2010年3月

2010年03月31日(18:51)

当社の不始末をしるす

今日は夕方からおわびにまわりました。白井、営業担当、取材担当の3人で。
まったく弁解の余地がない不始末です。
不始末を引き起こした原因は、会社の体制にもあります。責任者として、この点についても大いに反省しております。
ご迷惑をおかけしたお客さまへのおわびと、仲介の労を執ってくださった方へのおわびはもちろんですが、信頼関係あってこその取材活動です。再発防止策をしっかりと練り上げるつもりでおります。


失敗を繰り返さないためにも、今日、このことをブログに書き残しました。


さて、明日から4月です。ここ2日ほどでようやく札幌も暖かくなってきました。

カテゴリ:日記 |

2010年03月30日(20:36)

まったく構想がまとまらず

いま、断熱リフォームを広めるためのポスター原案をつくっています。
しかし、完全に行き詰まっています。
いくつかのアイデアとラフが出ているのですが、どれも自分の中で今ひとつなのです。OKともNGとも言えないモヤモヤ感。


断熱リフォームそのものをPRするのか、
工事費が新築より大幅に安いことをPRするのか
本当は業者選びをメーンテーマに据えるのか。
いやいやどれでもない違う方法か。


呼びかけ型か提案型か、脅し型か。
まったく定まりません。


いいあんばい
これがない・・・。

カテゴリ:日記 |

2010年03月29日(19:20)

"政府が国民の住宅取得を支援します"という姿勢を待っていた!!

3月26日のリフォームセミナーは、おかげさまで大盛況でした。
参加いただいた方の熱意が感じられるいい時間だったと思います。北総研・福島さんの話の途中から、顔つきが変わった感じでした。福島さんはとてもイイ話をしてくれたのです。


「リフォームで新築に近づく、なんて時代は終わった。これからは新築を超える。そうすると改修対象は築数年の家も含まれる。市場は膨大」というあたりが参加者の関心を大きく引きつけたように思いました。


-------------------------------------
100329doshin.jpg


さて、今日の北海道新聞に「日本の元気、はじまる。」という全面広告が掲載されました。この広告は新聞協会加盟の78紙一斉掲載だそうです。ですので、朝日新聞や読売新聞にも掲載されたはずです。(ちなみに当社は加盟しておりません)

ボクは、この広告はとてもいいと思いました。
「新しい5つの住宅・建築分野の制度が豊かな暮らしを応援します」というメッセージ。
その5ポイントは


  1. 住宅エコポイント

  2. 贈与税の非課税枠拡大

  3. フラット35Sの金利引き下げ

  4. 確認手続きの大幅改善

  5. 瑕疵担保保険の義務化

これらによって"政府が国民の住宅取得を支援します"という姿勢が現れていました。

業界にからむ1人として、これを待っていたのです。何をしてくれるかという実利もありますが、"政府が住宅取得を支援する"というメッセージがほしかったのです。

姉歯という1人の建築士のやったことの責任を、多くの善良な業界人が取らされたのがいままでの流れです。そして政府はといえば、図面チェックミスを棚上げして、すべての責任を民間に押しつけた。


本当は、「制度を改善しました。これからは国民の皆さんに安心して家を建ててもらえますよ」というメッセージが2年前にほしかったのです。


新聞の上部分をスキャンしました(10年3月30日)

カテゴリ:日記 |

2010年03月21日(07:49)

3/26 断熱リフォームのセミナー

今週の金曜日、
26日に札幌で断熱リフォームを推進するセミナーを開催します。


既存住宅の性能改善は、いろいろな意味で重要です。しかし消費者は家にあまり金をかけたくないと思っているし、性能改善が可能であることを知らない。また業者側も、水回り交換や外壁改修などの仕事があるなら、面倒な断熱改修などやりたくない。


昨年まではそんな状況だったと思います。


しかし、今年に入って少しだけ状況が変わっています。国がエコポイントというかたちで既存住宅の性能改善に補助を始めたからです。業界側も、リフォーム仕事の減少のなかで、新しい分野の開拓に迫られています。


