新聞記事

2016年01月29日

2月16日札幌、 断熱住宅と札幌版次世代住宅基準の目指すいえ

2016_0216prof.jpg樹脂サッシメーカー・(株)エクセルシャノン、換気システム等のジェイベック(株)、空気清浄機の(株)トルネックスの3社合同企画によるセミナー「断熱住宅と札幌版次世代住宅基準の目指すいえ-基準改定を機に」が2月16日(火)13時30分から16時まで、札幌のKKRホテル札幌(札幌市中央区北4条西5丁目)で開かれる。

 札幌市立大学斉藤雅也准教授を講師に迎え、断熱による効果を省エネ化の側面だけにとどまらず、建物の蓄熱性能や夏冬対応の開口部の取り方、さらには暮らしの変化といった面からもアプローチし、これまでの枠を超えた新しい評価に挑戦する。
 斉藤先生は建築環境学を軸に、寒さと暑さを取り除く建築の研究を進めており、札幌円山動物園の新しい動物舎群の熱環境設計を担当したことでも有名。先生の講演のあと、3社による発表が行われる。

 申し込みはジェイベック札幌支店・大槻氏まで会社名・連絡先・参加人数を記載の上FAX(011-783-6166)か電話で(011-781-8201)。
申込書はこちら。2016_0216prof.pdf


2016年01月25日号から

北海道3万4千戸、全国97万戸.2016年新設住宅着工予測

2016年1月25日号の読みどころ

160125.jpg9月末まで消費税率アップ前の駆け込み需要が予測される今年。駆け込みは前回と同じくらいあるか、反動減はどうか。
今年についてはシンクタンクなどが発表する予測が同じ傾向にある。かたい線で進みそうだが、問題は2017年ということになりそうだ。

補正予算に盛り込まれた3世代同居への補助の概要や、ZEH(ゼッチ)に対応する家づくりなど、今年のキーワードが紙面に並ぶ。


2016年01月21日号から

外壁付加200mm厚まで一発施工

施工性に優れたイージーラメラ工法

断熱・防音工事を専門に扱う札幌の企業・音熱環境開発(株)は、暖房費削減を目指して高断熱化が進む外壁付加断熱の施工性を高める工法「イージーラメラ付加断熱工法」を開発。札幌の工務店が標準採用を開始しているほか、本州でも採用が決まるなど関心が高まっている。

エネルギー価格の上昇を背景に高断熱化を目指す会社が増え、付加断熱の構造をどうすると良いかが北海道や東北を中心に注目を集めている。

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この工法はロックウール断熱材を使い、
1)付加断熱厚200mmまで一発施工が可能である点、
2)木材に代わる桟材として圧縮強度に優れている超高密度ロックウールを使い熱橋がほとんど発生しない点、
3)ロックウールを接着張りするだけで施工手間が軽減できる点、
4)不燃性と、壁の遮音性が非常に高くなる点-が大きな特徴。

使用するロックウールは、密度80K、熱伝導率(λ)0.033W/mK、幅1000×高さ500mmサイズの付加断熱ボードと、密度140K、熱伝導率0.032W、幅1000×高さ100mmの桟材ラメラ。繊維方向をそろえたラメラ形状で、密度が高く人が踏んでもつぶれないほどの強度がある。このほかにスプレー接着剤と6mmφ、7mmφの長ビスを使う。
断熱厚の標準は札幌で100mm、本州は75mmとなる。

壁ダレしない独自のビス止め工法

桟材ラメラを土台部の外壁下地面材に接着張りし、その上にロックウールボード、桟材の順に貼り付けていく。断熱材施工後、タイベックを張って、その上から通気胴縁を施工する。
通気胴縁の施工は、壁の垂れ下がりを防止するため、ビスを300mmピッチで水平に打ち込むほか、45度の斜め上に角度をつけて7mmφのビスを打ち込む。この独自のビス止め工法(特許)により、壁の支持力が大きく高まるという。150mm以上の付加断熱は横揺れ防止措置を施す。

断熱材の厚さは50、75、100、125、150、200mmを用意している。

2016_01RW-sekou.jpg〈桟材となるラメラを下地ボードに貼り付ける〉
2016_01RW-sekou2.jpg〈ロックウール断熱材も同様に貼り付け〉

戸建てなら2人工で施工完了

2015年11月末に札幌市北区で取材した工事中の現場では、大工が手慣れた手つきでロックウール断熱材を施工していた。5棟目の工事なのでスピードも速くなり、35坪程度の標準的な戸建住宅であれば、大工1人が1面を1日でタイベック(透湿・防水シート)の施工まで終了。通常は2人が2日で付加断熱の工事を終えるという。
ビデオの映像のように、桟材となるラメラと外壁下地ボードに接着剤を吹き付け、桟材を貼り付け。次にロックウール断熱材を同様に貼り付け。この繰り返しで、撮影している間にも付加断熱材がどんどん貼り上がっていく。貼り上がったあとにタイベック、独自のビス止めによる通気胴縁施工となる。

