2011年01月11日(18:28)
それにしてもローマ人はすごい01
この年末年始は、『ローマ人の物語』を少し読み進めました。
現在は第26巻・賢帝の世紀〔下〕を読んでおり、ようやく中盤です。西暦でいうと紀元2世紀。日本はまだ有史以前で、卑弥呼はどこにいたかという論争がある時代です。
ここまで確か2年ほどかかっているので、読み終わるのはさらに2年後かな。
ローマ帝国の歴史をたどるこの長編歴史小説は、日本人が欧米人のルーツを探るよい教科書ですし、小生はこの本を読みながら『政治とは何か、政治家とはどういう人か』がわかりました。
小生は1963年生まれ。記憶に残る政治家は故・田中角栄が最初です。なので、政治家とは利益誘導する人という印象がマスコミによって刷り込まれているかもしれません。また、戦後経済成長に育った世代なので、『政治とは経済成長と生活改善をもたらすもの』と考えてきたように思います。
帝政に移行してからも数百年続いた(徳川幕府より遥かに長寿命)ローマ帝国の歴史をたどると、政治とは平和の実現と維持。次に食糧の確保(社会保障的側面)、そしてインフラ整備・維持ということになります。
これらを行う目的は、経済の活性化ですから、経済活性化は税金を使うことで実現するのではなく、税金は経済活動がスムーズに行くようにするサポートのために使われることになります。
安全保障、交通網整備、地方自治、人材登用、教育。これらが直接・間接的な国家の仕事になるのです。
(長くなったので次回に続きます)
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