新聞記事

2011年08月25日号から

取材ノート

2代目社長の苦労

 取材で工務店のトップインタビューがここ数年で30社以上あった。3代目、4代目という人は少なく、2代目という人が多かった。創業し、がむしゃらに突っ走ってきた先代と違う悩みや課題があるように思えた▽「経営の近代化」「フランチャイズへの加入」など、先代の方向性を修正して時代に合うものにし、経営を継続的なものにする。もう一つは「第2の創業」をして、先代とは違うことにチャレンジし、先代を否定するような行動をとる▽20代で会社を継いだある2代目は、「先代は営業らしい営業もせず、経営も大雑把。そこをなんとかしたかった」と言い、別の2代目は「女遊びが過ぎた先代を追い出し、社内の雰囲気も仕事の進め方も根本的に変えて会社を建て直した」と言う。もちろん、先代と一緒に仕事をしながら平和に事業継続ができた例も多くあるが、それとて経営の継承は簡単なことではなく、その事例の数だけドラマがあると感じた。


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