新聞記事

2013年05月25日号から

300mm断熱住宅、続々誕生! 燃料高騰で見直される断熱の価値

20130525_1.jpg節電要請や燃料価格の高騰などを背景に、〝高断熱〟に対する意識が再び高まってきた。道内では300㎜断熱に挑戦する住宅会社が次々と出てきている。NPO新住協北海道の会員ビルダーに取材した。
なお、NPO新住協北海道のQ1.0-Xゼミの取り組みは、今後改めて取材する。

続きは、以下のページから伝言欄に「5月25日号の見本も希望」とご記入の上、試読紙をお申し込みください
https://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


2013年05月25日号から

新製品

厳寒期の性能向上
DCモーター搭載の新型熱交発売

パワーズトレーディング  http://www.pwstd.co.jp/
20130525_2_02.jpg パワーズトレーディング㈱は、カナダ製の顕熱式熱交換換気システム「ライフブレスHRV」シリーズのうち、155MAXを改良し『New155MAX』として発売開始した。
 New155MAXは、外形寸法は旧型とほぼ変わりないが、熱交換素子を六角形のコアに変更することで熱交換効率を73%から85%に向上(0℃時)。消費電力の少ないDCモーターも引き続き採用している。機外静圧100Pa時の最大風量は200㎥で、50坪強の住宅まで1台で使用できる。
 New155MAXはHRVシリーズ共通の特徴として、取り外して水洗いできるアルミニウム製熱交換素子を採用。外気温が低いときは、ダンパーを閉めて一時的に外気の取り入れを休止し、室内の空気を循環させることで熱交換素子の凍り付きを防止する。ダンパーの動作時間は最小限で済むようにプログラムされており、外気温が氷点下でも高い熱交換効率を維持できるという。カナダの第3者認証機関HVIの測定によると、外気温0℃時の熱交換効率が85%に対し、-25℃の極寒時でも84%と公表されている。
 設置は、フィルターや熱交換素子のメンテナンスのやりやすさを考え、壁やクローゼット内部などの設置を提案している。デジタル液晶付きリモコンで風量切り替えやタイマー運転などが設定できる。
 外形寸法は幅850×高さ483×奥行375㎜。価格は要問い合わせ。
 なお同社では新機種発売に合わせてホームページをリニューアル。HRVの採用プロユーザーへのインタビューを掲載するなど内容も一新した。


【写真】
MAX white bkgd IMG_0434.jpg 六角形の熱交換素子に変更したNew155MAX


コンパクトな制震装置
施工性向上し価格も大幅ダウン

カネシン ☎03-3696-6781
20130525_2_01.jpg ㈱カネシンは、地震の揺れを抑える制震装置「V-RECS」を軽量・コンパクト化し、施工性や経済性をアップした「V-RECS」としてこのほど発売した。
 東日本大震災以降、地震に強い家づくりへの関心が高まり、地震の揺れを吸収する制震装置が注目されるようになったが、制震装置の設置はコストがネックとなっていた。そこで従来販売していたV-RECSの小型軽量化を図り、制震性能を維持しながら製品価格を約半額へ大幅ダウン。小型軽量化によって取付部品数も減少し、施工時間が3割短縮できる。
 また、アームを小型化して筋かい耐力壁の内部に設置できるようになり、耐力壁内に制震装置を設置できる。ダンパーも幅を80㎜に小型化したことでリフォームで使いやすくなった。
 V-RECSは、柱と梁を上下2つのV型で支える鋼製アームと、地震エネルギーを吸収する高減衰ゴムを組み込んだ高性能ダンパーからなる。アームが受けた地震エネルギーをダンパーの高減衰ゴムがせん断変形してエネルギーを吸収し、建物の揺れを軽減する。同社の解析によると同製品未使用時に比べ、2階床の揺れ幅を約60%抑える効果があるという。高減衰ゴムは、劣化促進試験により60年相当経過しても性能がほとんど変化しないことを確認している。
 価格は、1セット10万円(税別)。住宅1軒で4セット以上使うことを推奨している。


【写真】
設置例
従来タイプとの大きさ比較


2013年05月23日号から

6月26〜28日・道内3都市 CASBEE戸建評価員養成講習

 北方型住宅ECO推進協議会では、戸建住宅の環境性能を評価する仕組みであるCASBEE戸建評価員の養成認定講習を、6月26日(水)に帯広・道新ホール(定員80名)、27日(木)に旭川・大雪クリスタルホール大会議室(同100名)、28日(金)に札幌・北海道自治労会館4階ホール(同150名)で開催する。時間はいずれも正午から午後5時まで。同協議会会員外でも受講可能。講師は住宅評論家の南雄三氏。
 受講希望者は6月21日(金)まで、受講料・テキスト代の振込金受領証等のコピーを貼付した申込書をFAXで送付する。受講料は8000円で、テキスト代は6000円(2冊)。

