2013年12月17日(14:24)
遠方より来たる その1. 9年ぶり
先週はいろんなことがあったのですが、本州の大手住宅メーカーの開発と営業推進の方たちが札幌を訪問し、白井は自宅をご案内した翌日、山本亜耕さん設計の住宅3件を一緒に見学させていただきました。
来札メンバーは総勢10人以上。このうち数人は8年前にもわが家をご覧いただいており、再訪です。
その1人、Cさんは
「いま建てるとしたら(断熱仕様を)どうしますか?」と白井に問いました。
ボクは「壁200-250mm断熱。それ以外は同じで」と答えました。
Cさん「ペイしますか?」
白井「しません。灯油130円くらいにならないと。でもいま建てるならそこまでやっておきたい」
白井「追加の断熱は、原価で坪1万-1.5万円でできて、ペイしないけど割安だし。ただし、木製サッシがすごく高くなったので、もしかすると樹脂のトリプルにするかもしれない」
そんな会話をしました。
さらに翌日、建材メーカーに勤めるMさんから「パッシブ建築をどう思いますか」と問われ、
上の説明をした後でこう付け加えました。
ボクは、20数年後に売却することを前提にしていますので、売れる家を設計してもらいました。
柱・梁の位置をそろえて、内部の可変性を高め、
次に住むヒトにとってもいい家である構造計画を重視しました。
それともうひとつ、廊下幅、キッチン通路幅、階段幅は全て+10cmのゆとり、そして階段のこう配をゆるく。
粗末な家でいい。でもお粗末な家はいや。
住宅づくりについていろいろな見方、考え方がありますが、何事も基本というのは重要です。
まず基本をしっかりした上で、個性的な考え方とかさらなる断熱追求とかをすべきだとボクは考えています。
〈続く〉
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