新聞記事

2013年02月05日号から

札幌市25年度予算案

札幌版次世代モデルに補助 エコ設備補助は蓄電池も対象に

 札幌市では、平成25年度予算案で札幌版次世代住宅のモデルハウス建設に対する補助を計画。エコリフォーム補助についても引き続き行うほか、エコ設備設置に対する補助事業・札幌エネルギーecoプロジェクトでは、太陽光発電と一緒に設置する蓄電池も補助対象に加える予定だ。
 昨年から始まった札幌版次世代住宅への補助については、一般市民向けに加え、新たに東区東雁来の分譲地・ウェルピアひかりのに建設するモデルハウス向けを新設。予算枠はモデル向け・市民向けを合わせて6400万円で、前年度の2倍以上。1戸あたりの補助額はトップランナーが200万円、ハイ〜ベーシックレベルが50万円で、モデル向け・市民向けとも同じ。
 モデル向けは予算要求の段階でトップランナーとハイレベルが各2戸、スタンダードが4戸の予定で、1戸あたりの補助額はトップランナー350万円、ハイレベル300万円、スタンダード150万円だった。市の担当者によると、財政局の査定で補助額が市民向けと同じになったことで、どの性能等級を何戸建設するかは、まだ正式に決まっていないという。募集は市民向けは5月からということになりそうだが、モデル向けはそれより早く開始したいとしている。
 一定条件の省エネ改修・バリアフリーリフォームを対象とするエコリフォーム補助は、予算枠1億円で、最大50万円の補助額や応募条件などについては前年度と変わらない予定。ただ、1件あたりの補助額の算出式については、金額を抑える方向で見直すことにより、できるだけ多くの市民が利用できるようにする。募集時期については昨年同様、5月の連休明けと、8月後半の2回に分けて行う考え。
 太陽光発電やエコキュートなど省エネ・エコ設備の設置に補助を行う札幌エネルギーecoプロジェクトは、予算枠が2億7750万円と、補正予算を含めた前年度予算と同額。対象となる設備には新たに蓄電池が加わる予定だが、単独設置ではなく、太陽光発電と同時に設置する場合のみ補助を行うという。補助額は確定していないが、募集枠としては5台程度を想定。また、エコジョーズとヒートポンプを組み合わせた「VIVIDO」(ヴィヴィッド)も対象にするかどうか検討中だ。
 各設備の補助額は、前年度の抽選倍率が高かったことから、上限が引き下げられる可能性がある。募集は昨年と同じく年5回に分けて行い、申し込みが多ければ抽選にする予定だ。
 なお、予算案は昨年11月に各担当局の予算要求が行われ、現在、財政局の査定が終了した段階。最終的には市長の査定を経て議会で議決されるため、今後変更される可能性もある。

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表の上の通り


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