2009年11月

2009年11月30日(18:25)

はっこいラーメンふたたび・・・

091130hakkoi.jpg山形・鶴岡で食べたはっこいラーメンの画像が出てきた。写メ用のフォルダに入っていたのだ。そういえば女房に写メしてからいただいたっけ。
見た目は美しくはないけれど、お味は保証します。


091130saba.jpg食べ物ネタをもう一つ。和食レストラン・とんでんのランチ。食べたのは11月13日。長崎・ハーブ鯖といい、ハーブを配合した飼料で育ち、四季を通じて生で食べられるそう。
鯖は生で楽しむ魚かどうかは別にして、おいしそうだがら頼んでみた小生のお昼は、それなりに満たされました。

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2009年11月28日(22:03)

11月27日 とかちで1時間ほど

アース21という有力工務店の勉強会に参加し、朝9時から明日の飯の種にならない話をしてきました。参加者のみなさま、最後まで聞いていただいてありがとうございました。


小生の話は、ひと言でいうと戦後60年にわたって続いてきた持家取得促進政策を変えざるを得ない時期に来ているのではないか、という予測です。
持家取得促進政策とは、多くの国民がマイホームを持てるように政策的支援を行うというものです。60年も続いているので「そんなの当たり前」と思いがちですが、そうでない政策をとっている先進諸国もあります。
ただ、今の日本が単なる政策変更を行おうとしているのではなく、すでに数年前から持家取得を住宅政策の柱に据えるのが困難になっている、すなわち収入面から家が買えない人たちのことを国家として真剣に考えなければならない時期に来ている。そのくらいの変化だということをお話ししたつもりです。


連日テレビで放映されているように、国にはお金がない。国民の収入も多くの人は現状維持か減少。一方で家は7軒に1軒余っているのです。さらにCO2排出量の削減が求められている。
必要な(やるべき)政策は既存住宅の断熱改修と福祉住宅の整備、新築の規制強化-ということになるのではないかと思うのです。
来年からそういう政策が具体的なかたちで動き出します、という情報があるわけではない。ただ、理屈で考えればそうなるのではないかと予測してみたわけです。


多くの方はくらい話だとおっしゃっていました。また、こうなることはわかっていた。現実に合わせるしかないとおっしゃっている方もいました。小生の話がきっかけになればと思っています。

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2009年11月28日(22:02)

鶴岡駅に戻ってきました。

このエントリーは、11月7日、鶴岡駅の待合室で書いたものですが、モデムがつながらずアップできませんでした。それから3週間。いまケーブルテレビでは「清左衛門残日録(小説名:三屋清左衛門残日録)」が放映されています。


が、その前にお寺を2刹みてきました。
1カ所は龍覚寺といい、小説「蝉しぐれ」の舞台で、主人公・牧文四郎が父親と突然のそして最期の別れをするために出かける寺です。
主人公は養子なので血のつながりのない養父なのですが、心から実の父のように慕っていました。その父が罪人として処罰されるのです。
自分はかなり大きなお寺を想像していました。小説の中では罪人はかなりの数に上り、その最期の面会の寺ですから、畳敷きの間がいくつかあって・・・。
しかし実際は大きな寺ではありませんでした。


もう一つ、般若寺は、用心棒日月抄の最終連載となる「凶刃」で、実名で出てくる寺です。この寺で、海坂藩の忍者組織・陰足組の頭領が全員に組の解散を言い渡すのです。
想像では、秘事を伝えるための寺なので、荒れ寺か小さなお堂程度を予想していたのですが、実際は墓地も持った大きな寺でした。
つまり、ぼくの予想はこの2カ所に限っては真逆だったのです。


それ以外は小説を読んで頭に思い描いていたとおりのたたずまいが、それ自体とても不思議なことですが、実際に存在していました。これは藤沢周平という作家の情景描写の秀逸さによると思います。もう一つ付け加えるなら、鶴岡というまちが、昔の空気をよく残したしっとりしたまちとして、2009年まで続いてきたということだと思います。


小説の舞台をめぐる旅は終わりました。

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2009年11月20日(15:06)