主催は環境省の登録団体である「北海道住宅高性能リフォーム普及推進協議会(長くてごめんなさい)」という団体で、当社が昨年12月から事務局を引き受けました。


この団体では、リフォーム事業者向けに技術支援(現場指導含む)と消費者向けセミナーを主催します。
4月には手稲区民センターで市民セミナーも開催します。


3月26日(今週)のセミナーは定員に達していますが、まだ席に余裕があるので、申込書をダウンロードしてください(こちら)。
当日はリフォームビジネスの取り組み事例と技術の概要について、会のアドバイザーと幹事が講演します。
会のホームページ:http://www.hsc.or.jp/rifoumu/

カテゴリ:北海道・札幌 |

2010年03月21日(07:47)

そもそも2010年度の着工をどう見るのか?

建材メーカーが2010年4月からの販売予測と売上げ予算を作成する時期に来ている。
1月ころまでは悲観的な見方も多かったが、ここへ来て、上方修正する会社も出てきている。これは販売が上向いているからだろう。
というわけで、自画自賛になるが2月の北海道住宅新聞に掲載した予測記事が注目されている。
記事は昨年11月時点の予想を多少上方修正した。
https://www.iesu.co.jp/column/2010/02/01194619.html

こういう展開は予想屋冥利に尽きますね。
「バカ言ってんじゃねえ」と酷評されたのが、
時間とともに一変する。


上方修正した根拠は、エコポイントも少しだけあるのですが、ベースになるのは子ども手当です。
お金持ちであれ誰であれ住むための家はどうにかしなきゃならない。仮に借家でも中古を買うにしても。
住宅事情を改善したい気持ちが新築に向くかどうかは、最も金がかかる子育て期を乗り切れるかどうかにかかっていますし、乗り切れるなら、この時期が新築の最高の時期なのです。子どもが出て行ったら大きな家はいらないし、家族の交流はこの子育て期しかできないのですから。


いまの日本では、子育て世代の使えるお金が少なすぎる。
所得が少ないのではないと思います。学費や住宅費や食費や、要するに生きることにお金がかかりすぎるのです。
やばい。植松電機の専務と同じ発想になっている。いや、ボクは基本的に同じ考えを持っています。


それはともかく、最近申し上げるのは、「まず持家が建つかどうか、建たないとマズイという会社の立場を置いておいて、どんな住宅が必要で売れそうかを考えてみてください」ということです。
仮にそれが賃貸なら、そっちにシフトしなければならないわけで、そのくらい大きく見ないと、これだけ世の中が変化しているのですから、一筋縄ではいきません。


新聞もそういったことを編集の根っこに据えています。

カテゴリ:日記 |

2010年03月11日(18:32)

3月、恒例の建材展示・即売会に参加する。

10_0311IMG_4731.jpg10_0311IMG_4733.jpgジャパン建材、キムラの建材設備・展示即売会に参加してきました。まあ、当社的には家を建てているわけではないので買い物はしません。また、出展してPRすることもしていません。すなわち、「取材&視察」です。


目についたものをひとつあげると、ペット対応の床材。「こんなもの造りました」的製品よりも、ユーザーが望むものをつくるという1つの方向を感じました。


感じたことをひとつあげると、人の物欲刺激。「こーれいいなあ。絶対ほしい」的製品。別になくてもいいのだけれど、「かっこいい」「超クール」。そんな建材も多かったです。

カテゴリ:日記 |

2010年03月08日(18:50)

KEN五島氏がテレビに登場した

彼と会ったのは足かけ3年前になる。当社に飛び込みで営業にきた。戸建ての新築住宅を撮影した写真集を持っていた。
正直、ボクはその写真にあまり引かれなかった。ただ、雑談の中でまた名刺に刷り込まれた廃坑写真に興味を持った。


そのころボクは、閉山した炭鉱を撮影している写真家に仕事を頼みたいと思っていた。というのも、建築物としての社会的機能を終えた廃虚に価値をみつける感性が、ボクの表現したいこととマッチするのではないかと思ったからだった。
五島氏はちょっとかたぐるしい話し方をする男だった。しかし、その真剣さと過剰気味の自信に、若者としての油ギッシュなパワーを感じた。


100308ken-goshima.jpgそれからときどき、五島氏に撮影を頼むようになった。ここ1年は仕事のやりとりがないが、先日メールをもらった。写真集を発刊し、さらに3月8日午後6時過ぎからNHKで炭鉱遺産の撮影風景がオンエアされることになったという。


