2012年04月05日(18:23)

節目の年に当たるのでしょう.価値観・絆

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〈家族の絆とはなにか。難しいですがこんなケーキを作ってくれることが絆の証しかもしれません〉


今年は年初から住宅業界の皆さまの前で話をする機会が多いようです。例年は1-3月に集中するのですが、4月以降も予定が入って参りました。声をかけてくださった方に、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
ありがとうございます。


1つには震災後の省エネ気運があると思います。あの地震で、それまでの価値観が大きく変わったという方がいらっしゃいます。
わかりやすい例で言えば、「自宅に食料・食材のストックは不要である。場所代を考えれば法外に高い倉庫代につくし、何よりストックは近所のコンビニがその機能を果たす」
震災で停電、コンビニからはほしいモノから順に在庫がなくなり、お金はあってもモノが買えない状態になりました。


地震で揺れ、インフラが停止したとき、一番大切だと思っていたモノはじつははかなく、本当に大切なのは家族の絆だと気がついた。


そういう中で、省エネを見直した方も多いようです。特に寒冷地は真冬に地震が来て停電になれば、頼れるのは暖房ではなく断熱なのです。
こういうことがいろいろ積み重なり、ものの見方が変わってきているように思います。


もう一つには、札幌版次世代住宅基準があります。こんなすごい基準が札幌で動き出しているなら、それに向かって進もうという気運は、じつは価値観の転換・ものの見方が変わったことで生まれたと思います。


個人的にはさらにもう1つ、感じていることがあります。爆弾低気圧、ゲリラ豪雨、局地的豪雪。これらは数年前まで誰も予想だにしなかった気象ですが、もう『想定外』ではありません。それらを想定内とする家づくりが、本当の意味での100年住宅ではないかとの思いが強くしております。
住宅に被害があったら、多くの場合は火災保険からお金が出る。それはそうかもしれませんが、びくともしない家は力強いと思います。

カテゴリ:日記 |

コメント

まさにI agree です。3分間ダイジェスト講演を聴いた気がしました、
素敵なお写真とともに。

たかはし(2012-04-06T06:02)

たかはしさん、ありがとうございます。
それでは、来週のプレゼンはこの筋でいこうかな。じつはまだno idea なのです。やばっ

まるへん(2012-04-06T15:48)

コメント

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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