新聞記事

2013年01月05日号から

アンケート:仕事の悩み・課題 職人不足やコストアップなど

20130105_03_01.jpg3社に1社は「受注に時間かかる」
 それによると、受注面で最も多かったのが「受注までの時間がすごく長くかかる」で33%。次いで、「ユーザーとの接点づくり」が24%、「ユーザーの好みにあった提案が難しい」が18%、「初対面で商談に持ち込めるプラン・商品がほしい」が14%、「若い年代と共感するのが難しくなってきた」が13%となった。
 「受注まで時間がかかる」は、道南で57%、東北で44%と多いのが特徴。時間がかかる理由としては、「お客様が忙しい」(道央)、「こだわりの強いお客様が増えているため」(道北)などを挙げる例が目立つ。
 「ユーザーとの接点づくり」は、東北で50%と高い回答率になった。接点づくりで悩む理由は「やはり最初の出会いのチャンスをどう作るかが問題」(道央)、「見学会の開催数が少なく、営業マンもいないため」(道北)、「集客方法で悩んでいる」(東北)と、効果的な集客を模索している様子がうかがえる。
 「ユーザー好みの提案が難しい」は、道東で35%と多く、逆に道北では6%と少ない。なぜ難しいのかというと、「ユーザーの情報量が多過ぎて、どんな提案をすればいいか難しい」(道東)、「ユーザーニーズが多様化しているため」(関東)などを理由に挙げている。
 また、「ユーザー好みの提案が難しい」と回答した住宅会社の半数近くは設計面で「仕様決めまで時間がかかる」と答えており、ユーザーへの提案に悩んでいる場合、2社に1社は仕様決めの時間も長くなる傾向にある。

道東は7割が「職人不足」訴える
 工事面では「大工を含む職人不足」が46%に達し、「コストが上がっている」が34%。「コスト削減がここ数年の課題」が30%となった。
 「職人不足」は特に道東で69%、道北で59%と多く、最も少ない道央は22%にとどまる。不足している理由としては、もともと絶対数が足りないという声のほか、職人の高齢化・着工時期の集中・東日本大震災被災地への流出を挙げる住宅会社が多く、中には「基礎・板金工事が1ヵ月以上待たされた」(道南)こともあったという。
 「コストが上がっている」は、道内が39%なのに対し本州では19%と、道内のほうが悩んでいる住宅会社が多い。理由を見てみると、「建物の性能・品質レベルを上げているため」(道央)、「手間のかかる構造・仕様や断熱性アップのため」(道東)など、一定の性能・品質を確保するためにコストがかかっているという声のほか、「全体工事量の減少の影響で、資材等(生コン・建材)の価格が上昇しているから」(道東)と、市場の縮小が資材等の値上げにつながっているという指摘もあった。
 「コスト削減がここ数年の課題」は、道央で38%と多くなっている。これは札幌など受注の激戦地を抱える地域だけに、他社より少しでもコストダウン・低価格化することを考える傾向が強いようだ。理由としては「予算の厳しい一次取得者の対応」や「お客様の年収減で融資枠が減ってるから」など、予算の少ないユーザーを意識したものが目に付いた。

続きは、以下のページから伝言欄に「1月5日号の見本も希望」とご記入の上、試読紙をお申し込みください
https://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/


試読・購読のお申し込みはこちら 価値のある3,150円


関連記事

powered by weblio


内容別

月別

新着記事