じっくりと見た。
変わらぬかたぐるしい口調で、廃坑の魅力を「芸術」であると語っていた。


「芸術」という言葉がふさわしいとは思わないが、五島氏らしい表現ではあるな。

http://kengoshima.com/

カテゴリ:ひと |

2010年03月06日(16:05)

「北国の雨仕舞の会」

久しぶりに洗車してきました。
ガソリンスタンドで洗車チケットを購入しても、1年に5,600円分のチケット1冊を使い切ることができません。
記憶にある洗車日は記憶にありません(笑)。おそらく点検に出した昨年11月以来でしょう。
それでも昔は年に1度、自分で洗車しました。そのときは徹底して水アカ落としなどもやったものですが。10年もしたらまたやり始めるかもしれません。


100306yane.jpg
きのうの夜は「北国の雨仕舞の会」という会に初めて参加しました。住宅用の屋根板金の工事を請け負っている人たちが中心となり、お互いに知恵を出し合って品質を高いレベルで安定させようという勉強会です。


ボクが感じたのは、
1つは進化する住宅技術や厳しくなる法規制への対応
もう1つは石つきの屋根(かわら風)に代表される新タイプの屋根への対応です。
最初は静かでしたが、19時ころから議論が始まり、大いに盛り上がりました。皆さんとても純粋に技術を追求し、雨もり・スガモリのない屋根をつくりたいと勉強する熱意を感じました。


北総研(道立北方建築総合研究所)の植松さんも見えており、「4月から電子メールが変わるんです」と名刺をちょうだいしました。
そうです、道立の研究機関は独立行政法人に変わるのです。

カテゴリ:日記 |

2010年03月04日(18:38)

お詫び、取材、そして木質燃料

今回は少々長いので、ゆっくりおつきあいを・・・。


100304yuki.jpg


まずはおわびでございます。

「エコポイントの"おやおや?"」と題した2月25日のエントリーで、
3.掃き出し窓やテラスドアはエコポイントの対象外です。
出入り口にも使われるこれらは、窓とは言えないからです。

国土交通省がこう指針を示しているそうです。


と書きましたが、これは相談窓口の勝手な解釈だったようです。当方の取材に対し、国土交通省では「窓はもちろん対象となる」と回答しました。
よって、修正いたします。


ただ、相談窓口と国土交通省、同じ相談窓口でも回答が違うなど、かなり混乱しています。ようは、はっきりしない部分が多いのです。


つぎに、今日の昼、在札のH*Bテレビから取材されました。このブログや当社のホームページをご覧いただいているそうで、とてもうれしいです。
エコ住宅をテーマに「エコポイントの功罪」的な取材を最初に受けました。
小生は、エコポイントの政策目的は、CO2削減と住宅市場の刺激の2つと聞いているが、このうちCO2削減については省エネルギーへの関心の高まりという意味で機能している。市場刺激にはつながっていないが、半分はうまくいっている。と答えました。
エコ住宅については3月11日夕方6時頃からニュースの中で取り上げられる予定だそうです。


100304maki.jpg


最後に木質燃料、いわゆるカーボンオフセットについてです。

近頃流行の薪やペレットのストーブはCO2排出量は0と見なせるとされている。そこで
1、排出量がゼロとみなせる事について
2、薪やペレットのストーブ(あるいはボイラー)の価値について
どうお考えでしょうか?

そういうご質問でした。
白井の考えはこんなです。
1.
地球温暖化、温室効果ガスの問題は、突き詰めれば『石油』の問題だとヨーロッパは考えており、白井も同様に考えています。
ですから燃料・エネルギーという点では同じでも、木質系燃料は温暖化や温室効果ガスと関係していない、というのが本当の意味であり、『CO2が排出しない、あるいはゼロと見なす』カーボン・オフセットという考え方は、説明のための理屈だと思います。
ですから、木質燃料はCO2が排出しないのではなく、問題の外にあるというのが正しいと思っています。
※石油燃焼によって発生したCO2と熱を地中に戻すことができたら、問題の1つは解決することになります。が、言うまでもなく世の中はそんなに単純ではないです。『石油資源』の奪い合いという面があるからです。エネルギーが安定して確保されること、すなわちエネルギー安全保障から見たとき、環境問題というのはとても便利な言葉である、という面もありますね。エゴを包み込むきれいなパッケージがエコであり温室効果ガス削減目標であるという見方もできます。


