2010年03月29日(19:20)
"政府が国民の住宅取得を支援します"という姿勢を待っていた!!
3月26日のリフォームセミナーは、おかげさまで大盛況でした。
参加いただいた方の熱意が感じられるいい時間だったと思います。北総研・福島さんの話の途中から、顔つきが変わった感じでした。福島さんはとてもイイ話をしてくれたのです。
「リフォームで新築に近づく、なんて時代は終わった。これからは新築を超える。そうすると改修対象は築数年の家も含まれる。市場は膨大」というあたりが参加者の関心を大きく引きつけたように思いました。
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さて、今日の北海道新聞に「日本の元気、はじまる。」という全面広告が掲載されました。この広告は新聞協会加盟の78紙一斉掲載だそうです。ですので、朝日新聞や読売新聞にも掲載されたはずです。(ちなみに当社は加盟しておりません)
ボクは、この広告はとてもいいと思いました。
「新しい5つの住宅・建築分野の制度が豊かな暮らしを応援します」というメッセージ。
その5ポイントは
- 住宅エコポイント
- 贈与税の非課税枠拡大
- フラット35Sの金利引き下げ
- 確認手続きの大幅改善
- 瑕疵担保保険の義務化
これらによって"政府が国民の住宅取得を支援します"という姿勢が現れていました。
業界にからむ1人として、これを待っていたのです。何をしてくれるかという実利もありますが、"政府が住宅取得を支援する"というメッセージがほしかったのです。
姉歯という1人の建築士のやったことの責任を、多くの善良な業界人が取らされたのがいままでの流れです。そして政府はといえば、図面チェックミスを棚上げして、すべての責任を民間に押しつけた。
本当は、「制度を改善しました。これからは国民の皆さんに安心して家を建ててもらえますよ」というメッセージが2年前にほしかったのです。
新聞の上部分をスキャンしました(10年3月30日)
コメント
姉歯事件に関しては、我々としてはもう過去の話なんですが、業界としてはまだ残ってるんですね。
確かに、書類が面倒になったとか聞きますが、買う方としては余り影響は感じないです。書類を施主が書く事は稀でしょうし、それで値段が高くなったとも聞かないですし... 。
あ、でも、仕事上で建物を建てようと計画中ですが、それには関係して来ているようです。「柱が... 」とか「検査が... 」とか。コストもアップして来る様ですし。
同じような事が一般住宅でもあるのかな?
なべやん(2010-03-29T22:31)
>同じような事が一般住宅でもあるのかな?
あります。
住宅性能の基準が引き上げられることについては、それが妥当である限り消費者も施工側も不満はないと思います。
問題は、性能の認定とか確認とかと称して天下り団体が大いにからんでくるくせに、責任をいっさい取らないという非効率が姉歯以降に増えたことです。
国土交通省が国民に向き合ったという意味で、この広告は画期的だと思ったわけです。
まるへん(2010-03-30T16:39)