2014年2月

2014年02月25日(11:47)

別刷り保存版、完成!!

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2月25日号北海道住宅新聞は、別刷りの保存版がついております。暖房費・エネルギー単価が高騰することで、断熱に関心が向いている、という特集紙面です。

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さて、今朝、ヤフーの方が営業に来られました。
北海道に営業所を構えて2年だそうです。

北海道の特徴は、インターネット普及率が全国ベスト5、検索数では全国トップレベルなのに対し、企業のホームページ開設率、ネット販売の導入率などは、ともに全国ビリという...。
すなわち、北海道の購買力は、道外のネット事業者に吸い取られている。もっとネット利用の方法があるのに、事業者側が気づいていない。

そういう現状だそうです。
インターネットを通じて、地元のお客さまとつながることをもう少しリアルに考えるべきだと思いました。

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2014年02月24日(19:22)

オリンピック報道は、スポーツではなく「スポーツドラマ」仕立て・・

ソチオリンピックが終わりました。
気がつけば、あの大騒ぎはどこへやら。
 
今日のブログは毒々しいです。体調の悪い方は読まないでください。
 
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NHKも含めて、特に冬のオリンピック中継は「ドラマ仕立て」だ。
ふだんスポーツに興味のない、ウィンタースポーツにはもっと興味のない国民の皆さまに、スポーツより、スポーツドラマを見せて視聴率をとろうとしている。
 
・上村愛子選手のカービングターンが評価されない(悲劇のヒロイン仕立て)
・ジャンプ葛西紀明選手はアラフォートップアスリート(人物伝仕立て)
・フィギュア浅田真央選手は、徹底的にドラマ仕立て。
 
 
純粋に競技を見たいボクはげんなりしてくる。
マスコミから、それぞれの競技と、競技選手に対する敬意がまったく感じられない。
人気選手をつくりだすのはいい、ドラマ仕立ても多少は必要だ。でもマスコミは、人気選手をつくってコンテンツを増やすためだけ、ドラマに仕立てて視聴率を採ることだけしか考えていない。
ようにボクには感じられる。
 
日本では、冬季オリンピック中継は、報道ではなくエンタメですわ。
ただその背景には、テレビをエンタメに走らせる国民の好みもあると思う。
 
カービングターンを貫いてオリンピックに挑戦した人をたたえる、判官びいき。
スキーマニアだけでなく、一般国民も「ズラシ」より「カービング」が好きというヲタク志向(しこう)。
興味がなくても、話題の共有はしたい横並び意識。
そもそもウインタースポーツへの興味の低さ。

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2014年02月21日(19:30)

どうせ建てるなら、光熱費がかからない家

ガソリン、灯油、電気とエネルギー価格が上がり、誰もが燃費を気にする時代になりました。「どうせ建てるなら燃費のかからない家」という要望は、かなり当たり前の要望、すなわち住宅新築の際の基本的性能になって来つつあります。

ボクはヨーロッパの住宅視察に行って、『エネルギー価格が上がれば燃費を気にせずにいられなくなる』ことを実感しました。
灯油がリッター60円、70円ではダメで、100円、120円になる必要があるのです。
それが家計にとってものすごく影響するようになることが、必要なのです。

ただ、そんな時代が過ごしやすいとは言えません。エネルギー依存度が高い北国では、やはり燃料代は高騰してほしくないし、家も車も、燃料が上がったからと言って、すぐに買い換えられるものではないのです。

今年は灯油が下がるという予想も。
価格情勢はわかりませんが、全体としてエネルギー高騰の時代はまだ続きそうです。

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2014年02月13日(13:30)

YKK APの新しいトリプルガラスサッシ APW430

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業界に衝撃を与えているのが、YKKAPが発表した樹脂トリプルガラスサッシ「APW 430」シリーズ。
記事はすでに書きましたが、昨日、説明を聞いた上でナマで窓を見てきました。
この窓、かなり本格的です。

待ちに待ったフルモデルチェンジ。乗用車に例えれば、エンジンも車体も新設計したのです。
車体は新設計したけど、エンジンは20年前のものを改良しながら使います、というのが今までの樹脂サッシの新商品。

