住宅着工は今年もさほど減らないという見方が多い中、不安材料は円安と増税、そして建材や工事価格の値上げだ。今回取材した住宅会社の話を総合すると、原価は消費増税の3%分を含めて概ね10%弱のアップになるという。これは大変だ。
見積200万円アップも ~札幌
札幌では、会社によって値上がり事情は異なるようだ。
札幌市のA建設では、「仕事はびっしり詰まっているが、どうやって利益を確保するか・・・」と頭を抱えている。
構造用製材は、現場毎に価格が上がるなど、小刻みに改定されている。合板は手に入りにくいものがあり、工期を考えると「どこでもいいから在庫を探して持ってきて」と頼んでしまい、結局高いものを買わされてしまう。
断熱材は値上げの動きはないが、窓はトリプルサッシを使うと仕切りが高くなるので工務店から見ると値上げだと感じる。
設備は、金額が大きいため増税の影響が大きい。数軒分先買いしてストックしておこうかと考えている。また、キッチンなどは、モデルチェンジ時に仕様を変えて実質値上げになっている。
増税の3%分も含めると、「見積ベースで昨年春より200万円アップになるかもしれない」と警戒する。
同じくB工務店では木材・合板など相場商品の正式な値上げ通知はまだだが、最近は「○月○日までの価格です」と見積に記入されるようになり、値上げが近いと見ている。設備は、リクシルの浴室などモデルチェンジする時に仕切りが少し上がっている。生コン、鉄筋も少し上がってきているが、板金や内装などの工事価格は今のところ落ち着いている。
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