イージーラメラとトリプルサッシでZEH対応も完了

発売元の音熱環境開発・三星寛社長によると、モデルプランを例にした試算で、Q値1.47Wの住宅外壁にイージーラメラ100mmを施工し、窓にトリプルガラスサッシを採用するだけでQ値が0.8W以下になるという。札幌版次世代住宅基準のスタンダード・Q1.0レベルはもちろん、経済産業省が2020年までに普及を目指すZEH(ゼッチ、ネットゼロエネルギー住宅)に必要となる断熱レベルもクリアする。
三星氏は「イージーラメラ100mm付加断熱とトリプルガラスサッシの追加工事費がお客さま渡しで150万円程度だとして、暖房費の削減効果でじゅうぶんに元が取れるため、消費者からの評価がとても高い」と自信を深めている。

イージーラメラ工法の普及を進めるため、全国各地域における独占的販売店を募集している。工法の詳細など問い合わせは同社へ。

音熱環境開発(株)
住所:札幌市北区新川3条20丁目
電話:011-762-7805
メールとホームページinfo@onnetsukankyo.comhttp://www.onnetsukankyo.com/


2016年01月21日号から

2月3日 札幌、スカート断熱の技術解説セミナー

基礎工事のコストダウンにつながる工法として期待されているスカート断熱の施工技術と、住宅の断熱仕様に関する最新情報を紹介する「基礎断熱『スカート断熱工法』技術解説セミナー」が、2月3日(水)午後1時30分から3時30分まで札幌総合卸センター共同会館(札幌市東区北6条東3丁目1-1)で開催される。(株)ダンネツ札幌支店の主催。

北海道科学大学工学部建築学科教授の福島明氏が、『スカート断熱技術解説』と『断熱仕様最新情報』の2つのテーマで講演。スカート断熱について、施工技術や設計・施工マニュアル(北総研発行)の改訂内容、施工実例などを説明するとともに、住宅建築で現在注目されている断熱仕様や、断熱仕様の未来像についても紹介する。

参加希望者は以下の申込PDF書類をダウンロードし、必要事項を記入のうえFAXで送付する。参加無料で定員は100名(定員到達時は申し込みを締め切る場合あり)。skirt_dannetsu_seminer.pdf

問い合わせ・申し込みは同社札幌支店へ(TEL011-875-3966・FAX011-875-3971)。
ホームページ・http://www.dan-netsu.co.jp


2016年01月15日号から

窓選びのポイントはどこか

2016年1月15日号の読みどころ

160115-1men.jpg道内外ビルダーへのアンケート(1月5日号)から、樹脂窓のトリプルガラス化が加速し、採用率が大幅に伸びたことがわかった。そこでこの号では、樹脂窓メーカー4社と木製窓メーカー2社を取材した。
2年前まではトリプルガラス入り樹脂窓のU 値は最高値でも1.2W 程度だったが、YKK AP がAPW430 でU 値0.91W という高性能を掲げて2014 年にデビューしたのを皮切りに、U値0.7W 台の製品がYKK AP、LIXIL から発売。トリプルガラスの先陣を切ったエクセルシャノンもさらに性能を上げた製品を今春から発売するなど、性能競争によって一気に高断熱化が進んだ。
 
 
 
 
2016_0115dannetsu_re.jpg第2の特集として「断熱リフォーム」と「外壁リフォーム」を取り上げた。凍害で外壁が傷みやすい寒冷地で、外壁の交換は断熱性能の改善や強化、外壁の高耐久化など付加価値を提案するチャンスだ。
室内側から行う低コストな断熱リフォームも紹介している。
 
 
 
 

2016_0115pv.jpg2020年を目標にZEH提案を強化する取り組みなど、話題豊富。
 
 
 
 
 
 
 


2016年01月05日号から

ビルダーアンケート:断熱と暖房等の標準仕様

2016年1月5日号の読みどころ

160105_4-5men.jpg2012年から5年連続して道内外ビルダーへのアンケートを実施した。東日本大震災以降の電気料金値上げに直面し、熱源と設備、そして基本となる断熱性能の標準仕様をどこにおくのかをまとめる目的でスタートしたこのアンケート。
2016年はトリプルガラス窓の増加、1.0W相当の断熱性能を目指す動きが強まってきたことがわかった。
また、大工不足についての危機感は高く、「5年後に建築大工が足りなくなる不安を抱えている実態も浮き彫りになっている。

もう一つの大きな問題は、消費増税後の2017年、そして少子化によって新設住宅着工がハッキリ落ち込むとみられる今後の戦略だ。
注文住宅をメインとする工務店・住宅会社が「企画住宅」を持つべきだという視点で、第2特集を組んだ。
なぜ企画住宅なのか。なぜ注文住宅だけでは厳しくなるのか、まとめた。
このほか超低金利の中、長期固定金利の提案で市場を誘導する住宅金融支援機構の取組も紹介する。


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