2009年12月07日(18:39)

先週の中頃から手をつけて、いまだに完成しない原稿があります。

広告の原案づくりなのですが、こんなに悩むのは数年に1度だと思います。
クライアント(広告出稿主)の気持ちはわかっているつもりです。でも、それをどうやって伝えれば届くのかがわからない。まったく思いつかない・・・。


091207_nayamu.jpg
「換気」は目に見えませんがとても大切です。ところがいま、ほとんどの住宅会社は関心がない。あるとすれば省エネの観点から。本来的な換気性能の部分から関心が高まるような内容にしてほしいと依頼されているのですが、難しい。
この観点からは消費者対象のほうがやりやすい。


住宅会社が関心を持たざるを得ない状況やキーワードが見つからないのです。


こうしてみると、換気回数を0.5回/h以上と定めた建築基準法は、結果として守られていないヘンな規定なのではないかと思い始めました。法律の規定は「0.5回/h以上の換気を行う設備を設置せよ」となっていますから、設備があれば0.5回/h以上の換気を実際に行う必要もない、という解釈が生まれることは確かです。
しかし、それはまったく法律の趣旨を無視した話であり、シックハウス予防のために行うべき換気回数として、夏場のエアコン運転時に0.5回/h以上が必要だというのが法律の立場です。
だから冬は少なくしてもいい、といえばそうですし、現実に北海道では真冬に0.5回/h換気は寒い。わが家もケチケチで、今年はいまのところ換気回数を0.4回以下にしています。


これらはすべて居住者が勝手に行うことだから、建築会社側は関係ない。設備としての0.5回/h以上の用意ができていればいい。そうともいいます。
ただ、0.5回/h以上の用意ができていないケースもずいぶん多いといわれています。そうすると、居住者はいい空気を吸うチャンスを奪われているわけで・・・。


やっぱりあと一歩、あと一歩の飛躍が必要です。

カテゴリ:日記 |

コメント

答えはきっとすぐ近くにあるのでしょうね?
自分もこういった経験は何度もあって
だいたい、過去の出来事や打合せの中にあったりします。

kikuchi(2009-12-09T13:21)

kikuchiさま
吹っ切れない部分もありましたが、デザイナーに回しました。
クライアントの熱い思いをムリに伝えようとせず、「換気しないと空気がこれだけ悪くなる」という実測をもとに流れを組み立ててみました。
うまくいったかなあ???

まるへん(2009-12-09T13:39)

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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