岩手県内の優れたエコ住宅を表彰する「エコ・ハウスコンテストいわて2012」の大賞が北上市に建つ「カムイヘチリコホの家」(日高見工務店)に決まった。
このコンテストは岩手県が省エネ・新エネ住宅を表彰する制度として2003年から2005年まで開かれ、そのあとを実行委員会が県との共催のかたちで引き継ぎ、佐々木隆氏(岩手県立大学短期大学部教授)が委員長、長土居正弘氏が事務局長となって運営してきた。2011年分は東日本大震災の影響で見送り、今回が2年ぶり、通算で6回目の大賞表彰となった。
「快適性を2倍にエネルギー消費を1/2に!」をキャッチフレーズに、Q値1.6W以下、住宅のトップランナー基準において省エネ達成率100%以上を条件に募集し、応募22作品の中から大賞を選出した。
大賞作品はQ値が0.96W、省エネ達成率351%の省エネ設計。大賞作品は1点のみだが、Q値1.6Wをクリアした作品はすべて認証住宅とし、施主には認証プレートと副賞、設計者・施工者も「エコ・ハウスコンテストいわて」として認証し、基準をクリアーした住宅を2棟以上申請したビルダーには「エコ・ビルダー認証」が発行される。
応募物件の平均Q値は1.25W、平均C値は0.35、通算の応募数は231作品に及んでいる。長土居事務局長は「省エネ住宅の普及を図ることが震災復興・生活支援の一助になれば」と語っている。
大賞住宅の外観
http://eco-con.jp/