2013年03月16日(18:13)

屋根雪の落雪 全層雪崩

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大雪が積もり、寒い日が続いて、そして気温が上がった3月12日(火)、無落雪タイプの三角屋根で部分的な落雪を発見しました。
その状況が春の山で見られる全層雪崩とよく似ているので、ボクは全層雪崩(ぜんそうなだれ)と呼んでいます。
この写真はかなりめずらしいと思います。

特徴は、雪面の一部だけが上から下までスパッとはがれること。春山では全層雪崩を起こすと茶色の地面が見えるケースが多いです。つまり、地盤面まですべての雪がズレ落ちるのです。

これを止めるには、屋根に大型の雪止めをつけるしかないでしょう。山では、木が密に生えているところでは全層雪崩は起きにくい。屋根面から何十センチかの高さがある雪止めを設置すれば、きっと全層雪崩は防ぐことができると思います。

雨仕舞屋を自称する樋口健人さんに見せたら驚いていました。樋口さんなら改善に役立てられると考え、写真を提供しました。

カテゴリ:北海道・札幌 |

コメント

今回の写真見てビックリしました
大雪プラス気温上昇の雨
原因がこれだけではないと思いますが
札幌のような住宅密集地では
やはり大変な事です
下から無くなるとどうしようもないですね

樋口健人(2013-03-17T11:57)

寒地土木研究所のHPにはこう書いてありました。
 
全層雪崩:
融雪や降雨によって積雪と地面の間に水が入るなど、積雪と地面との間の摩擦力が弱まったときに、積雪が全て滑り落ちる全層雪崩が発生します。
 
やはり屋根面を融かさない断熱+通気が大切でしょうが、それだけで防げるのかどうか・・。
北東面では棟違いの谷面で全層落ちていました。水みちが危険なのでしょう。

白井康永(2013-03-17T13:39)

月曜に、平屋根@札幌の雪落としをしました。
屋根上に1m50cmほどの積雪のうち、上面80CMほど落としたのですが・・・ついでに、「雪柱:30x30cmxH:80cm」を切り出してみたら、上から25cmあたりで「厚み5cm以上の弱層」がありました。2週間前の「ザラメの層」でした。

おくひま(2013-03-17T20:25)

弱層とか、完全にアバランチコントロールの話になってますよ(笑)。
全層雪崩は、やはり水みちになりやすい谷筋が多いようですが、屋根も似たことが起きるように思います。ただ、屋根勾配は5寸程度で、雪崩がおきやすい角度とは言えないのです。やはり室内からの熱伝導が影響するのでしょうか?

白井康永(2013-03-17T20:40)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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