新聞記事

2012年02月15日号から

札幌市・24年度予算概要

省エネ関連手厚く
 エコリフォームは予算倍増

20120215_02_01.jpg 札幌市の平成24年度予算案がこのほど発表され、エコリフォーム補助やエネルギーecoプロジェクトなど住宅関連事業の予算が固まった。それによるとエコリフォームは前年度比2倍の1億円、エネルギーecoプロジェクトも前年度を約2千万円上回る5億1750万円の予算を計上。今後議会での審議・議決を経て成立する。(札幌版次世代住宅基準の補助事業については前号8面に掲載)。
 住宅関連事業のうち、3年目となるエコリフォーム補助は、当初の予算要求額5千万円が、市長査定によって1億円に倍増。市担当者によると、補助要件はこれまでと同じになる見込みで、基準工事費30万円以上となる省エネ改修またはバリアフリー改修を対象に基準工事費の10%以内・最大50万円を補助(戸建ての場合)。施工業者は建設業の許可を受け、市内に主な営業所を持つ業者に限る。
 ただ、補助金の算出に利用する基準工事費は、実際の工事金額との整合性を図るために見直しを行い、工事内容によっては1割程度の引き上げまたは引き下げとなる。
 また、募集は5月と8月にそれぞれ2週間程度の期間を設けて行い、先着順から抽選に変更。予算枠に余裕があれば、その後も追加で募集を続ける予定だ。

エコ設備導入補助は
市民向け予算5割増

20120215_02_02.jpg 新築・リフォームにあわせて太陽光発電やエコキュートなどの新エネ・省エネ設備を導入する市民・中小企業に費用の一部を補助するエネルギーecoプロジェクトの予算枠は、市長査定によって当初要求額に6千万円上積みされ、5億1750万円となっている。
 制度の詳細は検討中とのことだが、太陽光発電やエコキュート・エコジョーズなど対象となる設備機器と、2万〜20万円の補助額についてはこれまでと同じになる予定で、予算枠の内訳を見ると、市民向けが1億8千万円で前年度比5割増となった。
 一方、中小企業向けは無利子融資を廃止し、新たに定額補助を開始。町内会やNPO向けの補助も新設する。
 募集は前年度同様、5回の募集期間を設けて行う考えだが、抽選ではなく先着順で受け付け、各回の予算枠を超えた場合のみ抽選とする予定。
 なお、エネルギーecoプロジェクトとは別の補助事業で、2種類以上の新エネ・省エネ設備導入に補助を行う「札幌エネルギーeco+プラス」は廃止となった。
 このほか新事業として、LED電球を4千円以上購入し、2ヵ月分の電力消費両調査に協力した家庭1万世帯に最大4千円相当のSAPICAカードを進呈するLED推進キャンペーン事業も実施する。


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