2011年09月11日(10:40)

9月11日

今年の9月11日はアメリカ同時多発テロの9.11から10年、日本の東日本大震災から半年という節目の日になる。
亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、被害者ならびに被災者の皆さんに改めてお見舞い申し上げます。


今年、同テロの首謀者ビン・ラディンが射殺されたとされる。9.11以降、世界に与えた影響は、乱暴に言えば戦争と不況だろう。どちらも生活に大きくかかわり、われわれにとっても9.11を忘れることはできない。


3.11の東日本大震災は、津波の恐ろしさ、人間の力の小ささを改めて思い知らされた。失われた命、復興の難しさ、原発事故など、つらいことばかりではあるが、そのなかで1つ、前進があったとすれば、エネルギー政策にかかわるブラックボックスの一部が開かれたことだろう。


エネルギー問題への関心の入口は、車の燃費であり家計の光熱費だ。そこに関心が集まるのは、これまでは石油価格が高騰しているとき、寒冷地など日常的にエネルギーへの依存が高い地域に限られていた。それが電力不足によっていわば全国区になった。
不謹慎な表現かもしれないが、このことは今回の震災・原発事故から学ぶべき点の1つだと思う。


昨日、NHKがハーバード大学教授・マイケル・サンデル氏の特別授業を放送した。
原発の補償は誰が払うべきか、原発を推進すべきか、原発立地を補償と引き換えに東電管外におくことはフェアか?
サンデル氏が質問し、アメリカ、中国(上海)、日本(東京)の学生が答える。
学生は、大学で学んだ理論、政治的立場に、感情を交えながら、この難しい質問に答えていく。そして、答え、さらに質問されることで問題の本質に迫っていく。
こういう議論が行われる中で、震災復興と事故補償などが進んでいってほしいと願う。
それがマスコミの使命ではないかと思うのです。

カテゴリ:日記 |

コメント

こんな大被害を出した地震、事故を経験しないとエネルギー問題は前進しないのかと悲しくなります。
しかし、それでも少しでも前に進んで欲しいなと思います。せめてもの報い... になるでしょうか。
やはり、原発は有って良いとは考えられない。
別のエネルギー源の開発を進めると共に、今出来る事で今後も絶対に役に立つ、「省エネ」を進めるべきです。
基本的には、発電と節電は同じ効果。
会社の400W水銀灯13個をLEDやE39蛍光灯に変えて節電出来る年間電力の予想が、我が家の太陽光発電の年間発電量とほぼ同じだった。
どっちが良いですかね。

なべやん(2011-09-14T23:20)

創エネと省エネの両方が必要であることと、省エネについては節約だけでなく断熱・遮光が必要。札幌市立大の斉藤雅也先生という方が、これをわかりやすく説明されていました。
問わず語りですが、原発事故に対して、読売新聞の果たすべき責任は大きいと思います。読売が原発推進の立場から、どういう対策を進めることで原発を推進していくのか、これまでの問題点を見つけ出して、改善を提案することが読売の使命ではないかと思うのです。
ブラックボックスの1部が開いたので、これからはだまされた“フリ”をすることはあっても、根っこからだまされるようなことはないわけで、推進派こそがいい仕事をすべきときなのです。

まるへん(2011-09-15T11:15)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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