新聞記事

2013年11月15日号から

大工が機嫌良くなる 屋根断熱の新工法が好評

日本住環境 tel.011-222-6330
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 日本住環境(株)が屋根断熱の施工合理化とコストダウンを狙って発売した屋根通気層保持材「ルーフスペーサー」が、道内の現場で好評だ。
 ルーフスペーサーは、PET樹脂を成型した長方形の板状部材。高さ35㎜の突起「モーグルフォーム」により、たる木間に納めたときにこの部分のすき間が通気層として働く。耐水性に優れ、透湿性能もJIS基準を大幅に上回り、透湿・防風シートの施工を省略することができる。屋根通気層の施工法として普及している二重たる木工法に比べて少ない労力で安全・確実に施工できる。
 室蘭市の工務店・アテリアの田中社長は、「今春の展示会でルーフスペーサーのことを知り、屋根断熱の現場で試しに使ってみた。タッカー留めなので施工が速いし、部材同士も連結しやすい。壁よりも施工が面倒な屋根断熱を安全に施工できるのも良い。詳細な計算はしていないが、トータルでコストダウンになっていることは間違いない。何よりこの忙しい時期に、大工が『楽できる』と喜んでくれるのがうれしい。今後も使用していく」と話している。

20131115_02_01.jpg 十勝・幕別町の(株)岡本建設では、「新製品ということで試験的に2棟ほど使ってみた。工程が単純化されるので施工会社から『施工しやすいし、大幅な時間短縮につながる』と好評だった。当社は断熱工事を外注しており、今後も使用するには標準工法を変更することになる。施工会社と相談したい」と話している。
 日本住環境札幌支店では、「材工が大幅にコストダウンできるだけでなく、人工が圧縮されることで忙しいこの時期に工務店の強い味方になることを粘り強くアピールしていきたい」と話している。

【写 真】
[上] ルーフスペーサーの連結は、窪み同士を重ねてはめるだけ
[下] 210に高さ35㎜のルーフスペーサーを施工し、GW200㎜を収める
 


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