2.
薪ストーブの価値については、まさに価値観の問題ですから、主観的意見になります。
白井は、個人レベルのエネルギー安全保障の面から、暖房設備のほかに薪ストーブを備えた方がいい、と考えています。石油起源のエネルギーが手に入らない価格になっても、ボクのうちは暖かいので心配無用。いやあ、これってすごいエゴですね。
ただし、課題があります。都会には燃料となる薪がないことです。


そこで薬のカプセルみたいなお手軽燃料のペレットが出てまいります。ペレットは購入できる木質燃料だし、何より手軽です。
しかしですねえ、ペレットには2つほど課題があります。1つは、多くのペレットストーブが電気を使う点です。電気を使う理由は、石油ストーブのようにお手軽にするためですが、エネルギー安全保障の面からはNGです。木質燃料だけで暖をとれないと、意味がないからです。
もう1つは、「ペレットストーブが寒い」という声があることです。原因はわかっておりませんが、複数の方から聞きました。ので、使い方によっては何らかの課題が発生するのだろうと想像しています。石油ストーブに替えたら暖かくなったという声もあるので、燃やし方の上手下手が発生しやすいのか・・・。


ボクは薪ストーブに価値を感じます。しかし、今の生活で薪ストーブに熱源を頼ることは現実的ではありません。よって、自分の中で薪ストーブはあったらすごくいいね、という設備です。


(写真)ふわふわの雪。大きな結晶の形をした雪があったので、思わず撮影しました。早朝だけのドラマです。
薪ストーブだけで暖房する住宅。薪の投入量・ひと冬の必要量なども計算した上で無理のない範囲で火の面倒をみられるよう、断熱を強化して燃費をうんとよくしている。

カテゴリ:エコ化 |

2010年03月02日(17:50)

将軍様よりぜいたくな暮らし。かも

「安い石油を手にした現代人は150年前の将軍様より湯水のようにエネルギーを使い、やりたい放題の生活をしている、という見方もできなくはない」

これを読んで衝撃を受けた人は、感性豊かでかつエコに関心の高い人だと思います。
これを読んで『ふむふむ』と納得した人は、知的な方でしょう。
これを読んでとくに何も感じない人は、・・・。


この文章は岩見沢在住の建築家・中村欣嗣さんのホームページに掲載されたものです。
http://www17.ocn.ne.jp/~nyk/chap8_1top.htm 直リンク
http://www17.ocn.ne.jp/~nyk/ topページ


われわれは石油なしで暮らすことなど、もはや不可能です。しかし、その結果どういう生活になっているかといえば、本人は自覚がなくても、エネルギー的にはものすごいぜいたくな暮らしぶりだったりするのですね。
自動車を運転し、飛行機に乗って旅をし、温室育ちの野菜を食べている。野菜だって石油なしではできません。


すべての快適生活をリセットすることはできなくても、一部を思い切って捨てることならできそうです。

カテゴリ:エコ化 |

2010年03月01日(19:03)

冬季オリンピックが終わりました。

このオリンピックはあまりテレビ観戦しませんでした。
大好きなモーグルはライブで見ることができず、女子は録画で。男子は録画もまともに見ることができませんでした。かろうじて日曜朝のアルペン男子回転を2本目から見ました。
男子回転は雪がゆるんでしまって、ハッキリ言ってレースのおもしろさの半分はスポイルされたと思います。ふだんのワールドカップのほうがずっとおもしろい。


オリンピックは1つの会場で男女のたくさんの競技を行うので、コースにいろいろなムリが発生するのでしょう。室内で行う競技との違いですね。


さて3月になりました。今月の26日には、
断熱リフォームを推進し、技術の提供と同時にお客さまとの接点づくりを開始した新しい協議会の講演会があります。場所は札幌のかでる2.7。詳しい情報はまた改めてお知らせしたいと思います。

カテゴリ:日記 |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

月別アーカイブ

リンク