3月11日に起きた東日本大震災によって、今年の着工予測はきわめて難しくなっている。住宅着工が止まったのは被災地だけでなく、東日本全体に及んだからだ。さらに電力供給能力が低下したことにより、建材類の生産に大きな影響が出た。それにもかかわらず、北海道の住宅着工は比較的堅調で、中でも持家については昨年後半からの好調を持続している。
昨年後半から持家が好調
まずは左中の棒グラフを見てほしい。持家着工戸数の月別伸び率をグラフにしたもので、北海道を現す赤の棒が去年の後半からずっと高いことがわかる。ピンク色の全国が震災影響と思われる落ち込みを見せている間も成長を持続し、6月には10%成長に迫った。
この調子で成長が続くと、2011年計では持家が1万2500戸前後、住宅着工全体で3万800~3万3000戸ということになり、年初の予測通り3万戸超えはほぼ確実だ。
貸家の動きが今ひとつだったが、6月は1月以来5ヵ月ぶりに14%成長。分譲はマンションの着工が増えており、すでに1800戸近い。1年間で2000戸以上の着工になることは間違いない。
※続きは試読をお申し込みください。
(伝言欄に「8月15日号から希望」とお書き添えください)
https://www.iesu.co.jp/publication/newspaper/