新聞記事

2011年02月05日号から

夏を涼しく

窓の設計ガイド発行 北総研

20110205_02_01.jpg 北方建築総合研究所では、冷房設備に頼らず、通風や夜間の低温外気導入、日射遮へいによって夏の室内を快適にする窓の設計や使い方などを解説した技術パンフレット『窓を使った夏のくらし―外気冷房のための窓設計ガイドライン―』をこのほど発行した。同研究所ホームページからPDFファイルをダウンロードできる。
 このパンフレットは、平成17~19年度に北総研と(株)シャノン(当時)、トステム(株)、(株)カネカ、YKKAP(株)の4社で行った共同研究「夏季の常時通風可能な開口部の基本性能評価に関する研究」の研究成果を取りまとめたもの。窓の設計の参考にしてもらうほか、通風・換気窓や窓の付属部材の開発に役立ててもらうことを目的としている。
 ここ数年、北海道でも夏の暑さ対策としてクーラーを設置する家が増えてきたが、省エネと快適な暮らしを両立するためには、断熱・遮熱とあわせ、窓を積極的に開放して通風・排熱もできる家づくりが重要。しかし、その一方で窓を開放することは騒音や防犯の面で不安を抱えることにもなる。
 そこでこのパンフレットでは、外部の音や防犯に配慮するとともに、通風・排熱や低温外気を取り入れて室温を下げる外気冷房(夜間換気)で必要な窓の選択・配置方法など、クーラーなしでも涼しく過ごすための工夫をわかりやすく紹介している。
 このほか、付録として引き違い窓を常時開放可能な窓にするための改修方法や、窓の有効開口面積の算出方法、道内各地の日中・夜間の平均外気温度なども掲載されている。
http://www.nrb.hro.or.jp/


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