東京タワーをながめながら上海ガニを食す

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まるで遊びに行ったように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。日本輸入換気システム連盟(JVIA)の仕事で上京しました。
ここは地上38階の中華料理店。リビングがついた個室で、夜景を眺めながらの食事というわけです。


さて、「食に興味がない」と嫁に言われている小生、今回も食欲をそそらない記事かも。


上海ガニは、白井は存じませんが食べたことのある方によると皿にのっているのはやや小ぶりだとか。これを徹底的に食べ尽くすのが流儀だそうですが、小生は途中で断念。
お味はというと、素のあじは薄味です。酢じょうゆがあることを忘れて、毛ガニのようにそのまま食べました。紹興酒の肴としては不思議といい味でした。紹興酒との組み合わせでマルです。
なお、中国では「メスを食べたければオスも食え」というセット販売だとか。思わず秋鮭を思い出しました。オスはまるで人気なし。


JVIA会員の皆さんと、継続的な啓もう活動の必要性や、パイプファン換気の功罪、それぞれの近況などについて、意見を交わしたことが有意義でした。


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2009年11月19日(10:44)

11月19日(今日)と27日に市民講座

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旭川大学客員教授で北海道文化財団理事長の磯田憲一さんからご案内をいただきました。
このブログをお知りになり、以前、磯田さんを紹介したブログ記事のこととともに。

今日が札幌、27日が旭川。講座のテーマは「君の居場所はここにあるよ-君の椅子プロジェクト」。
主催はプロジェクトの原点でもある旭川大学です。
市民講座ですので、事前の申し込みは必要だと書かれていますが、おそらく申し込みなしでも入れてくれる(はず)です。
小生は、遅れてでも何とか行けるか・・・。がんばります。


以前ご紹介した記事>>です。
https://www.iesu.co.jp/column/2009/05/23151932.html

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2009年11月14日(17:47)

庄内もかなりうまい

西洋人は味音痴、といういい方は正しくないです。
絞り込むと、イギリス、ドイツ、アメリカ、そしてアングロサクソンということになるようです。
概して食にこだわりのない人たち。だからこそ世界征服ができた、という説もありますね。どこへ行っても食に困らない。そう、食とはエネルギーを補給するための作業だからです。
ほんとうかな・・・。


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さて、野菜をたくさん食べることで味感覚が発達したわたしたちは、やはりおいしいものが好き。


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新潟以上に、「いも煮」は期待していませんでした。
東北地方はだいたいどこでも秋の郷土料理で里芋の煮物やなべが出てきます。それは昔を想像しながら食すにはとてもおもむきある味なのですが、味そのものは・・・。
庄内地方の「いも煮」はハッキリうまいです。6日の昼食メニューは新米のおにぎりにいも煮、漬け物、そして庄内柿。
これだけ素朴でおいしい食事を、小生はここしばらく取ったことがなかった。
想像してください、新米に黒ごまをまぶしたおにぎりをほおばりながら、豚肉でだしが出ているいも煮の汁をすする。はし休めはこれまた辛すぎないほどよい塩加減の漬け物。


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B級グルメもかなりいけてます。
ラーメン兼ソバ屋という札幌では信じられない組み合わせの店・おばこ食堂で食べたのは「はっこいラーメン」。いやこれがなかなかおいしゅうございました。
オーダーのときにうまく発音できなかったのですが、どうやら「ひゃっこい、しゃっこい」、すなわち冷たいという意味がさらになまったようです。
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冷やしラーメンですが、札幌のそれとは全く違います。和風だし、細い麺にからむたれ、けっこうなボリューム。
これだけ満足させる冷やしラーメンを出す店はそうないと思います。おばこ食堂・大当たり。
で、肝心のラーメンですが、どうやら間違って画像ファイルを削除したらしく、店内写真で勘弁してください。なお添え物として大根の煮付けが出てきたところがまた良かったなあ。


ただ、おいしいものがある地域は、北海道を筆頭にどうも経済的にはパッとしない。そこに因果関係があるという仮説を小生は立てています。
食べ物がうまい、食うに困らない、真剣に働かない-という関係。
「あると思います」

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2009年11月14日(17:07)

