代目(後継者)が札幌に視察に訪れ、ボクは6月10日(火)の午前中、札幌のある工務店をご案内しました。
工務店の経営陣は、大学の研究者や専門家、経営の専門家、その他いろいろな方から学び、それを仕事に生かしておられますが、何と言っても同業の工務店経営者の話がいちばんリアルで共感できるようです。
ボクがお連れしたのは、工務店を継いで20数年の2代目社長。その意味でも同じ立場におられる方です。

写真は、訪問の最後に視察したモデルハウスにて。
企画型のプランなので、このモデルハウスと同じなら、比較的割安に充実した家が手に入ります。そのことにすごく関心があったよう。
みなさん、建築屋さんですね。3度のメシより建築が好き。か。

2014_0612tohoku2.jpg

カテゴリ:ie家 |

2014年06月09日(17:22)

ニセアカシアのアレルギーについて

100622_accacia21.jpg

ボクは一年のうちこの時期だけがとても調子が悪くなります。
鼻水が垂れる、目がかゆくなる。いわゆる粘膜アレルギーです。
しかし、その原因が定かにはわかりません。

目がかゆくなる時期は、決まってニセアカシアの白い花が咲く時期です。それで、調べてみたのですが、インターネット情報では、ニセアカシアにアレルギーを引き起こす原因物質は含まれていないとされ、同時期に育つイネ科の雑草によるアレルギーだとするのが通説のようです。

ボクの場合、確かにパッチテストではイネ科にアレルギー反応が出るのです。しかし、ニセアカシア花粉のアレルギーテストをやったことがないので、ニセアカシアが犯人である線も捨てきれないとボクは見ています。

そして、この週末、やはりニセアカシアが犯人だとボク的には断定する出来事がありました。
土曜・日曜と朝のジョギングをしたのですが、ランニング中に突然鼻水が垂れてきたのです。おかしいなと思いながらも走っていると再び鼻水。そこはニセアカシアの花がたくさん咲いているところなのです。
その後、注意して周りの景色を見ました。この時期はもう花も終わりに近いようで、若干寒いところのほうが花が優勢です。そういうところでは、かなりツライ。
これが土曜日の出来事。日曜日は走り出しから小雨がぱらついていました。明らかに前日よりラクです。後半、降りが強くなってからはもうぜんぜん平気なのです。

長野と札幌の地域限定でニセアカシア花粉のアレルギーがある、とする意見もあります。ボクにはわかりませんが、自分にとってニセアカシアの花は避けたいです。清純な白色といい香りがとても6月らしくていいのですが、残念です。

写真はここから無断で拝借しました。ニセアカシアは蜂蜜原料でもあります。有用木ですが、外来種でもあり、微妙な立場にあります。

カテゴリ:日記 |

2014年06月09日(17:20)

雨の室蘭取材

6月8日(日)は、Sさん、弊社Kくんといっしょに室蘭取材でした。
しとしと降る雨。気温も低く、室蘭は肌寒い1日でした。
地元有力ビルダーのUさんを訪問し、その後引き渡したばかりのお客さま宅へ。

2014_0609muro.jpg
測定器を据え付け、これから3年間、室温とエネルギー消費を調査します。
おうちは真っ白いインテリア。そしてピンクのラグマット。シンデレラのお城でした。女性にとって、夢のインテリアのようです。ちなみに、うちの次女の勉強机もまっ白。
そして、こちらのお宅は見えない部分もすごい。超高断熱仕様で、暖房費は7万円ほどと計算されています。

2014_0609hayama.jpg
写真は、測定器のモニターについて説明する北海道大学羽山教授。羽山教授も測定器取り付けのために、室蘭に運んだのです。

カテゴリ:ie家 |

2014年06月07日(16:13)

記事の書き出しができないので、八つ当たりしてみる

次号の新聞、6月15日号の記事書き出しができません。構想段階ではスムーズに行く予定だったのですが、いざパソコンに向かうと、何をつかみにしていいのか・・。
父の日にちなんだテーマは「事業承継」。取材も終わっています。1面もほぼ固まっています。が、本文が・・

というわけでブログに逃げ込んでみました。
日本って、いい面でもあり悪い面でもあるのが、横並び意識です。いい面では、東日本大震災後の日本をつつんだ一体感。しかし、悪い面は、その中で「それちがうんじゃね?」と言えない空気ができあがってしまうことです。
今日の札幌は、
当然「よさこいソーランまつり」に関心あるよね
ワールドカップサッカー楽しみだね
日本ハムにもがんばってほしいね
みたいな空気が上空を覆っていて、
「おれ、興味ない」人を排除しかねない空気になっています。

ボク、個人的には
よさこいには興味ありません。
野球にも興味ありません。
ボク、排除されそうな感じです(笑)。

ブンヤとしての情報収集はもちろん大切ですがね。

2014_0607_IMG_8290.jpg
〈この花は何という名前でしょうか? 6月の花です〉

カテゴリ:ひと |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

月別アーカイブ

リンク