2010年11月09日(12:53)

移住とは何か

昨日、北海道移住についての座談会を開催しました。市町村の担当職員、移住仕掛け人・北海道庁職員から団体へ出向中の大山さん、コーディネーターにかの宝島社・田舎暮らしの本編集長。


北海道への移住をさらに促進するために、これからどうしていったらよいか。現状の課題はどこにあるか。こういった点について時間をオーバーして3時間近く議論が行われました。


小生は、移住とは何かについて漠然と考えることがあります。もちろん答はありません。
うちの女房は結婚移住組。彼女にとって北海道生活は結婚生活そのものです。
当社社員には移住組が2名。1名は暑さがイヤで、もう1名は人口密集・人間関係がイヤで北の大地に来たそう。
そもそも小生の先祖は、幕末の戊辰戦争で国を追われたらしいのです。


移住とは人それぞれなのです。だから、受け入れ側は「こんだけいいとこよ」という宣伝・自慢よりも、「来たらいいしょ、みんなあったかいよ」というほうがうまくいくように思います。


座談会では、ある町の担当の方がそのことを端的に紹介してくださいました。
移住はハンパなことではない。だからいい加減な受け答えをしては絶対にいけない。ただ、「家を建てて移り住む」という方には『最初に家を建てちゃだめ』と話すんです。いつでも戻れる状態でないと、人生の大きな決断だから。


こんな人に出会ったら、必ずその町に移住しちゃいますよ。
『そんな温かい人がいる町なら、こんな俺でもやっていけるんじゃないか』と小生も思いました。

カテゴリ:日記 |

コメント

でもね、「家を建てて移り住む」と言う位の覚悟は必要ですよね。梯子を外す。退路を断つ。それ位の意気込みは悪くないと思います。
ただ、『最初に家を建てちゃだめ』と言うのは感じますね。内地の感覚で家を建てては絶対にダメ。内地とはあまりに違い過ぎる。
そう言う意味で、『最初に家を建てちゃだめ』と言いたいですね。

道内への移住には大賛成です。
内地の人の北海道の厳しい生活環境のイメージをどうやって解消するかが一つの鍵だと思っています。
想像以上に寒さや雪は問題にならない事をどうやって伝えるか。でも、伝えれば伝えるほど「ほんとか~?」となるような気もしますが(^^;。

それと、移住者は「あったかい人間関係」を求めて来るんでしょうか?それはなんか視点が違うような気がします。
私が気にしたのは道路環境や公共交通手段、水道、電気、NET環境などのインフラ。それと雪や寒さ。それと何よりも一番は仕事。
ただ、内地よりも「人間関係」で良い所は、コミュニケーションを拒む人が少ない事。逆に、密なコミュニケーションを売りにすると、内地の人は引くかも知れません(^^;。

なべやん@移住組(2010-11-09T19:42)

子育て世代の移住は退路を断って来られる方がほとんどと思います。というか、勢いでしょうか(笑)。
寒さについては、おっしゃるとおりだと思います。大丈夫と言えば言うほど“ひく”という点もそうで、やはり体験者の声が何より重要らしいです。


取材していると、
精神やアレルギー、経済面のケアで移住したという方も多いですよ。いろいろ事情があるのです。
だから、北への旅は着地点があったかいことが必要、という程度の意味です。人間関係ではなく、ね。


駅の待合室に入ったら「そんなとこに立ってないで、こっち来てストーブにあたっていけばいいしょ」という昔の人情が、いまも大切だったりして。
この年になって改めて、すべての生活の場面で思いますよ。「あたっていけばいいしょ」が北海道のアイデンティティかなと。

まるへん(2010-11-10T11:12)

コメント

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

月別アーカイブ