2013年07月25日(18:06)

北海道・空知(そらち)地方

マンガ・アニメ「銀魂」の作者:空知英秋氏は、空知地方の出身らしい。主人公・銀さんが持っている木刀が「洞爺湖」なんですが、これはボクらも覚えがある修学旅行のおみやげ。

そんなわけで空知地方の概要はわかっていただけたでしょうか?
(^_^)

map250_sorachi.gif空知地方は、北海道の中央部に広がる縦長(南北に長い)の地域をいいます。
この地域のひと言で言い表すなら、やはり旧産炭地・炭鉱がたくさんあった地域、ということになるでしょう。
夕張(ゆうばり)、三笠(みかさ)の二大産地に加え、美唄(びばい)、赤平(あかびら)、芦別(あしべつ)など。この地域に炭鉱が集中していたのです。しかし、歌志内市(うたしない)にあった空知炭鉱の1995年閉山を最後に(未確認)、坑内掘りはなくなりました。
人口が激減した自治体は財政難に苦しみ、夕張が破たんしたのは記憶に新しいところです。

その空知地方をめぐる研修旅行を札幌の三五工務店と協力業者会「三五ビルダー会」が企画、添乗させてもらうことになりました。狙いは、空知地方のビルダー訪問と、地場有力企業のパワーから学ぶ。

原料と製法にこだわる素晴らしい造り酒屋があり(小林酒造・北の錦)、目の前のぶどう畑で収穫したブドウでワインを作るワイナリーがあり(10Rワイナリー、宝水ワイナリーほか)、木と職人にこだわる建築会社があり(武部建設)、宇宙に挑む開発型企業があり(植松電機)、地場の木材を高度加工して日本の大きなシェアを握る会社があり(空知単板)、革製品を手作りで作り続けるブランド品会社(ソメスサドル)がありました。

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農産物や、林産物など地域の素材を使い、それを加工して販売する地域密着、そして地域の人材力を最大に高めて自社製造する仕組みを、経営者のこだわりによって実現していました。
坑内掘りの炭鉱は空知からなくなりましたが、一次、二次、三次産業を結びつけた会社が、いろんな産業の分野で頑張っていることがわかりました。

ボクの驚きは、札幌のすぐ近くに、いわば土くさい仕事ぶりでこの厳しい時代を生き抜く会社がたくさんあったことでした。

そして感動したのは、
彼らはオンリーワンだ、ということです。

確かに札幌でそういう仕事はできないけど、農村地帯ならできるかといえば、できない。だからこそ情熱と信念のオンリーワン企業となったのです。

カテゴリ:日記 |

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編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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