2013年08月19日(17:52)
カラマツの小径木を使ったいえ
昨日8月18日(日)、旭川市内でカラマツ小径木を使った家の見学会が開かれました。
ポイントは、輸入集成柱ばかりになった在来軸組工法の柱材に、北海道産の木材を使うための木材乾燥技術です。
乾燥技術が上がれば、割れとねじれを抑えられる-というのが開発を進めている林産試験場の見解。実際に、今回採用した心持ちの乾燥材「コアドライ」は寸法安定性の面で輸入の集成材を上回る良い数値を残しているそうです。
一方、採用する側の工務店、今回実験に協力した新濱建設さんは、ねじれによる石こうボードのあばれがでないか心配とおっしゃる。一方で、加工から工事まで1ヵ月ほどの柱材の様子を見た限り、ねじれは起きておらず大丈夫そうとも。
ムクの柱に対するあこがれとか地場産材活用とか、正直、いまの消費者に伝わりにくい内容だ。逆に、こういうことに興味ある方に対して出荷するとなると量が出ないことになってしまう。
地場産の木材を使っていくためには、まずは工務店・住宅会社側が標準採用することしかないように思う。
そして、ムクの木、地場の木に興味を持つ消費者には、木を見せるなどの対応を取りながら、そうでない消費者には、普通に輸入集成材と同じように使っていることが必要になると思う。
そういった流れをつくる上で重要なのは、確かな品質の柱材が一定の量購入可能であること。
この点について、さらに研究を進めていくと林産試験場も語っていた。
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