試験は札幌で7月25日実施

 評価員の資格試験は札幌で7月25日(木)午後2時半から4時半まで行われる。受験にあたっては、養成認定講習の受講に加え、一級、二級、木造いずれかの建築士であることが条件。
 受験希望者は(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)のホームページから申し込むか、申込書など必要書類をFAXでIBECに送付する。申込締切は6月30日(日)まで。受験料は1万5000円。

●養成認定講習会の問い合わせ
北方型住宅ECO推進協議会事務局(☎011-864-8580)

●認定試験の問い合わせ
IBEC住宅研究部(☎03-3222-6708)
ホームページ・http://www.ibec.or.jp/CASBEE/


2013年05月23日号から

6月7日・札幌 「ビジネスEXPO出展案内説明会」

 北海道 技術・ビジネス交流会実行委員会では、今年11月7日(木)・8日(金)に札幌市内のアクセスサッポロで開催される「ビジネスEXPO2013」(第27回北海道 技術・ビジネス交流会)の出展案内説明会を、6月7日(金)午後1時半から北海道経済センタービル8階Aホールで開催する。
 ビジネスEXPOは毎年札幌で行われている道内最大級のビジネスイベント。今年は"北海道 底ヂカラ!"をテーマに「環境・バイオビジネス」や「ものづくり・電気・機械ビジネス」など5つの展示ゾーンを設ける。
 出展案内説明会は、今年の開催概要や出展メリット、ブースの仕様などについて説明。参加希望者は今月31日(金)まで電子メールまたはFAXで申し込む。

●問い合わせ
北電興業(株)広告部(☎0120-331-280)
ホームページ・http://www.business-expo.jp


2013年05月15日号から

天気に恵まれず失速 札幌、GWの集客結果

20130515_1.jpg「質の良い集客は期待できない」「この時期の集客が重要」など、ゴールデンウィーク(GW)に対する住宅会社の期待と評価はさまざまだ。ただ消費税増税を控えた今年のGWへの期待は高かった。モデルハウスを展開したハウスメーカー、工務店に集客動向や今後の見通しなどを取材すると、「例年の半分以下」という声もあった。なぜそんなことに!?

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2013年05月15日号から

これから要注意シーズン 気密良くてもアリ侵入 青山氏が調査・解明

20130515_2_01.jpg 新築引き渡し後、間もない時期に「家の中にアリが出た」と苦情の電話が入るケースが増えている。アリが不快だということのほか、「気密性がいい建物のどこから侵入したのか」「どこかジメッとした部分があるのではないか」、すなわち気密性や腐れといった不具合があるのではないか、という不安が背景にあるはずだ。
 防腐処理や害虫駆除で有名な㈱青山プリザーブは10年以上前からアリ問題に取り組み、このほど同社課長の青山達哉氏が日本ペストロジー学会に論文を提出した。
 同社ではこれまで、新築住宅に侵入するアリは主にトビイロケアリと呼ばれる小さな黒いアリで、シロアリとは無関係であること、トビイロケアリによる人間への実害はなく、不快感を与えるだけ。また室内にエサを求めているわけでも木材の食害もないこと、基礎や外壁断熱材として使われるポリスチレンを好んで、巣を作る例もあることなどを調査し、報告している。
 今回の青山氏の研究は、アリが侵入した住宅と気密性能の相関関係を明らかにするもの。札幌とその近郊で調査した446棟を精査したところ、アリが侵入した住宅の気密性能が悪いという傾向は統計分析上もまったく認められなかった。侵入家屋の平均C値は0.48、侵入していない家屋の平均C値は0.44となっている。
20130515_2_02.jpg 青山氏によると「アリの侵入は築後6ヵ月以内が多く、1年以内の侵入報告がほとんどだ。これは想像だが、まれに冬場の屋外から侵入するアリは、工事中に捨てコンのすき間などに閉じ込められて、そこから出てくるのではないか。季節的には、6~8月の侵入例が多い」という。
 アリの防除は、殺虫剤でじゅうぶん駆除可能であり、壁・床を剥がす必要は無い。また断熱材の継ぎ手をテーピングするだけでかなりの侵入を防げるという。
 詳しくは同社へ(☎011-882-1722)。

[写真上]コーラ飲料に集まるトビイロケアリ

[写真下]土間コン部に閉じ込められたアリが春と勘違いして冬季に出てきた例。築1年以内。写真正面は内側の基礎断熱材
 
 
「クロアリ」関連記事
住宅内にクロアリが侵入する事例を最初に報告した記事
寄稿・前編 トビイロケアリ(黒アリ)が 新築住宅に侵入する事例について (株)青山プリザーブ 青山 修三
(2008年・平成20年7月15号 北海道住宅新聞)


前年記事の続報(2009年07月15日号)
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リフォームで壁をはがしたらアリ
シロアリ駆除剤を使うべきかどうか(2010年02月25日号)

