新聞記事

2014年07月15日号から

木造3階や長期優良に対応 ビス止めホールダウンに新製品

 ビス止めタイプのホールダウン金物は、従来のZ金物に比べてコンパクトで施工性が良いため普及した。
 一方で、木造3階建ての隅柱や、2階建てでも長期優良住宅に対応する耐震等級2や3の住宅では、強い引き抜き耐力が求められる。
 今回、タナカとカネシンから40kNを超える柱の引き抜き力に対応した新製品が発売され、ホールダウン金物の2枚使いなどで対応していた現場も、1枚の金物で済むため、施工性が向上し、納まりも良くなる。

25kN並み寸法で43kNも タナカ

20140715_1_2.jpg タナカは、このほど「ビスどめホールダウンHi28」と「同Hi43」を発売した。(一財)建材試験センターによる性能適合品で、短期基準接合引張耐力はHi28が28.2kN、Hi43が43.7kN。
 同社のこれまでのラインナップでは最高35kNだったため、HD金物の2枚使いで対応してきたが、納まりや施工性の改良を望む声が出ていた。
 ビスどめホールダウンHiシリーズは高耐力鋼板を採用し、幅45㎜、高さ249㎜(Hi43)、同149㎜(Hi28)と小型で強い引き抜き耐力を実現。Hi43の寸法は、同社の「ビスどめホールダウンU 25kN」とほぼ同等。
 ボルト用ホールはクリアランスを設け、アンカーボルト取り付け位置の微調整が可能。従来品よりもビス本数を減らし、施工性を向上させた。平ワッシャーは使わず、専用角ビットビスのみで施工可能。環境面では、クロムフリー対応商品となっている。
 価格は、Hi43が1000円(税別、専用ビス付)、Hi28が600円(同)。

2サイズで40kNまで対応 カネシン

20140715_1_1.jpg カネシンは、「プルースホールダウン25/同40」を今月から発売した。ハウスプラス確認検査による短期基準接合引張耐力は25.3kN(プルースホールダウン25)、40.3kN(同40)。
 同社はこれまで「ハイパーホールダウン23/同33」を発売していたが、2種類のホールダウン金物でなるべく幅広い耐力をカバーするためプルースホールダウンを開発した。
 同製品は、専用ビスYPR-85で施工する。同社が発売する10kN以上のL型金物用ビスと同じため、現場で同社金物を混在して使用する場合、ビスの取付間違いを防げる。本体、ビス、専用座金とも、クロムフリーの高耐食表面処理「プロイス」を採用。
 寸法は、幅13.2㎜×高さ150㎜(プルースホールダウン25)、幅41.6㎜×高さ237㎜(同40)。価格は、プルースホールダウン25が600円(税別、専用ビス、専用座金同梱)、同40が900円(同)。

[写真]
上:タナカのビスどめホールダウンHi43
下:カネシンのプルースホールダウン


試読・購読のお申し込みはこちら 価値のある3,150円


関連記事

powered by weblio


内容別

月別

新着記事