新聞記事

2010年06月05日号から

札幌市エコリフォームに最大50万円補助

7月1~14日に受付

20100605_02_01.jpg 札幌市では省エネ改修・バリアフリー改修に最大50万円を補助する「札幌市住宅エコリフォーム補助制度」の事業者向け説明会を、去る5月31日に札幌市民ホールで開催。それによると、補助申請は7月1日から14日まで受け付け、補助要望額が予算枠の1500万円を上回る場合は抽選によって補助対象者を決めることとなった。
 この補助制度は札幌市が今年度新たに設立したもの。1.市内に住宅(賃貸除く)を所有している市民が行う改修工事 2.建設業の許可を受け、市内に主な営業所を持つ業者が施工―を条件とし、一定の省エネ改修・バリアフリー改修に対して、実際にかかる工事費または市で規定する標準工事費のうち、いずれか低い金額の10%、最大50万円を補助する。
 省エネ改修やバリアフリー改修にかかわる国の減税措置は併用可能だが、同一の工事で住宅エコポイントや他の国の補助制度との併用はできない。ただし、バリアフリー改修は市のエコリフォーム補助、省エネ改修は住宅エコポイントを利用するなど、工事箇所が明確に区分できる場合は併用も可能だ。

居室の窓すべて次世代対応に

 省エネ改修・バリアフリー改修は、いずれか一方でも両方でも可。省エネ改修の場合は、居室の窓すべての改修を必須とし、そのうえで行う床・壁・天井いずれかまたは2つ以上の部位の断熱改修も対象。改修部位はすべて次世代省エネ基準に適合することが必要になり、窓の場合はサッシとガラスの種類、床・壁・天井は断熱材の種類と厚さで適合の有無を判断する。住宅1棟の熱損失係数=Q値による性能規定では判断しない。
 バリアフリー改修は、1.満55歳以上 2.要介護または要支援認定者 3.障がい者―のいずれかの該当者または同居者が行う改修工事で、1.通路等の拡幅 2.階段のこう配緩和 3.浴室改良 4.便所改良 5.手すりの取り付け 6.段差解消 7.ドアの改良 8.滑りにくい床材への取り換え―をそれぞれ対象とする。

契約 ・ 着工は交付決定後

 補助申請の受付期間は7月1日から14日までの2週間。工事見積書や施工前・施工後の設計図書、工事箇所の写真、住民票の写しなどの必要書類を同市都市局市街地整備部住宅課に提出する。住宅のオーナーに代わって業者が代理申請することも可能。
 申請された補助要望額の合計が補助枠の1500万円を上回った場合は、7月23日午後2時から市役所内で抽選会を行い、補助対象者を決定することになる。抽選に当たると7月30日までに補助金交付決定通知が送られてくる。
 受付期間に補助枠に達しなかった場合は、10月29日まで順次申請を受け付け、補助枠に達した時点で締め切る。
 なお、工事の契約・着工は補助金交付決定通知が送られてきた後に行うこととなっているので注意したい。
 補助金は工事完了後に完了届と必要書類を提出した後、補助金確定通知書が送られてきてから、3月31日までに請求書を提出。その後約2週間程度で振り込まれる。
 問い合わせは札幌市都市局市街地整備部住宅課(011・211・2807)へ。


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