2009年4月

2009年04月27日(18:42)

うーん・・・

◆以前から知り合いの運送会社・社長さんが来社され、1時間ほど雑談をしました。不景気の話。まあこれは紹介するまでもありません。昨年11月末以降から扱い荷物の減少はハンパじゃない。とくに建築関連はひどいそうです。


◆お話の中でうなってしまったのは、悲しい引越の話です。DV・ドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)という言葉がときどき新聞にも使われています。DVで救済を訴えると、別居するために荷物を運び出すことになります。中には刑事立ち会いで引越作業をすることもあるのだそうです。同居中の男性がいたり、戻ってきたるするともめ事になりかねないからです。◆幸せの城であるはずのマイホームからこういう形で引っ越すことを誰も喜ばない。ボクたちは幸せのマイホームを取材で追っかけているわけですが、こういう話を聞くとつらくなります。マイホームは幸せづくりであり平和産業なのです。◆小生が取材した新築マイホームの中で、その後離婚された例が1件あります。その住宅会社、かりにY社のお客さまとしては、「ちょっと感じが違うな」と思ったのは確かです。でもその話を聞いて、むしろそのお宅のことを思い出すようになりました。


◆既婚者は、一度や二度は本気で「こりゃ離婚だな」と思ったことがあるのではないかと思います。そんなこともあって、年を重ねていくのですね。小生の両親はこの5月、めでたく金婚式です。最近それは本当におめでたいことだと思うようになりました。

カテゴリ:ひと |

2009年04月23日(20:45)

高断熱化の提案に慎重になりすぎているのかもしれません。

◆住宅の新しい省エネルギー基準をどう思うかのアンケートを北海道住宅新聞の読者様を対象に実施しています。その回答が200通近く返ってまいりました。集計内容に、率直に言ってボクは驚いています。


◆改正された省エネ基準値は、10年前の旧基準と同じ。気密性能基準を廃止するなど、省エネ強化には向かっていません。こんなことで全国的に省エネ化が進むはずはない。しかし一方で、この基準さえクリアできない住宅がたくさんあるのだから、底上げは必要、という考えもあります。


◆昭和年代にスタートした高断熱・高気密化は、コストアップほとんどなし・断熱材の性能を引き出すことで省エネ・快適・高耐久の家をつくるというものでした。
ここでは断熱と、断熱性能を引き出すための気密は切っても切れない関係でした。
大きなコストアップなし、技術だけで実現できるのが良さでした。


いま、住宅会社は現状の断熱水準でさほどの不満がないと感じていますし、現状を超える高断熱化はお金がかかるため、簡単には薦められないのです。


しかし、理解あるお客さまが見つかれば、高断熱化を提案したい。意外と多くの住宅会社はそう思っているのではないかと、アンケート結果から想像しています。回答してくださったすべての方が省エネというテーマに関心を持ち、ほとんどの方が気密性能基準の廃止によって悪影響が出ることを心配している。そして過半数の方がより高い断熱基準を設定すべきだと考えています。


◆住宅会社側が高断熱化の提案に慎重になりすぎているのかもしれません。わかりやすい言葉で伝えれば、関心のある消費者は想像以上に多いのではないでしょうか。

カテゴリ:エコ化 |

2009年04月19日(06:58)

コメントに代えて

◆4月上旬はどうも更新がままならず。
◆なべやんさんから以下のようなコメントをちょうだいしました。

>そう言う意味では、断熱材ってのは優れているなぁ~って思ったりしました。最初にプロがきちんと施工すれば、何十年と基本的にメンテフリーですもんね。
暖房とか換気扇なんかもそうなんないかぁ~。

◆断熱力はメンテフリーで長持ちする、しっかりした工事がされていれば家を壊すまで持つので、じつは最も安上がりな省エネ、というのは、計算上確かですし、北ヨーロッパでは市民レベルでそういう認識が広がっていると言われています。

