2012年09月06日(12:45)
工務店かハウスメーカーか
朝、自転車をこぎながらフッと思いだしたのですが、
いまを去ること20年ほど前、小生はある方を車に乗せてオホーツク・網走から北見へ向け、美幌を過ぎたあたりを走っていました。夕暮れ前の西日が目に入ったのを覚えています。季節がちょうどいま頃だったはずです。
『これから新築の家が減ったら、ハウスメーカー独占になるんじゃないの?』とNさん。
「いえ、そうはならないと思います。住宅は販売量が増えてもスケールのメリットが出ないし、会社経費率は大手のほうが高いから、どうしても家の価格が高くなる。住宅供給の業態としては、むしろ工務店の時代になると思います」と小生。
Nさんは、見識の高い方で、小生の説明を聞いてすぐに同意しました。『ほかの産業と違うんだね。それならむしろ大手より中小による競争になるね。当社の戦略も間違ってないんだ、偶然だけど(笑)』
偶然ですが(笑)、小生の予想通りになってきました。住宅供給の主力が大手だとしても、依然として寡占化は進まず、経営を誤ったら大手といえども整理される時代になっています。
ユーザー側にはいまでも大手信仰があります。いやむしろ強まっているかもしれません。それなのに大手が伸びないのは、大手の商品が消費者のニーズや資力とマッチしていないからです。
そして、そのことに大手に勤める社員たちも気がつき始めています。
この先はまたわからないのですが・・・。
コメント