2009年05月11日(18:30)
5~6月にオーバーヒートする家、肌寒い家
◆北海道の5~6月のこの時期、暖房を切ると肌寒い家と、窓を開けて「暑い暑い」と悲鳴を上げる家があります。いったいどう違うのか、という質問をいただいています。これは難しくてとても興味深い問題です。
◆小生は最近まで、主に熱を蓄えることができるかどうか(熱容量)の問題だろうと思っていました。基礎断熱やコンクリート系の建物は、暖房を止めるとヒンヤリしてくるのは確かです。ところがそれだけではなさそう。西日の影響か、通風か、その他か。
◆札幌は先月4月26日夕方から雪が降りました。このためわが家はしばらく蓄熱暖房を入れていたのですが、その後ゴールデンウィークは好天続き。はじめてオーバーヒートを起こしました。蓄熱量はたいしたことなくても、日中に熱源があるとあっさりオーバーヒートすることがわかりました。
◆オーバーヒートを起こしたことのないわが家で起きたゴールデンウィークの出来事から、オーバーヒートをおこす家は「居住者が気がつかない何らかの熱源」が家の中にあるのではないかと想像しはじめています。それはつけっぱなしの『テレビ』かもしれません。<わが家のテレビ。シャープさんの資料を勝手にいただきました。>
◆というのも小生はコンクリートのマンション、木造の古家、現住宅と経験して、オーバーヒートを経験したことがほとんどないのです。高断熱・高気密住宅に住む知人も「うちは暖房を切ると冷え切っているからさあ」とおっしゃいます。他方、高断熱・高気密の実家はほぼ年中オーバーヒートを起こしています。うちの子供たちはリンゴ病のようにほっぺが赤くなり、小生は息苦しいくらい。暑さの違いを暖房設定や窓の大きさ、方位だけで説明できないのです。ライフスタイルの問題なのではないか、というのが小生の最新の説です。
◆小生の試算が正しければ、300~500Wもあれば十分にオーバーヒート熱源になりそう。1フロアだけならその半分以下です。いまどきの家で熱源になりやすいのは、テレビ。その他の家電製品。デスクトップ型のパソコン。
◆7月以降は日差しをさえぎる工夫や風通しがとても重要になりますが、8月下旬になるとこれらも役に立ちません。暑さ対策で最後まで役に立つのは、北側の低所を開けて冷気を取り入れ、2階の高所を開放して排出する温度差換気だけのような気がします。もちろん日差しをさえぎることは、どうしようもない暑さの期間を短くする効果があるので、重要であることに変わりはないのですが。
コメント
まるへんさま
なるほど!
確かに我が家の居間は、26畳のLDKにテレビ(ほとんどつけない)と冷蔵庫があるだけなので、この時期の寒い時の「熱源不足」が原因かも!?と思いました。
しかし、西日も関係がありそうですね。
例の近所から聞いたら報告します。
k(2009-05-12T08:39)
Kさま
お待ちしております。わが家のお隣も窓開け派で、ヘタすると真冬も開けています。暑がりなのかなあ・・・。
まるへん(2009-05-12T16:48)