20090214-03.JPG◆さて機械はどうか。言わずもがな、機械には寿命がありますが、いいものを選べば温水パネル暖房も換気システムも(熱交換ですら)20年以上、楽勝で持つことがわかっています。ただ、発売元がそれを言わないのは、保証まではできないからですね。ユーザーの使い方・掃除などの頻度もありますが、機械には「不出来な商品」が必ずあります。1,000コ作れば何個、という一定割合で。それは不良品ではないけれど寿命が短いわけで、そういう製造上の宿命も含め、「20年は持ちます」と言えない背景があるようです。

◆もう一つ大切な問題として、長持ちする機械としない機械、それを見分けるのは難しいし、白物家電のように消耗品になってしまうと、長持ちする機械はもう作られていないという商品もあります(ミーレ・mieleは長持ちする機械の唯一の例外と聞いていますが)。住宅会社が消費者に「同じ換気でも違う」ことを説明できれば、関心を持つ方はいるでしょう。また消費者が高耐久性を求めれば、住宅会社は必死で探すでしょうが・・・。「メーカーはもっとPRすべき」という考え方もありますが、概してメーカー(発売元)は遠慮がちです。

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2009年04月15日(19:45)

心と空気を入れ替える !? !?


◆「4月から心を入れ直します。」などと宣言しながら、ぜんぜん更新が進みません。昨日・今日とアース21という北海道を中心とする工務店のネットワークグループの新年度総会に参加し、久しぶりに熱い「換気」議論を聞きました。おっしゃることは人によって違います。ダクト式のセントラル換気でも、自然給気・機械排気(第三種)がいいという方、いや機械給排気の熱交換タイプがいいという方、いやいや自然の力を利用するパッシブ換気がいいとおっしゃる方。しかし、換気の話題はとにかく熱くなる。1時間などあっという間です。◆しかし、話を整理すると、話がかみ合っていないケースが多いことに気がつきます。住宅用の換気は、いまだにベストな答えが見つかっていないからでしょうか、それとも答えは実はあるのに、かき回したい人がいるのでしょうか。◆少なくても、換気を議論するときに、空気の質を置き去りにして話が進むのはおかしいですよね。また定期的に清掃することを前提にして成り立つ話と、放置してもそれなり働く換気はどれだ、という議論は、本来かみ合いません。まあ、業界がこんな具合ですから、エンドユーザーに話が届くときに、いびつになることが多いのもやむを得ない話です。◆北海道の新築戸建てでは、ダクト式の第三種セントラル換気が一番多く、おそらく半数を占めると思います。単純で新鮮空気の供給に不安少ない、費用が抑えられるなど、メリットが多いからでしょう。ただ、同じ方式でもシステムによってそれぞれに特徴があり、ひとまとめにものが言えない部分もあります。

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2009年04月07日(20:04)

どこかずれている

◆燃費がいい車に対して減税したり、税を免除する制度が4月から始まって話題になっている。例えばプリウスは自動車重量税に加え取得税も免除になり、合計15万円から20万円安くなるそうだ。この話題で驚いていたら、今度は省エネ家電とエコカーへの買い換えで購入補助制度だそうだ。大盤振る舞いではないか。それでは住宅はどうなのか。燃費の良い住宅に対する減税や購入補助制度はないのだろうか。◆政府に2つの問題を指摘したい。1つは巨大なパワーを持つ自動車と電機産業への配慮はするが、住宅の購入促進策はなぜ行わないか、という点。もう1点は住宅政策は本来、底辺への購入補助と省エネ促進のための誘導策の2本立てであるべきなのに、なぜ富裕層に手厚い減税策などしか出てこないのかという点。◆人が生きている以上、住居費は必ずかかるものだ。それがマイホーム購入の支払いでも、家賃でも、どういう形であれ住むための費用はかかる。そして日本は戦後一貫してマイホーム取得促進政策を推し進めてきた。ところがここ数年、マイホームの夢が遠のいている。では賃貸で住み続けるか、中古のマンションでも買うか。戸建てに関しては居住水準がかなり上がったものの、賃貸は狭くカビなどで不衛生。中古のマンションも賃貸よりはいいがやはり狭い。早い話、日本は戸建て以外の住宅は、居住環境が低いのだ。◆そういう現状でわれわれはどんどんマイホームから遠のいてしまう政策を目の当たりにしている。家を建てれば家電も場合によっては車も買い換えるのに、車と家電の買い換え促進だけではすそ野が広がらない。家電や自動車については物知り顔で燃費やエコを語るのに、住宅の燃費への関心の低さはどうだ。まあ住宅ローン減税があるにはあるが、違うんだよなあ。国の住宅政策はずれている。

