北海道セキスイハイム(株)は、暖房専用エコフィールを採用した戸建住宅を札幌市内でこのほど施工し、引き渡した。暖房専用エコフィールは(株)長府製作所とサンポット(株)が9月10日に発売開始したばかりで、これが取り付け第1号の住宅となる。
取り付けた住宅は、石油販売会社・北海道エネルギー(株)の社員宅で、給湯もエコフィールを採用。暖房は当初通常の灯油ボイラーだったが、暖房専用エコフィールが発表されたことから急きょ仕様変更した。
暖房専用エコフィールは、灯油暖房ボイラーの排気熱を2次熱交換器で回収して利用し、熱効率を91%まで高めた省エネ型暖房ボイラー。灯油消費量が従来のボイラーに比べて年間で130~160リットルほど減ることと、運転音が静かなことが特徴。
設置場所はキッチン横のユーティリティーで、給湯用エコフィールを壁掛け、その下方に暖房用エコフィールを床置きし、循環ポンプは床下に置いた。このことでさほどスペースをとらずに設置できた。
引き渡し前の試運転では、エコフィールのスイッチをオンにしても運転音はほとんど聞こえず、本体に手を当てて燃焼しているのがわかる程度だった。
道セキスイハイムでは、「今回、施主様のご依頼で初施工したが、今後は暖房熱源の新しい選択肢になるかもしれない」と注目している。
キッチン横のユーティリティに設置した給湯用エコフィール(上)と暖房用エコフィール(下)