クロアリが出たときどうするか
状況説明より、共感と誠実な対応(2010年06月25日号)

気密性が良くてもアリが侵入
「アリの侵入は築後6ヵ月以内が多く、1年以内の侵入報告がほとんど..」(この記事)


2013年05月15日号から

読者のつぶやき

ナイター見学会の来場者は熱心
オホーツク 工務店 社長

20130515_3.jpg 数年に一度は夜に完成住宅を公開するナイター見学会をやっています。照明を点けた時の雰囲気を見てみたいという声もあって始めたのですが、夜に見に来るお客様は昼間いらっしゃるお客様より熱心な方が多いですね。滞在時間が長く、家の造りについて詳しく質問してくる方も目立ちます。開催すると平均して1日に2〜3組はいらっしゃるので、今後も続けていくつもりです。

ネット上の評価は恐ろしい
札幌市 住宅会社 社長

 最近の子育て世代層を見ていると、子育ての方法、家族のライフスタイル、そして住宅づくりといった局面で、親や友人に相談するより、まずインターネットで情報収集、あるいは質問をして、その回答で自分の選択、判断が妥当かどうか検討する人が多いように思います。そうなると住宅会社にとってネット上の評価は想像以上に大きい。接客はもちろん、見込みの薄い客に対してもぞんざいな対応をするのは危険ですね。


しばらく我慢くらべ!?
札幌市 建材メーカー 支店長

 円安や原材料価格の上昇などにより、現状価格を維持しようにも当社も我慢の限界に近づいてきました。しかし、簡単に値上げはできません。というのも、以前は他社よりも先に値上げしましたが、当社だけ高いというイメージを持たれてしまい結果的に損をしました。他社の動向が気になりますが、申し合わせて一斉に値上げとういこともできないし、なかなか頭の痛い問題です。


2013年05月10日

6月1日 函館 宮島豊氏とキャスターがデザインとエコテーマに対談

 石油連盟北海道石油システムセンターは、6月1日(土)に函館の函館国際ホテル2階「春陽の間」で、「フォーラム 素敵にエコライフ2013」を開催する。
 フーム空間計画工房の宮島豊代表と、フリーキャスター菅井貴子氏が「家づくりを通じて考えるデザイン、住環境そしてエネルギーのこと」と題して対談する。
 このほか、会場では東洋大学の小蔦正稔教授の講演「石油の力―快適で安心な省エネライフを支える石油―」や、家庭用石油機器の展示会も開く。
 開催時間は14時から16時まで。参加は無料だが、事前申込が必要。

 ●申込先
郵便番号、住所、氏名、性別、職業を明記し、下記いずれかの方法で送る。
 
 郵 送 〒060-0041 札幌市中央区大通東7丁目18-2 EAST7ビル5階 上田システムプロデュース内「フォーラム素敵にエコライフ2013事務局」宛
 ファックス 011-200-1882
 メールinfo@event-usp.com

 


2013年05月05日号から

地域に生きる工務店 消費者と結ぶ新しい「つながり」

20130505_1.jpg農業や料理体験、ものづくりの喜び、地域パトロール、移住者のよろづ相談・・・。消費者と工務店を結ぶ新しい「つながり」が各地で生まれている。子育て世代の減少、増税など受注の先行きに不安を感じる中、広告以外で消費者と接点を作っている工務店を取材した。

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2013年05月05日号から

連載記事2回目 北の国から2013 集結 〝飛び道具〟は本当に省エネなのか?

20130505_2.jpg 富良野のエコ住宅視察は、一般消費者、建築会社、設計事務所、ブンヤという異色の組み合わせになった。そのことで、自分と違う立場のいろいろな見方をライブで聞くことができる実りの多い視察だった。さて今回は、最も関心の高い太陽光発電。

積雪・寒冷地での太陽光発電

 Nさんは2009年に設置して丸3年間のデータ(日別も)を保存している。当初から後付けする予定で6寸こう配、約30度の三角屋根になっている。パネルは国産S社で5.12kW、パワーコンディショナー(パワコン)は4.5kW。パネルは横1段ずつ4回路でパワコンにつながっている。
 方位は南南東で日影をつくる建物や電線などの障害もなく、ほぼ最高の条件。年間発電は、目安といわれる容量×1000=5000kWhの大台に乗ったことはなく、4600~4900kWh台で推移している。市内では容量×1000に達している家もあるといい、これについてはパワコンの容量不足も考えられる。購入前のシミュレーションは5200kWhくらいだったという。
 積雪期の発電はどうか。冬場は20日以上連続して発電ゼロの日もある。雪が載ってしまうからだ。「発電モニターを見ないことにしている」とNさん。冬場の発電量はたかがしれているとわかっていても、発電ゼロの日が続くとすごく残念だそうだ。


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