ちょっと感動した新潟グルメ

数日前の北海道新聞に、西洋人には味音痴が多く、それは苦み成分を感知するセンサーがかけているからだ。ということが書かれていました。
自分も100%同意です。


「こんな"にがい"バナナは猿でも食わないぞ」とアメリカの飛行機の機内食に文句をつけたら、となりに座っていた友人が「おまえ、英語に"にがい"っていう意味の単語がないの知ってるか。か ん じ な い ん だ よ」といわれたことを思い出します。彼は10年ほどアメリカに住んでいた男です。
イギリス留学の経験があるかたも、アメリカの飛行機の機内食サービスが始まると「彼らは犬を家族の一員と思っているが、確かにその通り。食事も同じだ」とブラックジョークを飛ばしていました。「ほーら、ドッグフードのお出ましだ」と言って機内食を受け取っていました。


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お米とそばがおいしいのは世界中で新潟だけではないでしょうか。


自分が知っている限り、秋田、山形、新潟という日本海側地域は、とても食べ物がおいしい。中でも新潟はビジネスホテルに泊まってもお米がおいしいので感動ものなのですが、そばもうまいとは知りませんでした。
そばはやせ地、お米は黄金の稲穂。できる場所が違うのですが、新潟は隣接しているようです。
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新潟市内の日本料理店・おおしま。そばと寿司のランチなのですが、これ本当にうまい。寿司もいけますし、そばはヌルヌルとした独特の食感。そして名物の「のっぺ」です。汁物ではなく煮物で、冷めた状態でいただくようです。この煮物はおいしいですよ。だいたい名物にうまいものなし、なのですが。この裏切り度はけっこういけてます。
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キレイに並べられたそばは「へぎそば」というそうです。へぎとは木の器を意味する言葉で、訛りから来ているようです。空港にある須坂屋というそば屋さんです。
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最後におなじみの笹団子。食べかけで恐縮です。この笹団子はいままで食べた中で一番おいしい。生を買ってきたのが良かったようです。
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空港では小池徹平くんが紹介したという「うす揚げせんべい・柚子こしょう味」も買いました。ちょっとしょっぱかった。自分的にはいまいち。

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2009年11月11日(18:10)

鶴岡で見つけたボクの気に入った風景を集めました。

ボクは"江戸時代末期の朽ちかけた旅籠"というイメージが好きで、しかしこのイメージを誰とも共有できずにいるのですが、気がつけば鶴岡は自分のイメージの元であるかもしれません。というのも、やはり小説の舞台がここ鶴岡だからでしょう。


今回は普通の家と商店を集めました。


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土壁が崩れた蔵が旗竿敷地の奥に住宅部分とともに建っています。この蔵はかなり古いのではないかと思います。失礼ながら、朽ち具合がとてもステキです。


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かなりの豪邸に分類できると思いますが、屋根と庇の重なり具合がとても落ちついていて、色合いも抑えた仕上がりが、自分的にはギリギリ許せるかっこよさです。これ以上かっこよくなるとボクはもうダメ。


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荒物を扱う商店ですが、店内はややおみやげもの屋さんチックな小物も多かった。商家ならこのくらいごついといいですね。ただ北向きなので冬は店の前が雪と氷でツライかな。


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カメラ店とそれに隣接する蔵。いずれも年月を経た重みを感じさせます。


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近代的病院を背景にかなり朽ちている感がある(失礼)民家。大屋根は瓦が乗っていますが、下屋は錆びたトタン。それにしてもステキな屋根の構え、そして黒板塀の高さも絶妙です。


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一部しっくいがはがれた蔵。ツタが絡んでいますが、なんとも素朴なたたずまい。ところで入口がわかりませんでした。


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夜のろうそく店。「ろうそく店」という商店自体が珍しくて写真を撮ったのですが、鶴岡は絵ろうそくと呼ばれる和ろうそくが有名だそう。おみやも買ってまいりました。富樫ろうそく店というかなり有名なお店です。


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夜の内川。静かで、ほどよい暗がりで、心が満たされました。

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2009年11月07日(12:19)

