7月は秋田出張で、弊社リボス自然塗料の古くからのユーザーである能代の池田建築店さんを訪ねた。秋田県における高断熱・高気密住宅の草分けとも言えるビルダー。その黎明期の貴重なお話をうかがったので、紹介したいと思う。
もともと大工だった池田社長が、暖かい家づくりをめざし勉強しはじめたのが昭和60年代。昭和63年(1988年)には北海道住宅新聞主催の第一回寒地住宅学校に参加。本州からは池田社長含めて、わずか2名の参加だったそうだ。
その後、室蘭工業大学の鎌田紀彦先生をはじめ数々の出会いがあり、北海道との情報交流が深くなったとのこと。気密部材ひとつから北海道から取り寄せるような時代で、工法も手探り。みんなで知恵や意見を出し合いながら仕事をして来た様子。たとえば、今では当たり前となっている基礎断熱についても、床下環境の保全について賛否両論あり、実物件での実証を自ら重ねたというエピソードもうかがった。
地元能代では「外断熱が危ない」などの著書で知られる、建築家・西方里見先生とも親交が深く「毎月のように酒をくみかわす」仲だそうだ。西方設計&池田建築店の強力タッグは秋田中心に多くの高性能住宅を実績として残している。
全国には星の数ほど工務店がある。そのなかで池田社長がなぜいち早く高断熱・高気密に取り組み、また鎌田先生や西方先生との出会いを自らの糧として、仕事の質を高めてこられたのだろうと考えると不思議だ。そうなるようなDNAを持っていたのではないかとも思う。
わたしがマラソンをはじめたのは、2010年暮れ、とある忘年会で友人から「来年12月の沖縄NAHAマラソンに出よう」と誘われたのがきっかけ。酒宴での話なので同じように誘われた人もたくさんいる。年明けの練習会から少しずつ走りはじめ、震災があった2011年の12月、NAHAマラソンでめでたく初フルマラソン初完走を果たし、その後またまた同じ友人から誘われたウルトラマラソン挑戦。そして完走。わたしも「走るDNA」を持っているのだろうか。
池田社長のDNAは、お嬢様へ引き継がれ、池田建築店の設計の主力として活躍されている。今年も着実に秋田に暖かい家が建つことになりそうだ。
新聞記事
2014年09月15日号から
とうほく走り描き 第三回 池田(有)池田建築店 池田新一郎さん
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