2010年01月04日(17:05)

今年最初の問題提起は、われわれがなすべきミッションについて

平成22年1月4日(月)、ニトリに行ってきた。男性にとってはそう足繁く通う場所でもあるまい。まあ新年の買い物ということで女房どのにつきあったわけだ。
安い、とにかく安い。マグカップ120円。しかもオシャレな柄で2色。あまりに安くて笑ってしまった。


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しかし、この商品は笑えなかった。いわく「熱を逃がさずカンタン省エネ こたつ敷きやホットカーペットの下に敷いてご使用ください」2畳用で590円。
そしてオシャレなこたつ布団。2m四方で1,900円。


断熱改修に数百万円かけるか、こたつと590円と1,900円でヌクヌクするか。自由に使えるお金があるならともかく、そうでなければお金使い方として、ニトリのほうがいいのではないか・・・。
われわれ住宅の快適生活を提案している者は、断熱改修にはお金だけで計りきれない価値があることを完全に証明しなければならない。できれば経済価値も。


増収増益を続けるニトリに住宅高性能化のアンチテーゼを見た気がした。ニトリは確実にニーズをとらえ、突き抜けた商品展開をしている。そこがスタートだとなると、われわれは中途半端な説得力では消費者にまったく相手にされないだろう。本気で真剣に取り組むべき大きなテーマだ。

カテゴリ:日記 |

コメント

あけましておめでとうございます。
ニトリやユニクロは説得力がありますね。
デフレが続く以上、持ち出すお金を少なくしたい人は多いでしょう。
価値として考えた場合、そうではないと思いたいのですが
現実問題、受け入れられているかどうかだと判断するしかないです。。。
広告の世界もそうですが
「見てくれ」だけこだわっても
解決はしていなく、依存しているパターンが多いですね。

kikuchi(2010-01-06T14:41)

あけましておめでとうございます。
そしてお久しぶりです。

現在訳あって週の半分を実家(築26年)で寝泊まりしています。
古い家にありがちですが、ストーブがある場所以外(特にバス・トイレ)がとにかく寒い!
夜トイレに行きたくなった時などは「よしっ!」と気合いを入れなければ行けませんし(笑)当然裸足はもってのほか
体に悪いよなぁ...といつも思います。

そして自宅に戻ると家中どこも同じく、暖かくしみじみ「あぁ幸せ」と感じます。
不思議と実家で寝泊まりしていない時は自宅の快適さをしみじみと感じることが少なくなっていたんですね。


★家全体が快適を感じさせないほど快適か、今いる場所だけが快適か

その発信が重要かと思います。

k(2010-01-06T16:51)

kikuchiさま
あけましておめでとうございます。そして今年もオヤジがんばりましょう。
>受け入れられている
まさしくそうですね。受け入れられています。他店ではなくニトリやユニクロだけが、結果として 受け入れられる強烈な戦略があると思います。
>依存しているパターンが多いですね。
教えてください、どういう意味ですか?

Kさま
本当に久しぶりでございます。そして寒い家の記憶、ありがとうございます(笑)。
「人間は見たい現実しか見ることができない」
「人は知っている範囲でしか判断しようがない」
そこをどうするかが課題だと思います。
知った人(体験者)からの暮らし紹介は大きな意味がありますね。
ありがとうございます。参考になりました。

まるへん(2010-01-06T19:25)

あけましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いしますm(__)m。

このコタツの下の射熱(断熱?)材みたいな系統の物は私も好きですね。効果が感覚的に判りやすいのと、低価格。
受け入れなければ、いくら良い物でも普及しない。
ニトリのこの陳列を見ただけで核心的な問題に気が付くまるへんさんは流石ですね!
話しは変わりますが、やっぱり大阪の家は寒かったです(^^;。
向こうの住宅展示場も行って何件かの説明員の方と話しましたが、C値5とかと言う家を平気で常設展示し、相変わらず各部屋に付いているエアコンがガンガン動いている状態の中で、「光熱費が安い」と宣伝する大手メーカーも有って、愕然としました。ま、当日は気温が5度位とあちらでは寒かったのですが、それでもなんか無力感を感じましたね。

なべやん(2010-01-08T22:58)

>射熱(断熱?)材みたいな系統の物
ご存じかもしれませんが、この系統のものは、実は住宅用断熱材としても販売されています。アルミシートにプチプチパッキンを貼り付けたもので、これ1枚でグラスウール10cm分の効果!!!
ただ、アルミ面は反射による遮熱なので、その上に敷き布団を敷くと遮熱効果はゼロのはず、という理屈はこの際あまり意味がありませんナ。

まるへん(2010-01-09T08:01)

まるへんさま
連絡遅れまして申し訳ございません。
>依存しているパターン〜
おそらく、検証が不足しているのだと感じます。
売れるのは理由があるように、売れないことにも理由があるはずです。
商品として世に出す前や後にどうだったかを考えることよりも
納期やさまざまなことに追われ、完成すると安心するパターンですね。
広告の場合、レイアウトにも本来は意味があるはずで
決して自分の好みではなく、ニーズに応えることが目的であり
そのニーズをも検証することもミッションなのかもと思いますね〜

kikuchi(2010-01-10T11:10)

kikuchiさま
ありがとうございます。わかりました。そっちに流れる傾向はありますね。一度そうなると、過去を断ち切るためのパワーは甚大ではないですが、やらないといけない。それ、当社も同じです。すごい参考になりました。

まるへん(2010-01-11T11:44)

コメント

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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