北海道十勝(とかち)地区。畑作と酪農で経済基盤が安定しており、圏域の中心商業都市の帯広、隣接する音更、幕別、芽室の各町に加え、圏域全体に活力があるのが大きな特徴だ。
住宅業界はこれまで、マイナス20℃以下に下がる極寒気候と、地域に溶け込んだツーバイフォー工法などによって、大手ハウスメーカーの入りこむ余地は限られていた。
それが少しずつ変わってきた。土地手配力と企画商品で、子育て世代のニーズにこたえた大手が徐々に足場を築きつつある。
危機感を覚えたのは地場の有力会社だ。
地場企業の取組を取材した(1,2面)
そもそも建売住宅・企画型住宅が伸びる傾向は、十勝に限ったことではない。北海道全体の5割近くを占める札幌圏は、ここ数年、ハッキリと建売住宅の成長、企画型住宅メーカーの好調が見て取れる。住宅会社はこの流れにどうフィットすれば良いのか。4面にまとめた。