新聞記事

2010年06月05日号から

Q1.0運動さらに推進 新住協総会@松島

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 NPO法人新住協(鎌田紀彦代表理事、室蘭工業大学教授)は平成22年の通常総会・全国研修会を宮城県松島で5月21・22日の両日開催。全国から270名を超す参加者が鎌田教授や会員による講演・発表に耳を傾けた。
 基調講演で鎌田教授は、共通の理念を掲げて活動を開始したパッシブハウス・ジャパンとその代表理事である森みわ氏、そしてパッシブハウスとの関係を前向きに維持・発展させながら、Q1・0住宅運動をさらに幅の広いものにしていきたいと抱負を語り、会員に対していっそうの省エネへの取り組みを促した。
 会員からの発表では、勇和建設(株)・齋藤社長(札幌)が断熱リフォームの実例と施工手順などを解説。金子建築工業(株)・金子社長(岐阜)は基礎断熱材にグラスウールを使った住宅の経年変化を調査し報告。
 (有)木の香の家・菅原氏(岩手)は施工コストを抑えることに挑戦した200㎜断熱の現場を報告。コーナー札幌㈱・菊地専務(札幌)は暖房エネルギーの消費量測定装置について実測状況を報告。(株)マツナガ・松永常務(東京)は麻の繊維を混ぜて沈下を防ぐセルロース・ファイバーの吹き込み工法を説明した。
 20100605_03_02.jpg翌日は、熱損失係数と暖房エネルギー負荷計算ソフト「QPEX」の演習と、宮城の住宅見学に分かれた。
 QPEXは冷房負荷計算もできる最新のバージョン3・0を中心に解説。3・0は冷房計算を中心とする機能追加だがバグがあるといい、長期優良住宅などには、土の熱抵抗を1・0に設定するなど、新しい行政の動きに対応したバージョン2・07を使う。

写真上:鎌田教授が提案する完全外付けの引き違い窓。下屋の軒で日射遮へいと外装保護をしている。
写真下:講演する鎌田教授。


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