暖かな鶴岡の11月

鶴岡・内川の河畔です。ぽかぽかと暖かく、ぶらり歩きには最高の日和でした。
藤沢周平の小説・そのロケーションと登場人物を追って海坂藩(鶴岡市)を歩いてみたのですが、ここは新しいまち・建物と古いまち・建物が渾然として街並みをつくっています。こういうまちはごく珍しいのではないでしょうか。


明治維新(戊辰戦争)では賊軍になるのですが、無血開城。太平洋戦争でもあまり戦火にやられなかったようです。お城は明治維新後に解体され跡形もないのですが、五間川(内川)をはさんでお城側も外側も、商家や特に倉がよく残っています。
道路も比較的再開発されておらず、細い路地や旗竿などで屋根が重なる独特の街並みをつくっています。
いうまでもなく、北海道・札幌にはこういった和風の歴史がありません。しかし、開拓史が置かれてからすでに140年近くがたっています。記念館的な建物はあっても、そういった1世紀以上の歴史の積み重ねを感じさせる街並みは、実はどこにもありません。これから徐々に作り上げていくとして、それはいったいどのようなまちになるでしょうか。
そんなことが頭をよぎりました。


それにしても穏やかな1日です。

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2009年11月07日(06:18)

朝の5時から再予約

朝5時に目が覚め、航空券の予約を流してしまったことを思い出し、慌ててパソコンを開きました。
11月16日の千歳発羽田便は、エア・ドゥは満席、そこでJALを押さえておいたのですが、6日(金曜)じゅうに購入しなければなりませんでした。


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抽選会で当たったおいしい酒を飲み、五間川のほとりを少し歩いたあと、小料理屋「涌井」でおかみにおいしい料理を作ってもらいました(この意味がわかる方は日本で200万から300万人いるそうです)。そのあとは部屋に戻って寝てしまいました。


JALに午前の便の空席を1つだけ見つけ、何とか確保しました。危ない危ない・・・。宿泊は前回も泊まった浜離宮に向かい合う竹芝桟橋近くのホテルです。
翌日の帰りの便は楽勝です。

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2009年11月06日(19:05)

いま、山形県の日本海側・鶴岡市にいます。

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昨日はPCモデムが圏外というネットに接続できない環境だったので、写真は昨日。
昨年に続き健康住宅サミットに参加。この会は皆さんフランクで、しかも真剣です。写真は夜の懇親会。


小生は千歳から新潟空港に飛び、ある会社にご挨拶にお邪魔するつもりが迎えにきていただき、食事をしながらいろいろな情報交換をさせていただきました。
その後、JRで鶴岡へ。約2時間の旅です。
鶴岡駅から会場までは交通機関がなく、タクシー。
そして懇親会と相成りました。


今日は午後から昨年も行った専門誌記者による「住宅の最新動向」。出席会社は去年と同じなのですが、参加者は1名変更。新建ハウジング編集長の三浦さん、新たに代表取締役に就任した日本住宅新聞の茂泉さん、そして自分です。司会は宮城・仙台近郊で大いに存在感ある佐七建設・佐々木さん。
いろいろな話がありましたが、まず司会の佐々木さんは力強い仕事をしておられる。自然素材にこだわって、それをわかりやすく消費者に伝える、という難しい仕事をしっかりやっておられるそう。足腰の強い工務店にますます成長していかれることと確信いたしました。
三浦氏は、相変わらず非常にいい分析・整理そして信念。若きライバルには大いに勉強させられます。
茂泉氏は工務店の応援という立場から、全力で取り組んでおられる。そのことがお話の中からもうかがえました。


小生に与えられたテーマは、断熱住宅先進地・不況の最先進地である北海道の経験をお話しすることでした。
ほかの産業では市場が縮小すると大手による市場の独占が起きていますが、戸建ての住宅業界ではそれが起きていない、すなわち大手の優位性はないということと、大手にできない工務店の仕事は、ブームとか、トレンドだけに流されがちな消費者に、セカンドオピニオンを提供すること、たとえば子育て住宅はもちろん尊重するけれど、住宅は子育てのためだけで造っていいの?、家族構成などを考えたとき、本当に新築していいの? そういうことをアドバイスすることこそが大手にできない工務店の仕事ではないでしょうかと申し上げました。


ほかにもいろいろありますが、そろそろまちの散策に出かけます。

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PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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