2010年08月16日(18:56)

ちょっとおたくな温・湿度計測

コンクリートに囲まれた地下室扱いの小生の寝室に、温湿度測定機を2つ置いてみた。

小生の部屋は確認申請上は地下室ですが、実際は完全に地上に露出しており、天井は木造、壁はコンクリート外断熱、床はベタ基礎の上に束を立てて木造という構成です。


100817_kabi.jpg
とにかく湿気が多い今年、トドマツの床に黄色いカビが発生する。どうしてか理由がわからず、ひどく黄変した床と、その上の棚に温湿度測定機(おんどとり)をおいて、家を3日間ルスにした。
ドアは閉じて、窓は1窓だけ換気ポジションにしておいた。

データを取り出したところ、床面の温度が平均で1.4℃低いことがわかった。湿度は平均で4%違っていた(湿度計は精度が低いためあくまで目安です)。当然、温度が低い床面が高湿度になる。

帰宅後に窓を開けると、温度はやや下がるが湿度が一気に上がることもわかった。
就寝中の呼吸による湿気の増加は、ややある。(2-3%程度)


100816graph.gif
※右のY軸スケール(湿度・%)がきれていたことに気がつきました。また、温度変化を強調していますが、1日で1℃から1.5℃しかないことに注意してください。これがコンクリート外断熱の特徴です。


湿気の量そのものは床面も棚の上も同じだから、やはり1.4℃も温度が低いこと、そしてその温度低下によって運悪くカビが発生する環境になってしまうことが、この夏の問題であろう。床面の温度低下は、ベタ基礎の床下が低温だからだと思われる。


ちなみに、この2年はまったく問題なく開閉したキッチンの床下収納庫の扉が、お盆前にはまったく開かなくなった(現在も開きません)。湿気で木の床材がふくらんでしまったためだ。
一方、同じ地下室でも脱衣所の棚の上に置いてある寝袋5個は、いずれもいい状態を保っている。フロの湯気で湿気が多いはずだが、これまた不思議。


微妙なバランスの中で生活していることがおもしろくもある。

カテゴリ:ie家 |

コメント

「棚」とは、床から何センチ位ですか?
「床上」とは、床におんどとりを直置きですか?
気になるのは、その地下室の「床下」ですね。床上と床下は気密されてないでしょうから、ちょっと気になりますね。
床上の環境でのカビと言うよりは、床下の環境から派生したカビ... の様な気がしてなりません。

私の感覚でも、「温度は場所によって変わるし、なかなか外的要因で変化しにくいが、湿度(水蒸気量)は、家の中くまなく一定になろうとするし、且つ外的要因で変化しやすい」と感じています。

去年までとの違いとしては、なんだかんだ言っても、今年は湿度が高めと感じているのが一つの要因かも知れませんね。

なべやん(2010-08-17T21:56)

棚の高さは測っていないんですが、およそ1mです。床上はおんどとりを直置きです。
床下の環境がどう影響しているのか、していないのかがわからないんです。
空気がよどむ部分はカビが発生しやすいようだということくらいは傾向としてわかっています。

まるへん(2010-08-18T15:53)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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