しかし、時代は燃費と環境性能が重要になり、車体の軽量化とともにエンジンの効率改善も避けられなくなったのです。

APW 430は、16ミリ空気層を持つトリプルガラスで、断熱も日射取得もどちらも向上させた。そして、今まで20年来、どのメーカーも手をつけなかった樹脂の枠を新設計し、熱が逃げない枠をつくった-という点が業界の衝撃になっています。
結果、熱貫流率0.91W。
この数値も素晴らしいのですが、やはり木製に引けを取らない枠をつくったことが、今回のモデルの最大の特徴です。

この窓の登場によって、北海道内はトリプルガラスサッシの普及が始まるでしょうし、他社も、開発コストがかかるとされる枠の新設計に手をつけざるを得なくなると思います。
なぜなら、たぶん、APW 430は新設計の有利さで、性能が高く原価が安い。おそらく価格競争力もあるとみられるからです。

開発を後押ししたことを3つあげるとすれば、札幌版次世代住宅基準、エネルギーの高騰、そして、燃費を基準に据えた新しい省エネルギー基準-だと思います。

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2014年02月07日(20:58)

一瞬一瞬を大切に

人はいつ死ぬかわからない。とは言え、明日もたぶん生きているし、今日できなかったことは明日やろう、つまり明日があることを前提に毎日を生きています。

でも、健康は気がつかないうちにむしばまれている場合もあるし、5分後のことすらわからないのが本当の人生です。

長い長いつきあいをさせていただいた工務店の社長が、昨日朝、帰らぬ人になりました。
残念でなりません。

故人の社会活動のごく一部を引き継いだボクは、今日もとりまとめなどをしていました。
見守っていただいているように感じます。

残されたボクは、一瞬を大切に、一期一会の気持ちを忘れずに、命を全うしようと思います。

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2014年02月05日(18:55)

旧荒谷邸(パッシブハウス)を訪問し、一同、考え込む

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2月4日(火) 午後いちばんで、秋田県の工務店さんをお連れして、旧荒谷邸・タギさんの自宅を訪問しました。
30年以上前に建てられたコンクリートブロック造の外側に厚い断熱を施した家。白井は、荒谷先生が住んでおられるころに1度、見学したことがあるのですが、今回は現・住み手のタギさんの案内で、じっくり話を聞きました。

この家のユニークなところは、わずかなエネルギーで暖房し、換気扇なしでニオイのこもりもなく、カビが生えることもなく、春夏秋冬、ゆるーく暮らせることです。

現代は、テクノロジーで気密化と機械換気を導入し、家を空調するわけですが、使い手の能力と建物の工夫があれば、もっとざっくりした建物で快適に暮らせることが、視察者にも肌で感じられ、一同、「うーん」とうなりました。住宅建築のプロをうならせる建物です。

現代のテクノロジーと書きましたが、じつはハイ・テクノロジーではありません。コンピュータ制御のテクノロジーと比べれば、業界内でも断熱・気密などの技術は「ローテク」と認識されています。

それにしても、給気口なし、排気口なし、レンジフードほとんど使用せず。あるのはボイラーの煙突のみという換気パーツ絶無の家。
気密測定は、家が大きいこともあり測定不能という気密性能の悪さ。
なのに、なぜか地下室も居室も、結露やカビと無縁。
換気センサーの自分からしたら換気不足一歩手前の感じですが、それで息苦しいわけでもなく、結露もまあない。

ブロック外断熱なんて時代遅れの構造だと思っていましたが、完全にボクが間違っていました。住宅向きのいい構造体です。ボクはコンクリート外断熱の部屋にいるから、その違いが良くわかります。コンクリート造よりブロック造のほうがいいです。
調湿するし、熱容量はブロックだって十分だし、何より厳寒期に温かみがある。

気密が悪くて暖かいのは、壁式構造の良さですね。窓まわりが全て給気口/排気口になっているからです。
じゃあ窓まわりは寒いのか。それが寒くない。手づくりのトリプルLow-Eの木製窓は、なかなか高性能です。

価値観をひっくり返すように見えますが、じつは高性能住宅の基本を押さえているに過ぎず、ボクらの知識がむしろ基本よりもハウツーに寄りすぎているのでしょう。

※すんません。今回は勢いで書きました。わかりにくい部分はコメントください。記事になるときは、ちゃんと書きます。

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2014年02月02日(18:07)