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2009年04月03日(18:36)

20090214-03.JPG◆蛇の夢を見ました。蛇の首根っこを押さえる。これがわりとうまくいくのですが、蛇が首を回して小生の左手をかもうとする。皮膚がむけない程度にかまれるのですが、毒は回ったのかわかりません。かまれたのは毒蛇なのか、そうでないのか。そのとき、アオダイショウの画像がどこからか降ってきて「これじゃないでしょ」と言われる。「ああ、じゃあマムシなんだ。うへえ、かまれたかまれた」と騒いでいる自分がいる。ところが「それ、夢でしょ」と冷静な自分がいて、目が覚めた。当然ながら、かまれてはいませんでした。◆蛇の夢などあまり記憶にないので、会社に来てからネットで調べてみました。おおむね悪い夢ではないようです。"金運"みたいなことも書かれています。ぜひそうあってもらいたいものです。◆突然降ってきたアオダイショウはここにある画像でした。EZO Blue. 札幌・円山動物園の飼育員のこの方、とてもおもしろい。小生は以前、鷹匠(たかじょう)のまねごとをさせてもらったことがあって(平成16年11月4日の記事です)、親しみを持ってときどきブログを拝見しています。◆いま、取材から帰ってきました。宇宙ロケットを開発している植松電機の植松さんの講演を聴いてきました。「思うは招く-夢があれば何でもできる」という演題で、できないとあきらめると無能になる、あきらめずにやり続けることで自分を、北海道をみんなで変えよう、という話でした。今日は一日、夢のある日になりました。


<本田さんのブログから写真を拝借いたしました。>

カテゴリ:日記 |

2009年04月01日(15:41)

気になること

090401rikiritsu.jpg◆昨日の夜、うちに帰ると目覚まし時計が止まっていました。電池を入れ替えて時計の針を合わせ(すなわちアナログ時計)たつもりだったのですが。今朝、目が覚めると4時。まだ早いナーでもそろそろ起きようと思ったころ、目覚ましが鳴りました。止めると、時計の針は5時前。どこをどう間違えたのかわかりません。いつもより30分も早くなってしまったのです。起き上がって伸びをしながら「なんかヘンだなあ」と思ったのは外が明るすぎるから。腕時計を見ると6時前。あらあら1時間ずれている。二重錯誤により完全に錯乱しました。◆会社に着いてからふと気になりだしたのは「力率・力率割引」。電気の検針票に記載されている言葉なのですが、なんだかよくわからない。気になりだしたら止まらなくなり、ほくでんに聞いてみました。ホットタイム(融雪電力)系の電力契約をしている方は、検針票を見てください。必ずあるはずです。◆力率とはどういう意味か。まあ説明できるほどにわかったわけではないので、「暖房用・融雪用ヒーターはすべて力率割引が適用になる」と結果だけを覚えました。◆小生は"それぞれの家庭の使い方の問題なのか、そうならどう気をつければいいのか"とか、"暖房機器の問題で、この商品は割引適用みたいなことなのか"とかいろいろ考えめぐらしていましたが、いずれも不正解でした。ホットタイム系の電力契約をお使いの皆さん、力率割引は常に適用されます。また割引の対象は基本料金だそうです。

カテゴリ:日記 |

PROFILE

編集長 白井 康永

家づくりを変えたいという野望を持ち、北海道住宅新聞、札幌良い住宅jp を中心に、少子化の激流のなかでわれわれが日本を導きます.時にひょうひょうと(笑).
北海道・札幌市生まれ54歳。血液型O型.新卒1年、専門学校に通う娘たち、高校を卒業した息子あり. 休日にやってること:のろまジョギングとテレマークスキー.

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