新聞記事

2014年07月15日号から

新連載・東北走り描き 1

 サインペンと画用紙を手に、日々東北・北海道を走る中島信哉さん。建材販売のかたわら、画家や音楽家としても異彩を放つ同氏が、月1回の連載で東北のユニークな人・会社を描く。
 初回は、自己紹介を兼ねて6月の2日間を描いた。

仕事づくり、フラワーショップとともに

20140715_2_2.jpg 6月7日?、岩手県盛岡市の左官材料販売店・合資会社小原商店さんの展示即売会がありました。年に1回、40年ほど前から続いているそう。社長は3代目です。自分は初参加でしたが、10年以上続けて出展している常連担当者も。
 即売会とはいうものの、ガツガツと売ってやろうという雰囲気ではなく、盛岡の老舗そば屋さんの仕出しや、焼き鳥(うまかったなぁ)コーナーもあり、終始なごやかムード。朝からにぎわう場内には、もう引退されたかというご年配の方もいれば、熱心にコテなどを品定めする若い職人さんも大勢いました。
 なじみの職人さんたちとのつながりを大切にする小原社長は、地元の異業種と組んで左官の仕事づくりにも取り組んでいます。展示会にも、盛岡の人気フラワーショップで外構工事も手がける「time flow」さんが出展。左官に「花」を添えながら、エクステリアからインテリアまでトータルで提案するビジネスを模索しています。

経営もマラソンもリラックス!?

20140715_2_1.jpg 翌8日は「岩手銀河チャレンジマラソン100㎞の部に出場。友人から誘われ震災があった2011年から走り始め、以来3回のフルマラソン経験はあるものの、ウルトラマラソンは初めてでした。記録13時間54分でなんとか完走。長い距離を走り終えて感じたのは、「リラックス」が大切だということ。余計な力を入れずスピードも気にせず淡々と走るとゴールが見えてくる。長い上り坂もだらだら歩かず、ときどきピッチを上げて小走りしたり、給水所ではボランティアの人たちとたくさんしゃべったり、心も体もうまくチェンジオブペースができたのがよかったかもしれません。
 走り終わった後は、両足はパンパンに疲れましたが、上半身は不思議と走る前より軽く柔らかく、気分も爽快になっていました。
 長く続く会社は、心地よくリラックスした雰囲気があるものです。ゆったりとかまえながら、少しずつ新しいことを取り入れる小原商店さんの展示会は、ウルトラマラソンとも印象が重なりました。
 リボス自然塗料、天然スイス漆喰カルクウォールなどを扱う㈱イケダコーポレーションの営業として15年。仕事のかたわら始めたサインペン画やマラソンは、話題づくりにも役立っています。営業マンとして「健康」と「センスを磨くこと」は必須だと思うので(を言い訳に)、仕事も趣味も楽しんでいきたいと思います。次回は仙台から。

[写真]
小原商店の展示会と小原社長
中島信哉 100㎞マラソンにて


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