IHクッキングヒーター交換記

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〈ちょっと重いが、わりと簡単に持ち上がる〉

9年と1ヵ月で、わが家のIHクッキングヒーターが壊れました。
といっても、3口のうち1口が使えなくなり、『交換部品がないので修理不能』という診断。

なんじゃそれ!!
5万10万の買い物じゃないわけです。20万円しましたよ。

しょーがなく、IHクッキングヒーターで検索をかけると、なんと4万円を切る価格で売っているではないですか。
『取り付けは誰でもできます』とわが家担当のIさん。
なら買っちまうか、というわけでamazonで3万9900円!!
いちおう、パナソニックです。
20万円で買って10年持たず、交換品は4万円ですわ。

昼にクロネコヤマトさんが持って来てくれました。
以下、簡単に交換記です。

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まず、設置説明書に目を通す。まず、コンセントを差す。フロントパネル側を先に入れて、ゆっくり背面を穴に入れる。設置したら、ちょっと前後左右の位置を調整して、2ヵ所でワークトップに固定。
以上。

取り外しはこの反対の作業になります。まず分電盤のブレーカーを落として、グリルを取り出し、固定金具を2ヵ所外す。固定金具の位置は故障品も購入品も同じでした。プラスのドライバー1本でできます。
本体を取り出すのがちょっと重いですが、男子なら問題なくできます。故障品のほうが重く24kg、購入品は18kgでけっこう軽く感じました。

これ、テレビインターホンの交換より簡単です。コンセント型なので、ほとんど家電ですわ。

消費電力を選べるようになっており、最初は5.8kWに設定されていましたが、わが家は50A契約なので、説明書に従って4.8kWに落としました。

ワークトップがいままでの黒一色から、滑り止めらしきドットが入り、ちょっと見慣れない感じです。
まずお湯を沸かしてみましたが、いままで「ゴーッ」ていう音がしていたのが、ほぼ無音。すごいね。静かになった点は歓迎です。

交換時間は、ブレーカーを落とすときから設置が終わるまでで50分。電子レンジより安いのは満足ですが、10年持たないんだ・・・。
 
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で、故障品の処分はどうするか??
いつものように東区の回収店に持ち込みました。
すべて終了。

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〈コンセント出現! ワークトップ周辺の黒い汚れはパッキン材〉
 
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〈新品です〉
 
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〈取り外しと反対に前から入れる〉
 
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〈ブレーカーを戻します〉
 
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〈新品は気持ちいいけどね〉

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2014年02月01日(15:14)

床暖房の快適性と健康影響

1月29日(水)から、床暖房の表面温度と快適性、健康影響を調べています。

床暖房は断熱性の低い住宅で、比較的低い温度でも快適性が得られる暖房方式として、本州では人気です。
北海道は窓の下に設置するパネルヒーターによるセントラルヒーティングが主流で、これまでは床暖房が注目されることがあまりありませんでした。

それが最近、採用例が増えてきているのです。
何を調べているかというと、床暖房の温度はどのくらいがいいのか、温度を上げすぎるとどんな問題があるのか、暖かさが足りないときはどうするか-です。

断熱住宅と健康について調査しているかた、暖房の専門家、建築環境の専門家、暖房器メーカーなど9人の方に質問しました。
メールでのぶしつけな質問ながら、先生方は気持ちよく、しかもていねいに教えてくれました。

いずれ記事にしますが、備忘録としてまとめます。

 *  *
床表面温度は19-26℃の間であること。
床暖房は29℃として設計して良い。
以上、ISO7730(靴を履いた室内での話)。

熱量不足のために床暖房温度を上げると、不快になりかねない。
床面温度が上がった場合の障害は、低温やけどであるが、30℃程度で低温やけどになる心配はあまりなさそう。

ただし、高齢者が床面に座るとか、子どもがはだしで歩く乳幼児施設においては、床面温度を26℃以下に保つ必要がある。高齢者施設と乳幼児施設は、床との接触面積が広いこと、一般の大人と代謝量が違うことなどから、注意が必要となる。

床暖房だけで熱が足りない場合は、パネルラジエータなどの併用すべき。
 *  *

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〈床暖房と言えばネコ。天に召されてなおブログに登場する〉

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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